9月8日 PM4:00~4:30 スティーブ=アドレイド=スミス④
まぁ言うなれば時間つぶしの回
9月8日 PM4:00
「飲みすぎたわ...気持ち悪い...」
真っ青な顔で手で口を押えるのはスミス。
かれこれもう6時間もギルドで飲んでいることになる。
「流石に飲みすぎだろ...」
ショウヘイはどこか呆れたかのように言う。
「だってあなたがいくらでも飲んでいいって...うっ...」
えづくスミス。
「耐えろ!!耐えるんだスミス!!取りあえずトイレに行くぞ!!数秒我慢するんだ!!」
俺の前でワイワイとはしゃぐ二人。
それを俺はどこか冷めた目で見ていた。
それは数時間前のシルフィンとの会話のせい。
俺がこの世界で生まれた人物であるかもしれないことである。
...到底そんなことは信じられない。信じられない。
だが...警戒だけはしておこう。
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9月8日 PM4:30
流石にこのままスミスを飲ませ続けるのはマズイと意見が一致し、早々宿屋に戻った俺達4人。
俺とスミスは209号室に入る。
疲労が蓄積した体をベッドに投げ出す。
柔らかなベッドに体が包まれるのと同時に俺の瞼は重くなり、部屋が少しづつぼやける。
「アリノ、起きてる?」
スミスが囁く。
「...ん~...」
睡魔に襲われる俺はスミスの声に唸るように答える。
「シルフィンに僕のことを諦めるように説得してくれないか。」
俺はスミスの顔を不意に見る。
「お願いだ...」
どこか物悲しそうな顔で懇願するスミス。
「...俺さ、スミスとシルフィンと一緒にいたのってほんの数日程度だけどさ。
シルフィンは自分の信じたことは絶対に曲げない奴だと思うよ。
あいつはスミスと一緒にいると言っているんだから俺が何を言おうが絶対に聞かない。
説得したいんだったらスミスが直接話した方がいいと思うぞ。
じゃあお休み。」
俺はそれらしい適当なことを呟き、目を閉じた。
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9月8日 PM4:30
シルフィンと直接話す...か。
いとも簡単にできそうなことを僕は長年放棄してきた。
僕はオネェキャラのスミスとしてシルフィンと共に生活してきた。
それはシルフィンの両親を間接的とはいえ殺したことの自責の念から逃れるため自分で作り出した仮面。
この仮面を被り、僕は真摯にシルフィンと向かい合おうともしなかった。
シルフィンのやさしさに甘え、楽をしていたのだ。
分かっている。
この行為はシルフィンを愚弄する行為であると。
ここでこの癖を辞めなければ僕は死ぬまでこの罪を償うことはできないのだろう。
「......。」
覚悟を決めた僕は203号室...。シルフィンの元へと向かうのだった。
はい。どうもこんにちは。おっさんです。
話すことなど全くない!!(ドンッ)
なんで今日の後書きを終えます。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それでは!!




