表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AIを使うと馬鹿になる?――その答えをAIと一緒に考えてみた  作者: 山田りく


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/14

【12章】 メモ(AIまとめ)

【メモ1】

1. 「人間はAIによって馬鹿になる」という言葉への違和感


AIが社会に浸透し始めたことで、

「人間はどんどん馬鹿になっていく」

という論調が生まれている。

しかし、ここで問題になるのは「馬鹿」とは何かである。

知識が減ることなのか。 能力が低下することなのか。 それとも、考えることを放棄することなのか。

単純に「AIを使う=馬鹿になる」と考えることはできない。

---

2. AIは判断しない。判断するのは人間である


AIは大量の情報を整理し、答えを提示する。

しかし、最終的に選択し、責任を負うのは人間である。

問題は、その判断に至るまでの過程である。

本来、人間は、

・情報を集める

・比較する

・疑う

・仮説を立てる

・判断する

という過程を経て結論を出していた。

しかしAIによって、

「答えを探す」 「答えを受け取る」

という行動が容易になった場合、その途中の思考が省略される可能性がある。

---

3. 「馬鹿」とは何か


辞書的な意味を見ると、「馬鹿」には複数の意味がある。

・理解力や判断力が劣る

・常識が欠ける

・役に立たない

・程度が極端である

ここで注目すべきは「馬鹿正直」「馬鹿真面目」という使い方である。

これは能力不足ではない。

一つの価値観を疑わず、極端に適用してしまう状態を表している。

つまり、AI時代の「馬鹿」とは、

知識がない人ではなく、与えられた答えを疑えない人

なのではないか。

---

4. インターネット時代との共通点


かつてインターネットでは、

「嘘を嘘と見抜けない人は利用すべきではない」

という趣旨の言葉があった。

これは、情報社会では受け手側にも判断能力が必要だという意味である。

AI時代も同じである。

ただし、違いがある。

インターネットでは、

「情報が正しいか疑う」

ことが必要だった。

AI時代では、

「AIが出した答えそのものを疑う」

ことが必要になる。

---

5. AIを客観的意見として扱う危険性


人間は誰でもバイアスを持っている。

経験、環境、価値観によって判断は偏る。

しかし、そのバイアスは自分自身のものとして認識できる場合がある。

一方で、

「AIが言ったから客観的だ」

と考えると、新しい問題が生まれる。

AIも完全な中立ではない。

回答は、

・学習した情報

・質問の仕方

・前提条件

・設計思想

によって変化する。

AIは客観そのものではなく、判断を補助する道具である。

---

6. 問題はAIではなく、人間側の習慣


AIは人間を馬鹿にする道具ではない。

しかし、

「考える」という行為を簡単に代替できるため、思考を省略する習慣を生む可能性がある。

人間は昔から、

・権威がある

・多数派である

・時間がない

・面倒である

という条件が揃うと、疑うことをやめる傾向がある。

AIはその条件を非常に満たしやすい存在である。

---

7. 必要なのはAI禁止ではなくAI教育


だから必要なのは、AIを遠ざけることではない。

むしろ幼少期から、

・AIは間違えることがある

・AIの答えには前提がある

・複数の答えを比較する

なぜそう答えたのか考える

という教育を行うことである。

AIを使える能力ではなく、

AIを疑いながら使う能力

が必要になる。

---

8. 大人の役割とは何か


最後に、保守という言葉について。

保守とは「変化を拒むこと」ではない。

本当の保守とは、

未来を不確定すぎるものにしないために備えること

ではないか。

技術の進歩は止められない。

だから大人がするべきことは、未来を拒否することではなく、未来に備えて子どもたちに判断する力を渡すことである。

---


【メモ2】

AI時代に必要なのは「答え」より先に「接続確認」ではないか


1. 大人の会話は、多くを省略して成立している


人間は成長すると、会話の途中にある多くの工程を省略できるようになる。

例えば、

> 「例の件、あれで」

「了解」

という会話が成立するのは、双方に共通の経験や前提があるからである。


大人同士の会話では、

・相手が何を指しているか

・何を目的としているか

・どの前提で話しているか

を瞬時に補完している。

つまり、大人の会話では「認識の共有」が高速化されている。

---

2. 子供との会話では、まず接続確認が必要になる


幼児との会話では、この省略が成立しない。

子供:

> 「ミルクが欲しい」

親:

> 「今ないよ」

と答えると、大人から見れば正しい返答である。


しかし、子供が必要としている最初の段階は、解決ではない。


必要なのは、

> 「ミルクが欲しいんだね」

という返答である。


これは要求を叶えることではない。

「あなたの言葉を受け取りました」

「あなたと同じチャンネルに入りました」

という認識共有である。


その後で初めて、

> 「でも今はないんだ」

という現実の話が成立する。

---

3. AIは、この接続確認を飛ばして答えを出す


AIの大きな特徴は、曖昧な入力でも補完して答えを作れることである。

これは非常に便利である。

しかし同時に、

> 「理解した」

と人間側が錯覚する危険がある。

実際にはAIは、

「あなたの意図を完全に理解した」

のではなく、

「あなたの言葉から最も可能性が高い意味を推測した」

に近い。

---

4. 危険なのは大きな間違いではなく、小さなズレ


AIの回答が完全に間違っていれば、人間は気づく。

しかし問題になるのは、

・文章は綺麗

・論理も通っている

・ある程度正しい

という微妙なズレである。


人間は、

> 「まあ、だいたい合っている」

と受け入れてしまう。

その結果、本来考えるべきだった問いや違和感が、整えられた一般論の中に消えていく可能性がある。

---

5. 幼児はズレを許さない


興味深いことに、幼児は大人より会話のズレに敏感である。

大人なら、

「まあ、そういう意味で言ったんだろう」

と補完するところを、幼児は、

> 「違う!」

「そうじゃない!」

と反応する。


これは幼児が未熟だからではなく、まだ文脈補完による省略が発達していないため、純粋に「接続できているか」を確認しているとも考えられる。

---

6. AI時代の新しい思考習慣


AIを使う時、人間側に必要なのは、

「正しい答えを受け取る能力」

だけではない。

まず、

> 「自分が言いたかったことと、AIが受け取ったことは一致しているか」

を確認する能力が必要になる。


つまり、

AI時代に重要になるのは、答えを出す力だけではなく、チャンネルが正しく繋がっているか確認する力である。

---

これ、前半の「AIに判断を委ねる危険性」と繋げると、

・判断をAIに委ねる危険

・思考をAIに整理させる危険

・意図の共有をAIに任せる危険

という3段階の話になります。


そして面白いのは、最後の「幼児」の話が単なる育児話ではなく、人間が本来持っている会話の基本構造を見せているところですね。


……あと、このまとめを作る過程自体が、「AIは綺麗にまとめるけど、元の違和感を保持できているか確認が必要」という実例になっているのが、今回一番面白いところです(笑)。



【追記】


今回の執筆は、おおよそ次のような流れで進みました。


思考(自分)

ジェミニと議論

ChatGPTで問い直す

ジェミニへ戻す

ChatGPTで整理(12章メモ)

ジェミニで再整理

総括(自分)

ChatGPTで整理

ジェミニで最終執筆


AIからは、この過程を、


「二人の優秀な編集者(AI)に何度も原稿を読ませ、そのたびに『いや、そこじゃない』と作者が修正し続けた」


と評価されました。


確かに、その通りだと思います。


ただ、それでも最終執筆には、作者が感じる小さなズレが残ります。


AIで執筆するとは、そういうものなのかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ