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邪神の眷属になったようだが私は何をすれば良い  作者: 屯田観烏之羽(ミタミ・アノウ)
騎士覚醒編
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帰投

 他の質問は法や生活面での注意事項の確認だった。

飲める水は何処に行けばいいかという質問は意図がよくわからなかったが、彼等の住んでいる国が提供している水は、管理が徹底されている反動で生水が飲めなくなってしまっている人が多いらしい。

外国に行ったら水に気を付けろと言うのは、実際に行くことが無くても聞かされる話だそうだ。

少なくともこの数日の間に飲んだ水は大丈夫だったそうだが、日常的にその水が提供されているかどうかを確認したかったようだ。

体質などの問題もあるので一応確認する必要はあるだろうが、少なくともこの数日間で飲んだ水が問題無いなら飲める水は普通に出回っている。

短期的に問題無いだけの可能性は一応は考えておく必要があるし、もっと設備の充実した施設で精密検査をしてから答えを出すべきだろうと言っておいた。


「ジェラルド卿、よろしいですか?」


 暇潰しに丁度良かったのだが基地の隊員から声が掛かって質問会は終わりを告げる。

まだ聞きたい事は残ってそうだが……アリスはアリスで別口の用事に対応している様だし基地の隊員で手の空いてる者に任せられればいいが。


「構わないが、彼等の相手を代わりに頼める者は居るか?」

「彼等の質問に答える程度でしたら私の部下を呼びましょう。」

「なら頼む。

そういう事で済まないが、続きは別の人に聞いてくれ。」


 彼等の返事を聞いてからその場を離れる。

食堂を離れ、会議室に案内されてからようやく隊員が呼出の内容を口にした。

内容は、全員の健康診断の結果と入国許可証、それから明日以降の予定について。

ヤビィ達は全員問題無し、それぞれの入国許可証に必要な情報が此処だけでは取り切れないので都市で精密検査が必要だが、予定通りなのでそれは問題無い。

生存者達の方は全員少なからず問題が多いので全員病棟送りだそうだ、彼等は予定通りそのまま医療関係者達が連れて帰る事になるので此方はヤビィ達だけ連れて行けば良いらしい。

触媒の子も検査したが、やはり医療面からは如何にも出来ないらしいので此方で保護を継続する事になる、これも予定通りだ。


 予定通りでないのは、どうやら私の使い魔越しに話を聞いた研究者が一人、わざわざ此処まで迎えに飛び出したらしい。

今日の夜には付く予定らしいので明日の朝に研究者達と帰ってくれということらしい。

使い魔が此方に何も言わずに話をしている辺り最初から話す予定だった研究者だろう……使い魔からの報告を確認するに飛び出したのはスティルバス氏らしい。

まぁ最初から彼には協力を要請するつもりだったので問題は確かに無いな。

流石に国境まで研究者が一人で来るのは難しいが、一緒に飛び出した助手達に軍にも所属している者がいるらしいので心配はないそうだ。

折角なので軍用設備の利用を使い魔と一緒に申請して来たらしく、ベヘを出る時に使った長距離用の車両が使えるらしい。

よくそんな申請通ったなと思ったが、これはヴィクターの帰りの便にもなるらしく、ヴィクター以外に乗る者が殆どいないので通ったらしい。

と言うよりまだヴィクターは帰ってなかったのか、上司を置いてさっさと家に帰ったと後で言われかねない所だったが運が良かったと言うべきだろうか。

ヴィクターの所に置いてきた使い魔からの報告は……書類仕事の手伝いをしている?

書類の内容は……あぁこれは私が悪いな、元々ヒムニトリアは各国から敵視されていたから前々から戦争を起こしてでも潰すべきと準備されていたのだ。

今回の首都の騒動で、周辺国が一気に動き出してしまう可能性が非常に高く、この国も当然手を貸す方向で調整してきていたのだから大幅に予定が前倒しになる訳で、他所の国が動き出すより前に先手を打って仕込みをしておきたいとなれば今直ぐに命令を飛ばす位でないと間に合わないのか。

勿論状況の把握速度も命令の伝達速度も他国の追随を許してはいないのだから、命令さえ出せてしまえば現場的には余裕がある、寧ろ現場に余裕が無い方が問題になるだろう。

つまり部隊への命令や物資の使用申請等で忙しくしている切っ掛けを作った私が悪いと。

……いや何故出先の拠点でやってるんだ、尚更帰ってやれと言いたい。


 まぁとりあえず明日の朝までやることは無く、明日の移動ですることもほぼないということは分かった。

ヴィクターには使い魔をそのまま秘書代わりに使って貰おう、流石に今回の事は代行者の何時ものでは済まないだろうし誠意は見せておく必要があるだろう、合流したら……そういえば休暇を返上した分で帰ったら休暇になる予定だった筈だが先延ばしにして手伝うか。

アリスは休暇を取らせたいので主に使い魔でになるが問題は無いだろう。


 後は……他に派遣した使い魔にやらせた申請の方も受理されている様だ。

ベヘに戻ってもヤビィ達の居留場所が狭い事になるので通ってないと困るが……べへが丁度再建時期が近いのもあって既に土地や建造物の調査や準備等の為に建築部が招集され始めている。

再建の為の移住用仮設都市を作るので其れを待てと言われる可能性も有ったが、準備運動的に用意して貰えるらしい。

まだ集合している人数は少ないらしいが、八人程度の部屋なら明日には用意できる様だ。

他にするべき事に指示を出す事は無いし食堂にでも戻るか。

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