表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
もしかしてこれって異世界転移?  作者: ぬか漬けプディング
第三章 王都 アスガルド
105/123

一枚岩【モノリス】

今回の話に出てくる人物(人物に限らない)についてちょこっとだけ説明じゃ!!


・アリノ:主人公...?主人公。(多分)

 

ムガルに噛まれた命の恩人であるスミス(詳しくは第三章が始まる一話前 1・2章まとめ)を救うため行動している。記憶喪失。


―――――――――――

・ショウヘイ:アリノと一緒に異世界転移した人(自称)

       2章から登場。

       保有している魔術は【透視】。効能は字の通り。


王都 アスガルドではマチルダと一緒にとある人物を探していた。

今回はアリノと共に森に向かう。

何のために行動しとるんや。コイツは。


――――――――――――――――

・マチルダ:金髪幼女。ドイツ出身。双子の妹がいるが行方不明。3章から登場。

      ショウヘイに買ってもらった黒を基調とするゴスロリ調の服を着ている。


王都ではショウヘイと一緒に妹のイザベラを探していた。

アリノ、ショウヘイと同じく異世界転移してきた。


――――――――――――

・ムガル:オオカミに似た外見の動物。


噛まれたら遅効性の麻痺が体を侵し、約一か月後に死ぬ。

この世界ではまだ治療法が不明であるため噛まれたら死を意味する。これは揺るがぬ事実である。


9月12日     PM3:01


「「はぁはぁ...」」

広大な森の中、黒い毛をした大型犬ほどの大きさの動物から逃げる少年が二人。

その動物はまさにオオカミのような外見でおり、群れで行動しているようで複数の個体で彼らを追っていた。


荒い吐息が口から洩れる。

森は木々が覆い茂っており、足場が悪い。

そのため上手く走れず、体力の消耗が速い。

さらに後ろに迫る動物...ムガルの足は人間の足とは比べ物にならないほどのスピードだ。


徐々に、しかし確実に距離が縮まっている。


「...ヤバいな...」

後方で走るアリノは焦る。

このまま走っているだけではいずれスタミナが切れてムガルの餌になるだけだろう。

だがそれだけは何としても避けなくては。


俺はこの危機的状況を打破するべく周囲に目を走らす。

しかし森の中は薄暗く、あまり物が見えない...が、


「!?」

石だ。

いや岩と言った方が正しいか。

人の背より若干高い程度の大きさの岩が見えた。


「あれは一体...?」

目に入った物の正体。

それは一枚岩(モノリス)であり、黒地の表面には白い文字が刻まれている。

そしてその岩はどこか扉を彷彿させるような形であり、直方体の形をしている。


同じくショウヘイもモノリスを見たのだろう。


「あそこの一枚岩を背にして迎え撃つぞ。」

前を走るショウヘイはそのモノリスを指さし、その方向に向かって走る。


俺は何とか顔を上下に振り、ショウヘイの後を追った。


―――――――――――――――――――――――

9月12日     PM3:02


俺とショウヘイは足を止める。

二人はモノリスに寄りかかり、肩で息をする。

岩の表面はきれいに研磨されており、石特有のひんやりとした冷たさが背中から火照った体を冷やす。


いつまでもこうはしていられない。

俺とショウヘイは閉まっていたナイフを取り出す。

今持っている武器はこれだけ。

これだけで10匹以上いるムガルを撃退しなければいけない。


「来たぞ!!」

ショウヘイが声を上げる。

その声と同時にムガルが姿を現した。


――――――――――――――――――――――

9月12日     PM3:07


二人の少年の足元にはムガルの亡骸が複数転がっている。


「まだ...こんなに...」

森の奥からゾロゾロと一匹、また一匹と姿を現すムガル達。

まるで俺達をここから決して逃がさない。ここで殺すという意思を感じる。


まだ戦い始めて数分程度しか経っていないのだが、長時間に渡る緊張と全力疾走によって既に疲労困憊であった。

そのせいだろうか。


「っつ...」

急に激しい頭痛が俺を、アリノを襲った。

頭が内側から割りそうなほどの痛みに俺は思わずこめかみを押さえる。


そしてそれを見逃すムガルではない。

俺とショウヘイの前に対峙するムガルの中の一匹が俺に向かって跳躍した。


―――――――――――――――――――――

9月12日     PM3:07


全てがスローモーションになる。

こめかみを押さえたまま、苦痛の表情を浮かべるアリノと襲い掛かろうとするムガル。


...このままではアリノがムガルに噛まれる。

そうなれば...

ここでアリノを失うわけにはいかない。

なんとしてもだ。


俺は手を伸ばし、アリノを力いっぱい突き飛ばす。

よろめくアリノと目が合う。


アリノは驚きと焦りが混じった顔をしていた。


そして。


肉に何か鋭い物が突き刺さる音が響いた。


――――――――――――――――――――――

9月12日     PM3:07


アリノ、ショウヘイがいるズラグジムの森から離れた王都 アスガルドにて。


老紳士と並んで歩くゴスロリファッションを着た金髪の少女、マチルダの頬を一陣の風が撫でた。


「...?」

彼女は振り返る。

振り向いた方向にはショウヘイが今いるであろうムガルが跋扈する森がある。


「...ショウヘイ?」

マチルダは囁くように声を発した。

はい。どうもこんにちは。ぬか漬けプディングです。


因みに今回出てきたモノリスですが大体の大きさは縦2.7m、横1.5m、奥行き0.4m程度です。


それじゃあ後書きもこの辺で~


ここまでお読みいただきありがとうございました。

それでは!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ