9月8日 AM4:35~4:40 ニンゲンと冒険者
服が臭いのだと思っていたら自分が臭いことに気付いた。
9月8日 AM4:35
「それじゃあボチボチ向かうか。」
ショウヘイは呟き、椅子から立ち上がる。
え?もう?
「あ...あのーショウヘイさん。作戦とかは...」
俺は横にいるショウヘイに顔を向け、訊ねる。
コイツまさか俺が戦うのだから俺がどうなろうが問題ないと思ってないだろうな...
「作戦?無いぞ。」
問題ないと思っていたようです。
「いやいやいやいや。自分は安全な場所で見物するだけだと思ってないですかね?
こちとら死地に赴き戦おうとしてるんですよ。
被害をできるだけ少なくしようと思わないですか?
ほら、友人でしょ?」
「いや、他人だし。」
ひどい。
同じ異世界転移同士仲良くしていたと思っていたのに...
「まぁそれは置いといて。作戦とは言えないけど多分手の平に触れなければ問題ないと思う。」
「......?」
ショウヘイの言葉に俺は首をかしげる。
何でコイツはそんな事まで知っているんだ?
ショウヘイは俺に構うことなくギルドのドアに向かう。
う~ん...まぁそんな事、後で考えればいいか。
俺とシルフィンは彼の後を追った。
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9月8日 AM4;40
一人の男性が石畳の道に転がる。
その男性はローブを纏い、フードを深く被っている。
この男性の上に跨る鎧を纏う一人の冒険者。
彼は口元を歪めながら腰に下げた剣を抜く。
「最期くらいは人の役に立てよ。」
その言葉と共に冒険者は両手で持った剣を喉元目指して振り下ろした。
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9月8日 AM4:40
どこか一点を見ながら歩いていたショウヘイは急に走り出す。
「おい!!急にどうしたんだよ!!」
俺は前を行くショウヘイの背中に向けて叫ぶ。
「黙って俺の後を付いてこい!」
ショウヘイの言葉遣いに若干腹を立てながらも俺は目の前の背中を負った。
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私は人一人をこちらの世界に送り込む転移システムを作り出した『異世界人』に敬意を持っていた。
それはこちらの世界では未だに物質を転送する技術が無かったから。
我々の住む世界の有する技術である科学・魔術のどちらも、そのような高度な技術を有していなかったのだ。
だが、外の世界の住人は我々には到底手が届かないような高みにいる。
...と信じていた。
とある日、私の耳にとある情報が舞い込んできた。
それは港町である「ニメ=ヴァハム」に複数人の異世界人がいるとのことだった。
私はその人々と対話をするべく急いでニメ=ヴァハムに渡った。
満たされるであろう知的好奇心に高揚した心を懸命に鎮め、異世界人の前に立った。
が、知的好奇心など満たされることもなく、見事にその期待は裏切られた。
異世界人という者は全く文明を持つような生物ではなかった。
腰にボロ布を巻いただけで性器を隠したソレが檻の中にいた。
ソレが食んでいるのは...人の肉なのだろうか。
クチャクチャと咀嚼音を奏でながらこちらを見る。
頭髪が伸びきった男だった。
その体は栄養が足りていないのか肋骨が浮き出るほどの痩身だった。
その男はこちらを見てニヤリと笑う。
赤く染まった歯が晒された。
もう嫌だ。
思い出したくもない。
あのような生物が高い技術を有していたと思っていた自分は非常に愚か者であると今更ながら思う。
間違いなく異世界人は土人である。
私はそう今なら言い切れる。
...であるならば転移システムを完成させたのは誰なのだろうか。
はい。どうもこんにちは。おっさんです。
あ、今更ながら今回はちょっとお食事時に見るべきものじゃないと思います。
こんな時間(the 夕食を食べる時間)に投稿しときながらアレだと思いますが。
それに言うのが遅いと思いますが。
うーん。話すことが無くなったぞ。
それじゃあしょうもない後書きはここら辺で。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それでは!!




