9月8日 AM4:40 迷いと危惧
賞味期限が切れたものは食べちゃいけないぞ!!
おっさんとの約束だ!
9月8日 AM4:40
暗闇に沈む街、ニメ=フルフィア。
その街の一角でなにか鋭いものが肉のようなものを突き刺すような音が小さく鳴った。
その音は剣が喉を突いた音だった。
その音を奏でたものはニヤリと顔をほころばせる。
何と他愛の無いことか。
こんな者が本当にこの世界を滅ぼしかけたと言うのか。
まぁいいや。
これで俺の名前は国中にいや、世界中に広がる。
当分生活で困る事のないでほどの大金を手に入れた。
後はこの後の祝賀会で何を食べるかだけに思考を働かせるだけでいい。
後は証拠としてギルドにこの遺体を持ち帰るだけ。
そのために俺は跨っていたフードの男からいったん離れる。
その瞬間。
確実に息を止めていたフードの男の肩がピクリと動いた。
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9月8日 AM4:40
俺の目の前でタナカ大魔王とか言う奴が一人の冒険者に組み伏せられる。
上に跨る冒険者は腰の剣を抜き、刺した。
これほどの液体がこの体に収まっていたのかと言いたくなるほどの赤い液体がその傷口から流れ出る。
その血液は石畳の道路に鉄の匂いがする水たまりを作る。
死んだのだろうか。
いや、流石に死んだだろう。
これほどの出血量ならきっと。
...これで良いんだよな?
コイツが犠牲になることでこの街だけでなく国が平和になるんだよな?
俺達の行動は間違っていないよな?
何度も己に問う。
その答えが絶対に出てくることは無いと知っておきながら。
とその時、道路に転がるローブの男がピクリと動く。
生きていたのか!?
先ほどソレに刃物を突き立てた冒険者が再びその体を突き刺す。
が、ソレは気にするそぶりも見せない。
手に剣を持つその冒険者はチラリとこちらを見る。
計画の通り、全員で総攻撃をすることが決定した。
それぞれの魔術の射線に入らないように俺たちは一直線上に並ぶ。
...俺がヒトを殺すのはこれが最後であることを願う。
俺の掌からフードの男に向けて魔術による攻撃が発射された。
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9月8日 AM4:40
先ほどまで前を走っていたショウヘイの足がはたと止まる。
「おい。どうしたんだよ。」
俺はショウヘイの肩に手を置き、訊ねる。
「...そんなバカな。」
「何言って...」
ショウヘイの顔を覗き見るとその顔は驚きによって表情が強張っていた。
「...さっきあいつは確かに死んだはずだ。じゃあ今動いているのは何なんだ?何が起こっている?」
ショウヘイは右手で口元を隠すようにしてブツブツと早口で喋る。
「おい。どうしたんだよ。頭大丈夫か?」
俺はショウヘイの両肩を掴み、ソイツの体を揺らす。
「...なんだよ。」
ショウヘイは右手を口元に触れているポーズのまま、目線だけでチラリとこちらを見る。
「何が起きたんだよ。」
俺はショウヘイに問い詰める。
しばらくショウヘイは黙ったままだったが、十秒ほど経ちようやくその口を開く。
「もしかしたらアイツは...タナカ大魔王はどのような方法でも殺せないかもしれない。」
はい。どうもこんにちは。おっさんです。
今日は何にも話すことは無いぞ!
そんなわけで本日はこれまで! 閉廷!!
終わり方が雑?
ですよねー
ここまでお読みいただきありがとうございました。 それでは!!




