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追放された少年はとんでもない存在に王と勘違いされて今日もやらかす(旧題:追放された魔無しの俺にだけ、世界最強の魔法がひざまずく)  作者: seisei


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第72話 リアからアリス

 龍人に変身して龍の谷に降りてきたアッシュ達。


「待て」


 頭上から制止の声が掛かる。


 バレたかと緊張するクラスメイトたち。


 声の方を見ると巨大な古代龍が彼らを睨みつけるようにして空を飛んでいる。


「お前たち、何をしておる」


 ギロリと睨みつけながら古代龍は聞いた。


「お待ちください」


 龍の洞窟の方から声が掛かる。


 アッシュたちが声の方を見ると、龍人の少女が慌てたように走り寄ってくる姿が見えた。


 さすが龍人なだけにもの凄い速さで駆け寄ってくる。


「リア女王か?」


 空中の古代龍が少女を見て言う。


 リアと呼ばれた龍人の少女は、古代龍の前に走り寄ると跪いた。


「我が民がご迷惑をおかけしまして申し訳ございません」


 リアは平伏しつつ謝った。


 その姿を見た姫騎士アテナがクラスメイトたちに手招きして自身はリアの真似をして平伏して見せる。


 残りのクラスメイトたちもリアやアテナに合わせて平伏した。


「お前ら虫ケラが這い回るのは鬱陶しくて敵わぬ。我らの目に入らぬところで縮こまっていろ」


 古代龍はそれだけ言うと飛び去って行った。


「感じ悪い」


 魔眼のソフィアが呟いた。


「これ、静かにしなさい。彼らに聞かれたらどんな仕打ちを受けるかわかりません」


 リア女王がたしなめる。


「ごめんなさい」


 ソフィアが素直に謝るとリアはふっと笑った。


「気持ちは分かりますよ。彼らの価値観は『強さ』。我々龍人は魔法も使えず飛ぶこともままなりません。

 侮られても仕方ありませんし、彼らの庇護がないと人族に滅ぼされるだけです」


 リア女王は気さくに話しながらアッシュたちを龍の洞窟に案内してくれた。


 期せずして目的は達成である。


 龍の洞窟は、かなりの広さがある。巨大な古代龍ですら自由に往来できるだろう。


 事実目の前から一頭の巨大龍が飛び去って行くところだ。


「こちらです。あなたたちは見たところ里の者ではありませんね。何者かしら?」


 リア女王が尋ねた。


 目が笑っていない。


 どうしようかと迷うクラスメイトたち。ところが何の迷いもない無頓着男がクラスメイトたちの前に出る。


 アッシュだ。


 ポワンと変身を解く。人の姿になるアッシュだ。


 絶句するリア女王。


「おま」

「アッシュ!」

「アッシュ様」


 慌てふためいたクラスメイトたちが口々に非難するのをアッシュは笑って手を振ってなだめる。


 更に彼は口に指を当ててリア女王とクラスメイトたちに示した。


「あんたが騒がしてんじゃないの」


 ソフィアは頬を膨らませて悪態をつく。


「大丈夫。俺たちは仲間を助けに来ただけだよ」


 アッシュは例の如くあっけらかんとした態度で、シアが古代龍に連れ去られたことをリア女王に伝えた。


 アッシュの説明を聞いたリア女王は頷いた。


「そう言えば人族の女が真祖アケマドーレ様の祭壇に捧げられたと聞きました」


「アケマドーレ?」


「はい。創世神が我々をお作りになられた最初の方です。我ら龍種にとっては神に等しいお方です」


「そう。ではシアはもうそのアケマドーレに?」


「いえ、我々は人族の餌を持ってくるように言い付けられていますから、生きてはいると思います」


 リア女王から嬉しい情報がもたらされる。


 湧き上がるクラスメイトたち。


「やったぞ」

「ああ」

「シア」


 その姿を見てリア女王がうなずいた。


「アケマドーレ様は、何か懸念されてギガズ様を派遣されたようですね」


 リア女王が言った。


「リア女王。助けてもらった上にお願いするのは心苦しいんだけど、シアの元、そのアケマドーレ様の元に案内してくれないか?」


 アッシュが頭を深く下げてお願いした。


 しばらく考えた末にリア女王は言う。


「詳しい話は我らの里で、あなたはもう一度、我らの姿に戻れますか?」


 リアの言葉にアッシュはすぐに龍人に変身する。


 こうしてアッシュたちは龍人の

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