9月7日 PM7:00~7:50 微塵も笑えないクソ茶番回
筋肉痛いたい。
9月7日 PM7:00
昼過ぎから209号室の椅子の上でずっと寝ていたシルフィンは目をパチッと開け、
「......おなかすいた。」と呟く。
時間は夜の7時。
明かりも付けておらず、暗闇に包まれた部屋の中で聞こえる二人分の寝息。
一つはオカマッチョのスミス。
そしてもう一つはアリノ。
「アリノ......か。」
未だに言い慣れない名前を口の中で反復する。
彼は元々この世界の住民ではないと、ぽっと出の少年に打ち明けられたばかりだ。
正直、こんなもの与太話である。とシルフィンは思う。
しかしそう断言できる証拠がないのだ。
証拠らしい証拠と言えばただ一つ。
ベッドで未だ寝ている少年、アリノの体。
「......」
シルフィンは考える。
この少年と出会う前、森で何が起こったのか。
この少年が記憶を失う前、何だったのか。
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9月7日 PM7:05
「おなかすいたぁぁぁぁぁぁぁ」
凄まじい大音響と共に体の奥まで響くような一つの激しい衝撃。
それが夢の狭間でまどろんでいた俺を強制的に覚醒させる。
「オボブッフ!?」
謎の音を口から吐きながら俺はガバッとベッドから体を起こす。
衝撃のした所を見るとそこには白髪の女の子の姿が。シルフィンである。
「ちょっ...そこどいて...」
上手く呼吸ができなかったせいで弱々しい声しか口から出てこない。
その声が届いたのだろう。
シルフィンは頷き、すごすごと俺の体から離れた。
俺の声で目が覚めたのか、今まで寝ていたであろうスミスも体を起こしていた。
「あぁ~...ごはんどうする?外食しようか?」
俺は部屋にいる二人に問いかける。
今日ギルドに行って換金してきたんだ。
この国...いや、この世界の通貨制度はよく分からんけどなんか金貨をたくさん貰ったから多少は贅沢していいだろう。
しかし、その問いに反し答えは
「ごめんなさいね。ムガルに噛まれた私の右足がまだ痛んで満足に歩けそうにないの。
外食はまたの機会に...ね。」
スミスは申し訳なさそうに苦笑しながら謝る。
「あぁ~そうか。そうだったな...じゃあ足の調子が良くなったらまた食べに行こうや。」
俺はスミスに明るく言う。
対してシルフィンは。
何か言いたげな顔をするばかりで口を開かなかった。
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9月7日 PM7:50
なんやかんやで宿屋の店主特製のぼったぐりディナーを209号室で食べ終わった一同。
多分お代金はえげつないことになっていると思うが、そこは気にしない方針で。
というより強制的に記憶から消していく方針で。
...やっぱり宿泊場所変えようかなぁ...
そう頭の中で悶々と考えていた俺だったが、耳元に息がかかる感触で急に思考はストップする。
息がかかった方向を見ると、そこにはシルフィン。
シルフィンは小さな声で
「10時過ぎに私の部屋に来て。」
と言い、何事もなかったかのように
「また明日~」と拍子が抜けたような声と共に部屋から出ていった。
209号室に残ったのは俺、アリノとスミスだけ。
「「......」」
静寂が部屋を包む。
そんな静かな部屋の中、俺はシルフィンの言葉の意味を考える。
(...え?あれってあれだよね?お誘い貰っちゃったんでしょうか?う~ん...分からん。)
頭の中でグルグルと同じような考えが浮かんでは消え、再び浮かんでくる。
俺は答えのない問いの意味をベッドの上で考えていた。
ハイ。どうも皆様こんにちは。おっさんでございます。
ネット環境がゴミなところにいたため投稿できませんでした。すみません。
ところで本日から令和ですよ。令和。
新たな時代の幕開けだすよ。
これからも(ほどほどに)頑張ってまいりましょー
それでは本日もこのへんで。
ここまでお読みいただきありがとうございます。またどこかで会えればうれしいです。
それではまたいつの日か!!




