9月8日 AM4:40 力と悩み
さらば三連休。
9月8日 AM4:40
ショウヘイの声に俺は訊ねる。
「タナカ大魔王を殺せないってなんだよ。」
ショウヘイは静かに口を開く。
「さっき俺の魔術でソイツを見たんだ。ソイツは確かに死んだはず...なのにどうして動き出したんだ。」
彼の声は弱々しかった。
自分の目に映ったものを未だに信じられないと言いたげだ。
「...死んだのに再び動き出す...?」
俺はショウヘイの言葉を反復する。
そんなアホみたいなこと信じられるか。
「なーに言ってんだお前。妄言を語るのもほどほどにしろ。第一どうやってそれが分かるんだよ。」
今まで一点を見ていたショウヘイはこちらに視線を向ける。
「俺の魔術は『透視』だ。とにかく透視ができるだけの力。ギルドでも言ったろ。探査系の魔術だって。」
あーなるほどね。その魔術だったら今までの行動に説明が付く。
やけに俺のいる場所を察知できたことやギルドでやけに周囲をチラチラ見ていたことや...
「...なぁ。」
俺はショウヘイの肩に手を置く。
「...なんだよ。うっとうしい。」
ショウヘイはその手を叩き言葉を返す。
「なんでお前はギルドでシルフィンの魔術でタナカ大魔王相手に『何とかなりそうだな』と言ったんだ。」
「...何が言いたいんだ、お前は。こんな時に。」
「お前、『視た』んだろ。タナカ大魔王が人を殺す瞬間を。」
「ギルドで一回な。」
「いや、簡単に人を殺せるような魔術だ。未だに記憶が無いからお前のことはよく知らないが、きっとお前は確実な方法を取る奴だろ。そんな奴が自分の身を犠牲にしてまで大魔王の討伐を企てるとは思わない。
せめて魔術の対処方法を知るために複数回見ているだろ。」
俺の長文を一通り聞き、ショウヘイはため息をつく。
「...四回だけだな。視たのは。」
ショウヘイは何でもないように自分の首を撫でながら言った。
ショウヘイのその答えにイラつき、そいつの首元を掴む。
「四回?四回もお前は人を見殺しにしたのかよ。」
思わず声を荒げる。
「...仕方ないだろ。」
「!! 仕方ないって何だ...」
「身に着けられる魔術は一人につき一種類だけ。透視するだけの力をどう使って人を助けられるんだよ!!
遠くの物を視るだけ!! その程度の力だぞ!! 俺だけで何とかなるんだったらこうはなっていないんだよ!!」
ショウヘイは俺の睨みながら叫んだ。
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救いなんてない世界の中で俺は考える。
なんでこうなるまで戦ったのか。
ここまでの戦いに意味はあったのだろうか。
自分一人の行動で果たして元居た世界がどうこうなるのか...と。
はい。どうもこんにちは。おっさんです。
三連休早かったなー...
やらないといけないことあったのにまだ一つも手を付けてない...
あははははははh...ハァー(盛大な溜息)
ぼちぼちその作業に入らなヤヴァイのでボチボチ後書き終わりますねー
それでは。
(ここまでお読みいただきありがとうございました。)




