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もしかしてこれって異世界転移?  作者: ぬか漬けプディング
第三章 王都 アスガルド
95/123

9月10日 PM1:23~2:42 私はいつもあなたのそばにいる。

人物紹介!!

アリノ:多分今頃王都のどこかを歩いている。蚊帳の外。

ショウヘイ:金髪幼女と出会う。一見不審者まがいのことをする。なおロリコンではない。

マチルダ:双子の姉の方。言及してないがちゃんと風呂に入って髪の毛もサラサラに。

イザベラ:双子の妹の方。迷子。

9月10日     PM1:23


「...異世界転移...をした...?」

金髪の少女...マチルダの言葉を俺は繰り返す。

やはり異世界転移をした人物は裸の状態でこの世界にやってくるのだろうか。

俺やアリノがそうであったように彼女も同じく裸でこの世界に転移したのであろう。

その為、彼女は今もなお衣服を着ずに粗末な布を体に巻いているだけではないか...と俺は推測する。


「そうか...ちょっと聞きたいことがあるから歩きながら話さないか?」

俺の声にマチルダは頷く。


「ちょっと人が多すぎて迷ってしまうかもしれないから手つないでいい?」

俺の胸に届くか届かない程度の身長しかないマチルダである。

きっと迷子になると思ったのか彼女は上目遣いで俺に聞いてきた。


「...例えはぐれてもこの目で見つけれるんだけどな...」

俺は頭を掻きながら呟き、差し出された彼女の柔らかな手を握った。


―――――――――――――――――――――――――――――――

9月10日     PM2:04


「で、イザベラはどうしてこの街にいるって思うんだ?」

俺は布の向こう、試着室で着替えるマチルダに聞く。


「声が、イザベラの声が聞こえるの。」

「声ねぇ...もしかしてマチルダの魔術ってテレパシーとか?」

「多分違うと思うよ?元の世界でもよく頭の中で会話してたし、お互いの場所が大体分かってたし。

 ほら。アレだよ。双子の特権。」

「あぁ...双子あるあるだな。」

「ところで魔術って何?」


マチルダはこの異世界に来て日が浅いのか、それとも人との関わり合いが少なかったのかこの世界についての常識が著しく欠乏している。


「魔術ってのはまぁ...あれだ。魔法みたいなもんだよ。元の世界じゃ決して出来ないようなことがこの世界にいる奴はみんな出来る。例えば手から炎を出したり、目からビーム出したり...。

 マチルダにもそんなことが出来るはずだ。」

「ふーん...私の魔術って多分あれかもしれない。時間を早めたり遅くしたりできるやつ。」

「時間操作系の魔術か...普通に強い魔術で何かムカつくぞ...」


自分より強い魔術を持っていることから幼女に若干嫉妬する少年、ショウヘイであった。


「あれ?お兄ちゃん、私の魔術、分からなかった?」

「んなもん分かるわけないだろ...」

「そっか...」


目の前の布の向こうで少女が溜息を吐くのが聞こえた。

それは安堵のため息か。それとも失望のため息か。

この時のショウヘイは知る由は無かった。


「着替え終わったよー」

マチルダの声と共に試着室のカーテンが開く。

「おぉっ!!似合ってるじゃん。」

俺の感嘆の声にマチルダは悲壮感漂うほど貧しいその胸を張る。


「ただ、ホントにその服でいいのか?」

俺は目の前の幼女に聞く。

彼女の着る服は黒を基調とし、所々に白いレースをあしらえた女性用衣服...

いわゆるゴスロリファッションと呼ばれるものである。

「これがいいの。私、ドレスみたいな服を着てみたいと思ってたの。」

「わかった。会計してくる。」

「...わざわざありがとう...」


マチルダは俺に微笑んだ。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――

9月10日     PM2:42


俺とマチルダは手を繋いで大通りをゆるりと流れる。

「ごめんね。イザベラ探しにわざわざ協力してくれて。」

マチルダは申し訳なさそうに手にギュッと力を込めて謝罪する。


「気にすんなよ。俺も人探ししてるからさ、そのついでみたいなもんだ。」

俺は横の少女を安心させるために言った。


「ついで...ついでか...じゃあ問題ないね!!」

マチルダは困ったような顔をして無邪気に笑った。


「あぁ、ところでさイザベラの居場所って双子の不思議な力的な奴で大体分からないのか?

 この街は広大だからなかなか見つからないぞ。」

「それが今はイザベラの声も居場所も分からなくて...」

「そうか...なら今までのイザベラがどこにいたのか教えてほしい。イザベラの行動がある程度予想できるかもしれない。」


「...それが...イザベラはいつも私のそばにいるの。」

「...は?」

想像を絶する答えが返ってきてショウヘイは自分の耳を疑った。

「どういうことだよ。つまりあれか?イザベラの居場所が分かる時はイザベラが近くにいる時だけという事か?」

「そうだけど...そうじゃないの。元の世界ではもっと遠くにいてもイザベラの居場所が分かったのに...今はそうじゃないの。」


全く意味が分からない。

「因みに毎回イザベラは大体どれくらいの距離離れているんだ?」

「うーん...30m以内...かな?」

マチルダは首を傾げながら答えた。

...30m...それなら俺の魔術、『透視』で見渡せば見つかるだろう。


「...分かった。じゃあ今度イザベラの声が聞こえたら俺に言ってくれ。

 『透視』でイザベラをつけてみせる。」


俺の声にマチルダは顔を上げる。

「今度こそお前とイザベラを会わせてみせるさ。」

俺を見上げる彼女の顔が綻んだ。


――――――――――――――――――――――――――――

20xx年  7月14日


ドイツのとある田舎町...一卵性双生児であるマチルダとイザベラは今日も二人で遊んでいた。

今日の遊びはかくれんぼ。

家の中にイザベラが隠れ、マチルダが鬼だ。


「もーいーよー」

かくれんぼが始まる。

暗闇の中でイザベラは息をひそめる。


心臓がバクバクと大きな鼓動を刻む。

かくれんぼの制限時間は5分間。

この5分間、隠れられたらイザベラの勝ちだ。


「...あと4分...」

イザベラは刻一刻と残り少なくなる制限時間を数える。


今のところ、私とマチルダの勝負は425戦中213勝212負0引き分け。

辛うじて私の方が勝っている。

出来ればここで勝ちたいんだけど...


[あと3分...」

ガチャリ

この部屋のドアが開く音がした。

鬼であるマチルダは鼻歌交じりでイザベラを探す。

余裕だと言いたげである。


「はぁ...ダメダメだよ。もっとちゃんと隠れてよね。」

マチルダは大きな声で文句を言った。

...私が姿を現すよう仕向けているのだろうか。

そうはいかない。


私はキャビネットの中で微動だにせず外に注意を払う。

足音が近づく。

暗闇の世界に一筋の光が差し込んだ。


「はぁ...やっぱりダメか...」

これで213勝213敗。

「かくれんぼじゃやっぱ勝ち目無いなぁ...」

私は肩をすくめる。


「そりゃまぁ双子だからね...大体の場所分かっちゃうし。」

「だよねぇ...」

「イザベラがどこに隠れようと見つけれる気がします。」

フフンと胸を張りながらマチルダは親指を立てる。

その顔は満足げである。


これがマチルダの悪い癖だ。

すーぐ調子に乗る。

「本当にー?私が遠くに行ってもマチルダは私を見つけれるの?」

「大丈夫です。余裕余裕。」

マチルダは鼻を伸ばす。


...今度こそ絶対にかくれんぼで勝ってみせる。

「それじゃあこれでかくれんぼ終わりにするよ。イザベラ、みーつけt...」


マチルダの最後の声が発するか発しないかの瀬戸際。

それは現れた。


部屋一個ほどの大きな黒いモヤ。

ソレは光も音も吸い込むのだろうか。

奥底を感じさせないほどの闇がそこにはあった。

周囲の音が完全に消えた。



バタンッ

物が倒れるような大きな音が響いた。

その音の発生源は床に倒れこんだマチルダとイザベラ。


そしていつの間にか黒いモヤは消えていた。

はい、どうもこんにちは。おっさんです。


なんで異世界にゴスロリがあるんだよと書いていて思った。

まぁあれですよ。向こうの世界にも想像力豊かな人がいるんですよ。多分。


Q...レースって高くないの?何でショウヘイが買えるの?

A.魔術に完全に頼ることが出来ないからある程度科学も進んでいるんで多分産業革命に入ったんでしょう。


Q...じゃあなんでレースみたいな嗜好品を作る機械があって通信や車・機関車のような産業に重要なものが開発されてないのか。

A....(ぐうの音も出ない)


ダメだ。これはあんまりツッコんではいけない。



まぁ論理的にいかないのが世の常なので。

あれなんでしょう。

車みたいなのを作っていたら なんやかんやあってレースを作れる機械が出来たんでしょう。多分。


とガバガバ理論をさらけ出して後書きを終えます。


それではまたいつか。

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