9月8日 PM4:45 シルフィン=フェリス=フィンドレイ
今回はファ行の人のお話。
9月8日 PM4:45
209号室、
僕はシルフィンが寝る部屋のドアをノックする。
ここまで来たら引き返すことなどできない。
もう覚悟は決めたんだ。
ドアが内側から開かれる。
スミスは緊張でゴクリと喉を鳴らした。
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9月8日 PM4:45
「もぉ~...怪我しちゃうかもだからむやみに動き回らないでよね。スミス。」
頬を膨らませながらベッドの上に座るスミスを注意するシルフィン。
彼女はベッド近くの椅子に腰かけている。
「ごめんなさい。シルフィンちゃん。」
僕はいつも通りに謝る。
ダメだ。このままでは駄目だ。ダメなのは分かっているけど声が出ない。
「ところで何しに来たのさ、スミス。」
シルフィンが僕に訊ねる。
「シルフィン...ぼ、...僕のことを...」
喉に物がつっかえたように言葉が出ない。
心のどこかで「このままでいいじゃないか」ともう一人の僕が言う。
ダメだ。
絶対にダメだ。
深呼吸を一つ。
何とかして落ち着かせる。
身体の震えは依然としてある。
「僕のことは...諦めたほうが良い。」
つっかえながらも僕は遂に言った。
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9月8日 PM4:45
「え...?」
私...シルフィンの口から驚きの声が漏れる。
スミスのことを諦めろ...?
そんなことできるはずがない。
私は絶対に諦めない。
...だがこれはスミスの口から出た言葉だ。
もし私のこの思いがスミスにとって苦痛となっているのだとしたら。
これは私の想いの押し付けということになる。
私が9歳の頃、両親は行方不明となった。
ヴィグリッドの街を守った英雄として人々から一時的に褒め称えられた。
最初は周囲の人も優しくしてくれた。
そう最初だけ。
時が経つにつれ、
「少し優しくしたら付け入るようになった。」
「親は立派なのに子供はね...」
様々な罵倒を受けた。
私は何もしていないのに。
そんな最中、私の家に一人の男性が訪れた。
スミスだ。
しばらくの間は急にオネェキャラになったことを不思議に思ったがそんなことは些細なことだった。
彼は私の両親のように接してくれた。
2年前、両親が行方不明になり8年が経過した。
二人が死亡扱いになったことを知らせる書類を読み、泣き崩れた時もスミスは黙って抱きしめてくれた。
いつだって私のそばにいてくれた。
スミスはかけがえのないパートナーだ。
...と私はそう思っている。
だけどもしスミスがそれを苦痛に思っているのだとしたら...
最期くらいは一人でのんびりと暮らしたいのであれば...
私はどうしたら良いのだろう。
はい、どうもこんにちは。おっさんです。
オネェって男、女両方兼用しているから最強だよねってお話。(違いますけどね。)
あと書いてて思ったんですが、時系列訳分からんなーって。
一々見直すのも面倒なんで2章終わったら時系列順に纏めます。
よし!!そんな訳で今日の後書きもこの辺で。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それでは!!




