入学式。~そして、少女たちは出会った。~
午前8時10分
横断歩道待ち合わせ。
芙美菜が先に待っていた
それを見つけた彩華は芙美菜の元へ駆けて行った。
「芙美菜ちゃーん」
その呼び声に芙美菜が振り返る。
「...あ、彩華ちゃん、おはよう」
芙美菜の元へ着いた彩華たちは歩きはじめた。
「おはよう、ごめんね、待った?」
「ううん、私も今来たところだよ」
「そっかぁ、よかった」
ふたりは、制服を着て、小学生とは少し違う感じに違和感を感じながらも
お互いの制服を見て微笑んだ。
「私たち中学生になるんだね」
「うん、中学生になるんだね、
彩華ちゃんとおんなじクラスだといいなぁ」
「うん、私も芙美菜ちゃんとおんなじクラスだといいなぁ」
中学生になる前にだれもが期待と不安を胸にする。
ふたりは、言葉にできない気持ちでいっぱいだった。
そして今日の風はなんだか、すごく温かく
入学式を祝ってくれているかのような感じがした。
新しいスタートの風だ。
そんなことを思いつつ、彩華と芙美菜は
西原中学校にむかいながら、少し走ってみたり、
ちょっとじゃれながら、登校を楽しんでいた。
そして、あっという間に
西原中学校の校門に着きました。
ふたりは、新入生が胸に付ける花飾りをもらいに行き
花飾りをもらって歩きだすと
少し遠くの方から、大きな声が聞こえました。
「...彩華-!」
振り返ると、そこには幼馴染の千影桜ちゃんと
入試試験の時に知り合った和光皐月ちゃんがいた
「桜ちゃん!皐月ちゃん!」
彩華が嬉しそうにしていると
桜と皐月が駆け寄ってくる
「いや~!彩華ぁ!
よかったぁ、一緒だねぇ」
「うん、桜ちゃん、皐月ちゃん、
これからよろしくね。
、、あ、そうだ!」
彩華は芙美菜ちゃんの手を握った。
「紹介します!
おんなじ小学校だった、栗山芙美菜ちゃん。
そして、こっちが
幼馴染の千影桜ちゃんと
入試で知り合った和光皐月ちゃんだよ。」
彩華がそう紹介すると
4人は、自己紹介を交わし
すぐに仲良くなった。
それから一緒にクラス表が貼り出されている掲示板を見に行った。
みんなどきどきしながら自分の名前を探していると
まず桜が先に名前を見つけた。
「あ、私の名前合った! 2組!
彩華と皐月ちゃんも一緒のクラスだ!」
どうやら3人は同じクラスのようだ。
芙美菜も自分の名前を探す。
「あ、合った! 私4組だ、、」
少し不安そうな芙美菜を見て
彩華は、4組の名前の覧を見る。
「あ!千尋も4組だ!
芙美菜ちゃん!あとで千尋のとこ一緒に行こ!
すっごく面白い子なんだ」
彩華が笑って芙美菜の方を見ると
芙美菜は少し不安そうな顔をしながらも頷いた。
そして4人は、1年生の教室へ向かい歩きだした。
1年生の廊下に着くと、千尋の姿があった。
千尋は楽しそうに、数人の友達と話していた。
彩華が千尋を見つけて、芙美菜を連れて千尋の方へ向かった。
「千尋-!」
彩華が手を振りながら千尋を呼んだ。
「ぉお~!彩華ぁ~!」
千尋は、彩華の声に気付き笑顔で手を振り返した。
彩華と芙美菜が千尋の元へ着くと
千尋の方から芙美菜に話しかけた。
「どうも、はじめまして、若槻千尋です
よろしくお願いしま~す
名前なんていうの?」
千尋の明るく人懐っこい笑顔に芙美菜はほっとした。
「あ、う、うん!」
こちらこそよろしくね
私、栗山芙美菜っていうの」
「じゃあ、芙美菜って呼んでもいい?
私のことは、千尋って呼んで」
「うん、いいよ。
じゃあ、千尋って呼ぶね。」
千尋の明るさに芙美菜は、いつもの笑顔に戻ってきた。
それを見て彩華もほっとした。
さすが千尋、と思いつつ、彩華は2組に行くことにした。
「それじゃあ、私2組の方に行くね!」
その声を聞いて、芙美菜ははっとした。
「あ、、彩華ちゃんありがとうね、、
またあとでね、、」
ちょっと照れて嬉しそうな顔をした芙美菜に
彩華も嬉しくなった。
「うん!帰り一緒に帰ろうね!」
彩華は、千尋と芙美菜と別れ、
2組にむかった。
2組の教室に入り、自分の席を探して、席に座った。
周りは、当然知らない人ばかりだ。
さっきまで、芙美菜たちと一緒にいたせいか
あまり感じていなかった不安が心臓に訴えてきた。
本当に新しいところへ来たんだ、、
そう彩華は、思いながらも、
そしてそれは、沸々と期待に変わっていった。
彩華は、人懐っこい性格で
人見知りをしなかったため、
席の近い子たちに話しかけはじめた。
そして、周りの子たちとは、すぐに打ちとけ友達になった。
それから、入学式が始まり、
みんな緊張した顔つきで迎えていた。
そして、無事に入学式を終え
教室に戻る途中、、彩華は、、
彼女と出会った、、
小麦色の艶やかな筋肉の付いた足。
そして、人目を引きつける、その綺麗な顔立ち、
廊下の奥で一際目立つ彼女に、、
彩華が魅入られた瞬間だった。




