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邪神の眷属になったようだが私は何をすれば良い  作者: 屯田観烏之羽(ミタミ・アノウ)
騎士覚醒編
23/82

日常

投稿したつもりでいました。

これが投稿したつもりで投稿してない確認ミスか。

m(__)m

 その後、別に何か起きる訳もなく風呂から上がって食卓に向かう。

アリスは毛皮の乾燥に手間がかかるようで、温風機(ドライヤー)片手に格闘している。


 既に出来ているだろうと予測した通り既に並んでいた。

明らかに品目が多いが、退棟祝いに引っ越し祝いだろう。

肉も野菜も酒も出ていて豪勢なものだ。


 アリスが連れてきたであろう二人は、揃いの給仕(メイド)服を着た凡人族(ヒューマン)の姉妹の様だ。

紹介はアリスにしてもらうとして、女性が三人増えるのか。


 家の個室的にはまだ余裕があるが、男女比が大きく逆転するから気を付けないといけないな。





 晩御飯は豪勢だったが静かに過ぎていった。

食事時だったというのもあるが、姉妹との距離感を図っているうちに食べ終わってしまった。


 分かったことと言えば姉の方はアリスより二つ年下で、私とアリスの関係と同じくアリスの後輩になるらしい、名前はマーリン。


 妹の方はさらにその三つ下……十五歳でまだ基礎教育終了前らしい。

この国の基礎教育の量の多さから二十過ぎてまだ終わらない者もいるので、まだ焦るような歳ではない。

名前はメアリー。


 二人とも家名は言わなかった。

国の管理上、家名はある筈だが名乗らないといけない訳でもなく、秘匿してる人も多いので誰も指摘することなく流す。


 それから二人とも私の事を少し警戒している気配がした。

だいたいこれくらいだ。


 初対面の人間をいきなり信用したりしないだろうし、こんなものだろう。


 眠る必要はないが部屋に引き上げる、今日の帰り際に貰った資料の確認と部屋の整理その他でやっておいた方がいいことはそれなりにあるのだ。

勿論それは急いでしなくてはいけない事ではないが、部屋に入って直ぐにそれら全てを放り出す事態になったのは想定外だ。


「アリス……何をやっている。」


 いや、聞くべきではなかった、即座につまみ出すくらいの対応を取ってもよかっただろう。

それができないほど私は彼女に甘いというべきか。


「私は先輩のいる部屋がいいです。」


 部屋は余っているだろう、と言って追い出すべきだろう。

しかし、既に寝具(ベッド)の上で寝る体制を整えゴロゴロと転がっている彼女を見、まぁ良いかと思っている自分が居た。

どう考えても甘やかしすぎだと思うが、まぁ……良いか。


「先輩とは長い付き合いですから、先輩が夜一番欲しい物を私はもちろん知っています。」


 突然語りだした。

いや、騙りだしたの方があっている可能性もあるが今は追及しない。


「先輩は夜は一人で静かに眠るのが好きですが、同時に癒し、温もりを求めて時折小動物を抱えて寝ている事がありました。」

「……ちょっと記憶に無いな。」

「先輩は自分のイメージと言う物を大事にする人なので、それがばれない様に気を付けているのも知っています、が一緒に仕事をするようになって、ある程度先輩の隠し事は知ってるんですよ。」


 まぁ、野営や遠征だとかなり長時間二人きりだしそういうこともあるだろう。


「そして私は自分の身体、特に形状や特性を『魔法』的に変質させる能力を手に入れました……つまり!」


 魔法的に?魔法とは術式を介さず、また物によっては魔素すら消費しない、魔術学の常識の埒外の能力(チカラ)を指す。

混沌の闇の中に潜るときと同じ要領で思考だけを加速して、アリスの検査結果を確認する。


 実験前後の骨格の変化、臓器機能の変化……観測された根源は『生命に関する何か』?

記憶を引っ張り出す、あの時見えたアリスの魂は……


『あれは進化の光だね、根源は生命の系統樹じゃないかな?

自身の肉体を、環境や状況に合わせて急速に適応させる力を持ったんだとおもうよ。』


 思考加速したからなのか、ミラがさも当たり前の様に語り掛けてきた。

成程、現在過去未来の生物が取りえる進化退化の可能性を、即座に自分の身体に適応させることができるということだろう。


 直ぐに思考加速は終了する。

余り加速しているとアリスの話が途中なのを忘れそうだ。


「私は先輩の腕に抱かれやすい形の動物形態になれば、先輩はもう小動物を探す必要もなくなって、私は先輩と一緒に眠れる!そういう訳です!」


 ……どういう訳なんだ。

話の合間に思考加速したが、内容は飛んでない筈だ。

つまり……?


「あー……つまり一緒に寝たい、とそういう事でいいか?」


 よくよく見ればアリスは大分余裕が無い、というか混乱すらしているんじゃないだろうかというぐらい慌てている。

勢いでごまかそうとしているな。


「はい!寝ましょう!」


 寝る必要はないというか、寝れないのだが……まぁいいだろう。


「わかった、少し待ってろ。」


 私が寝る為の手段は即座に思いつくだけで二つ。

気絶して意識そのものを飛ばすか、あるいは思考を鈍化させるかだ。


 一先ず服を寝間着に変えて寝具の上に横になると、即座にアリスが腕の中に潜り込んで……

いやいや待て待て。


「アリス……なんだ、それは随分と犬っぽいがそれでいいのか……」


 腕の中に潜り込んできたアリスは、毛が増量して骨格は完全に狼……と言うより犬になっていた。

大きさは大体五十寸(150㎝)くらいだろう、小動物と言うには大きすぎ……いやしかしこれはなかなか。

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