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もしかしてこれって異世界転移?  作者: ぬか漬けプディング
第三章 王都 アスガルド
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こどく【蠱毒】

蠱毒についてはwik◯等で調べてください

……蠱毒を知っているだろうか。


古代中国で用いられた呪術のことを指し、同じ容器内にヘビ、ムカデ、カエル等の虫を飼育し、共食いさせる……と言ったものだ。


この世界は蠱毒そのものである。


この世界に迷い込んだ異世界転移者は帰れることを夢見ながら共喰いを続けるしかない。


それが叶わぬ夢であっても。


ーーーーーーーーーーーーー

7月18日 PM2:34


「コイツは驚いたな……キミも異世界転移をした人だとは……」

白髪の壮年男性である立花 朔三(さくぞう)は目を丸くさせながら言った。



異世界転移をしてきた人物は何も身に付けずにこの世界に召喚される。

字の通り衣服などを身に付けずに。

その為、異世界転移をした人物は高い割合で野垂れ死ぬ。


この世は弱肉強食。

この世界の真理である……

そう割り切った方が楽なのだろうが……



「貴方こそ……」

ハシモト リカと名乗ったベッドの上で上半身のみを起こした少女は壮年の紳士を見ながら呟いた。


「あなたと会えて良かったです。

看病して頂きありがとうございました……

では私はここで……」


少女はベッドから立ち上がろうとするが少しふらつく。


私はその少女の肩を支える。


「あまり無茶をしないほうが良い。身体に障ってしまう。」

紳士は少女をベッドに寝かせた。


「もう少しだけでも休んで言った方がいい。」

紳士は少女に微笑み、部屋を出ていった。


ーーーーーーーーーーーーー

9月11日 PM5:29


『ムガルに噛まれた人物はひと月もしない内に死ぬ。』

『ムガルの毒牙に噛まれて助かった人物は一人もいない。』

『ムガルは』『ムガルの』『ムガルに』

『ムガル』『ムガル』『ムガル』……


「クソっ……」

焦燥し、アリノは手に取っていた本のページを閉じる。

どの本にも同じような内容しか書いていない……


「ダメだ……このままじゃ……」

暗い図書館の中、彼は苦い顔で呟く。


ーーーーーーーーーーーーー

9月11日 PM6:47


ショウヘイとマチルダは肩を落としながら宿屋に戻って来た。


「イザベラ、今日も見つからなかったね……」

「そうだなぁ……」


彼らは溜息を盛大に一つ吐く。


「「「はぁ〜……」」」


宿屋に響く三つの溜息。


ショウヘイとマチルダは互いに顔を見合わせて、もう一つの溜息の発信源に目を向ける。


発信源は背後。


そこには新たに宿屋に入ってきた一人の客であるアリノが。

彼は地面に目を落としている。


「おい、そっちもダメだったのか。」

「あぁ……」


ショウヘイの問いかけにアリノは短く答える。


「本からの情報だけではダメだ……」

「アリノ?」

「俺……森に潜ってムガルについて独自で調べようと思う。」

「お前だけで……?辞めとけよ。冗談抜きで死ぬぞ。」

「……。」

「今も尚ムガルによる死者は出ているんだ。その6割は冒険者だ。魔術を使える冒険者だって死ぬんだ。

魔術を使えないお前ではタダじゃ済まないぞ。」

「……分かってる。」

「……俺もお前について行こう。お前だけでは不安だからな。」


ショウヘイはアリノに不敵な笑みを浮かべた。


「……イザベラは……?」

ここでマチルダは一人小さく呟いた。

「イザベラはどうするの?

ショウヘイ、絶対見つけてくれるって言ったじゃん!!」

「それは……」


イザベラの訴えにショウヘイは言葉を失う。


「ゴメン……ただ俺は約束は守る。絶対に帰ってからイザベラを見つける。

だからそれまで待ってくれ……。」


俺の声にマチルダは黙ったままだった。

はい、どうもこんにちは。ぬか漬けプディングです。


また犬と戯れるようになります。


それじゃあこんな訳で後書きもこの辺で。

それでは!!

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