?月?日 スティーブ=アドレイド=スミス①
眠い...
9月7日 AM7:10
スミスは口を開き、はっきりと述べる。
「僕はシルフィンの親を見殺しにして今ここにいる。」
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490年 6月21日
この日はあと少しでやって来るであろう夏を彷彿とさせるほど暑かった。
「あっちいな~」
そういいながら背の高い色黒の男は胸元をパタパタと扇ぐ。
この男性はスミス。当時17歳。
この時には既に筋骨隆々...というわけではなく、平均的な筋肉量である。
若かりしスミスの前を行く二人の男女は愚痴るスミスの声を聴き、振り返る。
「まったくだ。やれ異常気象だ、50年に一度の猛暑だとかなんだとか言われているが毎年のように熱いからな。やってらんねえよ。」
タンクトップを着た白髪の30代ほどの男性がスミスに同意する。
「...ローブなんて着てくるんじゃなかった...」
灰色で長い髪をした女性が愚痴る。
「いや、今日の気温は高くなるってお前自身が言ってたやんけ...」
愚痴る女性の右隣にいる男性は女性にツッコむ。
二人の名前はカルロスとフェリス。
彼らは6歳になったばかりの長女をもつ父母だ。
こうしてクエストに行く途中に結構な頻度で長女自慢をたびたびする。
今も十分可愛いから将来が楽しみだ、髪の色が俺と同じで嬉しい、性別は私と同じだから、...等々。
長女の自慢話を聞くたびにスミスは「またかよ...」と内心で思いつつ、二人の幸せそうな顔を見れること、ありきたりな話を聞けることに幸福を感じていた。
この日もいつも通りムガルを狩るクエストを無事終え、帰る準備をしていた。
夏が近づき、日が落ちるのが遅くなったのだが 太陽が沈みかけ、辺りは薄暗くなってきた。
「今日もお疲れ様!どうだいスミス、またウチに寄って行かないか?」
この三人でパーティーを組んだ当初は話し合うことさえ躊躇していたのだが、2年ほど一緒に死線を潜り抜けた仲なのだ。
何かあるたびに招待を受ける。
「シルフィンがスミスのお婿さんになるーって聞かないんだよ。ふつうお嫁さんなのに。」
バカ親らしい情報を垂れ流すカルロス。
その顔はどこか嬉しそうだ。
「...その時になったら頼むぞ?スミス。」
「前向きに検討させていただきます。」
ズラグジムにカルロスの阿鼻叫喚が響いた。
何が起きた。何があった。何でこんなことに。
あともう少しで森を抜けて家があるヴィグリッドに到着するところだったのに。
いつの間にかムガルの群れに囲われていた。
頭数は20...30ほどだろうか。
「スミス、後ろの10匹ほどを魔術で拘束しておいてくれ!!」
パーティーのリーダー、カルロスの指示が飛ぶ。
スミスは頷き、魔術を掛ける。
「ムガルがここにまで出てくるなんて...長年の討伐によってムガルがここに巣を作ることは無くなったってギルドで発表されたのに...」
フェリスは珍しく弱気な口調で呟く。
「考察はあとだ!!今は目の前のムガルを叩くぞ!フェリス、連携頼む。」
カルロスはその言葉と共に風のように走り出す。
戦闘が始まった。
ハイどうもこんにちは。おっさんです。
本日も予定投稿時間を大幅にオーバーしており、さっさと投稿しないと...と筆を(キーボードで打っているんですけどね)走らせている人です。
今回は回想回なんですけど、こういうのってダラダラされるのが嫌いで一話に収めたかったんですけど、時間が...なくてーできませんでした。
それではボチボチ締めを。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
もしよろしければまた次話でお会いしましょう




