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もしかしてこれって異世界転移?  作者: ぬか漬けプディング
第三章 王都 アスガルド
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魔獣 ムガル ②

ちょこっとだけムガル(害獣)について説明


・異世界にて存在する害獣。外見はオオカミそっくりである。生息地はズラグジムと呼ばれる森。

・初めて発見されたのは今から150年ほど前。

・普通は群れで行動している。

・ムガルに噛まれた場合、ゆっくりと体に麻痺が広がる。(大体20日~30日程度で死に至る。)

・タナカ大魔王(正体不明)が作り出した人造生命体と言われている(真偽は不明)

・ある一定の周期で個体数が増える(その時、森から離れ街を襲う個体もいる。)

9月12日     PM1:36


つい5日ほど前に見た光景が再び目に飛び込んでくる。


高く積み上げたレンガの数々。

それは堅牢な壁となり一つの都市丸々を囲んでいる。


ニメ=フルフィアである。


ーーーーーーーーーーー

9月12日     PM1:36


「で、どうするんだアリノ。一旦街に入って何か準備でもするの?

それにホラ、ギルドで討伐クエストを受注したらある程度稼げるし。」

横にいるショウヘイが俺に訊ねる。


「……いや、今は兎に角時間が惜しい。

一刻も早く森に入った方がいい。」


ですよね〜と頷くショウヘイ。


俺は街に入ることなくムガルが跋扈する森、ズラグシムへと向かうのだった。


ーーーーーーーーーーー

9月12日     PM1:36


アリノとショウヘイの2人が森へと踏み込もうとしている時、王都アスガルドではゴスロリファッションの金髪幼女、マチルダが街の一角で座り込んでいた。


「あー……疲れたー……こんな時にショウヘイがいればおんぶしてもらうのに……。」

10歳程度と思われるその少女は1人でブツブツ呟いている。


彼女は最近までショウヘイと共に妹のイザベラを探していたのだが、ショウヘイがアリノと王都を離れたため今日は一緒でない。


「そういえばいつ帰るかショウヘイ言ってなかったな……」

彼女は足元に目を落としながら今朝の事を思い出した。。


……せめて行ってらっしゃいくらいは言えばよかったかも……。

マチルダは若干の後悔に苛まれたが、ブンブンと首を振ってその思いをかき消す。


ショウヘイは絶対帰ってくると言ったからその時にただいまと言えば帳消しになる。

ついでに一人でマチルダも見つけたとショウヘイに言ったら彼はどんな顔をするだろう。


驚くだろうか。褒めてくれるだろうか。

マチルダはその妄想に顔を綻ばす。


……なんだか元気出てきた!!

立ち上がろうとした瞬間、上の方から声が響く。


「お嬢ちゃん、迷子かな?」

実に優しい声だ。


目線を上にやる。

そこには眼鏡を掛けた白髪の壮年男性が立っていた。

レンズの奥には目を細めて優しそうに笑っている。

実に柔らかな物腰の老紳士であった。


「ああああ、私は決して怪しいものでは無いよ。

えーっと……私は救護院を運営していて……」

「救護院?」

マチルダは聞き覚えのない言葉を繰り返す。


「ああ、救護院とは名ばかりで一人ぼっちで暮らしている子を保護している所なんだ。で、私がその所長。」


……一人ぼっちでいる子を保護……マチルダは老紳士の言葉を咀嚼する。

もしかしたらその救護院にイザベラがいるかもしれない……


「あ、あの……!」

「な、何かな??」

マチルダの大声で少しばかり驚く壮年男性。


「もしかしたら私の妹がその救護院にいるかもしれないんです。」

「!!なら直ぐに向かおう。直接会いたいだろう?」

マチルダは頷き、眼鏡の紳士 立花朔三(さくぞう)と共に救護院に向かうのだった。


ーーーーーーーーーーーーーー

9月12日     PM1:54


少しばかり時が経ち、アリノとショウヘイは森に踏み込んだ。

陰鬱な空気が少年二人を包み込む。


「とりあえず俺の魔術で周囲を警戒しながら進むぞ。」

ショウヘイは俺に声を掛ける。


ショウヘイの魔術は『透視』。

字のごとく障害物の有無に関係なく対象物を見ることが出来る。

またある程度は視力が向上するらしい。


俺は首を縦に振り、森の中を進んでいくのだった。


ーーーーーーーーーー

9月12日     PM2:47


まだ3時なのに鬱蒼と生える木々のせいで視界は悪い。

その中、どうにかしてムガルを無事1匹狩った。


俺たちの手には血塗れた刃物が。

魔術での攻撃手段を持たぬ2人はこうしてムガルを狩るのも一苦労である。


「「……。」」

俺とショウヘイは無言で地面に横たわる1匹の動物に目線を落とす。


それは狼のような体躯を纏った悪魔。

150年ほど前にこの世界の表舞台に姿を現して以降多くの人々を苦しませた魔獣。

そして俺の命の恩人を今も苦しませている許されざる存在。


思わずナイフを握る右手に力が入る。

「...。」

俺は深呼吸をしてムガルにナイフを突き立てた。


―――――――――――――――――――――――――

9月12日     PM2:58


ガコン!!


森の中で何かが外れる音がした。

音の発信源はアリノとショウヘイが解体しているムガルの死骸。

その死骸には顎が外されている。


アリノは顎に生えそろった牙をマジマジと見つめる。


「...毒の通り道となる穴または溝が無い...」

アリノは首を傾げる。


ムガルに噛まれることによってゆっくりと体は麻痺していき、やがて死に至る。

俺はこの症状を引き起こすのは毒...つまり患部から毒を流しこんでいたと考えていた。

そしてその方法で毒を流し込むには牙に毒の通り道となる機構があるはずである。


なのにムガルにはそれが無いのだ。


「どういう事だ...?牙から毒を流し込んでいるんじゃないのか!?

 ...もしくは原因が()()()()()()()()()


そう……例えば……()()……

だがそんな事あり得るのか...?


俺は腕を組み、考えようとする。

...が。


「アリノ!!ムガルがこちら目掛けて一直線で追ってきている!!」

周囲を監視していたショウヘイが声を上げる。


「とりあえず俺の後を追え!ムガルの死骸は置いていけ!!」

ショウヘイが叫び、走り出す。


俺は舌打ちをし、ショウヘイの背中を追う。

もっと調べたかったが仕方ない。


今は帰ることを優先しなければ。



アリノはショウヘイと共に暗い森の奥へと消えていった。





はいどうもこんにちは。ぬか漬けプディングです。


口内炎になった。

後書き終わりぃぃぃぃぃぃぃ(書くことない)


それでは!!

(ここまでお読みくださりありがとうございました。)

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