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電車でおでかけ2

ブックマークしてくれている方が増えました。とても嬉しいです。頑張って完結させます。よろしくお願いします。

城跡公園に着き、A組と合流する。A組も問題なく来れたようだ。

「13時まで自由行動にします。好きな場所でお昼を食べて、13時にここに集合してください。」

生徒たちは思い思いの方向に散らばっていった。


「アレックス先生・・・・」

加瀬先生が、アレックス先生に話しかけている。遠く離れて何を話しているのか聞こえないが、アレックス先生はため息をついている。その二人を見てふっと笑ったアン先生がこちらに来た。

「アン先生、お昼どうされますか?」

「そうね、そこのカフェにでも行きましょうか?パンケーキが有名みたいよ。」

「パンケーキいいですね。」

私たち二人でカフェに向かおうとすると、

「どこ行くんですか?僕たちもご一緒していいですか?」

何か言いたそうな加瀬先生を笑顔で押しとどめて、アレックス先生が追いかけてきた。

「いいわよ。加瀬くんはいいの?」

「ええ。これが一番いいんです。」

アレックス先生がめんどくささを隠さずに言った。


私たちがカフェへ向かうあとを加瀬先生がトボトボついてくる。これはやっぱり何かあったな。私とは何もないし、アレックス先生とも何もなさそうだ。ということは、アン先生か。でもアン先生はいつも通りだ。

カフェに着いた。半円状の半個室の座席に案内される。

「ぐえ」

加瀬先生が私の隣に座ろうとしたのをアレックス先生が襟首をつかんで阻止していた。

「お前はあっち」

加瀬先生、アン先生、私、アレックス先生の順に座ることになった。

私はベリーのパンケーキセット、アン先生はオレンジのパンケーキセット、加瀬先生とアレックス先生はランチメニューの中から注文する。加瀬先生はそわそわと落ち着かないような感じでちらちらとアン先生を見ているが、アン先生はやはり動じていない。いつも通り、ニコニコしている。

「あの、パンケーキ楽しみですね。」

「そうね。水川先生はイチゴが好きなの?」

「はい。イチゴもですが、ベリー系の甘酸っぱい味が好きなんです。」

「そうなの。私は柑橘系のさっぱりした味のほうが好きでいつもそっちを選んじゃうわ。」

「あっ、じゃあ一口いかがですか?」

「あらいいの?じゃあ交換しましょ。」

「はい。アレックス先生と加瀬先生は甘いものはあまりお食べにならないんですか?」

「僕は甘いものも好きなんですが、お昼を甘いものに変えるのはあんまりで・・・」

「僕もです。」

アレックス先生に続き加瀬先生も答える。

「でもデザートにミニパンケーキがあるらしいのでそれが楽しみです。」

アレックス先生もいつも通りだ。


「お待たせしました。AランチとBランチとオレンジのパンケーキとベリーのパンケーキでございます。」

注文した品が運ばれてきた。

「わあーかわいい。」

かわいく盛り付けされたパンケーキに心が躍る。

アン先生にもらったオレンジのパンケーキもおいしくて楽しいお食事だった。


食事が終わり、城跡公園内を一周することになった。

ところどころで見かけた生徒たちは、お城の構造が珍しいのか、お城の歴史について書いてある看板を読み込んでいたり、芝生の上でお昼寝をしたりしていた。たまにアン先生やアレックス先生が太い枝のある木の上をじっと見つめていたので、そこに誰かいるのかもしれないが。

「誰かいるんですか?」

アレックス先生に聞いてみた。

「はい。でも姿を隠せているのでセーフです。もし、見えたら言ってくださいね。」

「はい。」

見えてしまったら校則違反になるらしい。なるほど。だから、テレパシーも私に聞こえたらアウトなんだ。

「ん?」

私の視界に素敵なもふもふ、いやジンにそっくりな・・・いや本物?でも少し小さいような?

「アレックス先生、あそこにいるのってリックとジンでは?」

「あ!

リック―!どうやってジンを連れてきたんだ!?」

「ん?アレックス先生?ジン?

ジンは電車の横を走って付いてきたんだよな?」

ジンはうんうんうなづいている。このお犬様すごすぎる。

「あー。もう。帰りも?」

「うん。そうだよ。大丈夫。俺といないときは姿を消して走ってるから。今も大型犬サイズになってるし。」

すごい。大きさも帰れて姿も消せるんだ。

「姿を消す所を見られたら・・・」

「ジンがそんなヘマするわけないじゃん。」

万能お犬様?触りたいなー。気持ちよさそうだなー。と憧れの目線で見ていたら、

「水川先生、もしかしてジンに触りたい?」

「え、あ、はい。」

ジンが尻尾を振りながらお座りした。

「触っていいらしいよ。」

「本当!?ありがとう。」

おさわりOkが出たのでジンを触る。首まわりのふわふわに手を差し込むと、私の手をふわっっと包み込んでくれる。やわらかい。そこからは、ジンの毛を堪能させてもらった。

「先生、怖いもの知らずだね。ジン狼だよ。」

「そうなの?でもこんなに賢くていい子なんだし、触っていいよって言われたら触っちゃう。」

ジンを触る手は止まらない。


「お楽しみのところ悪いけど、そろそろ集合時間だよ。」

アレックス先生の声音にからかいの色がまじるけど気にしない。しかし、ジンはその言葉を聞くと立ち上がり、頭を下げてから、そおっと物陰に隠れた。地面に落ちていた葉や花弁が舞い、その風が遠ざかって行った。

「じゃあ、集合場所に向かうか。」

集合場所に向かい、帰ることになった。帰りは私たちと生徒は別々だ。学校に帰ってこられるかがテストだ。全員無事に帰ってこられるように祈る。





読んでくださってありがとうございます。

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