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現代日本の魔法事情  作者: ナカタカナ
燃え上がる?萌え上がる?魔法祭
22/26

従妹来る

 

 蓮姉ちゃんの励ましによって少し精神が回復した僕は教室に戻って昼からの実技の授業の用意をしていた。

一人だけ色違いのマジックスーツに着替えて図書室に向かった。


 「紅羽さん、授業に行くよぉ」

この時間帯は図書室に紅羽さん以外誰も居ないので図書室全体に響きわたるように叫んだ。

「図書室では、静かによ月夜君」

「ごめんごめん、でもこの広い図書室を探すのは疲れるからさ」

「はぁ、だったら私は入り口付近で待ってるからあんまり大声を出さないでもらえる」

「はい、分かりました。次からはそうします」

「ほら、早くいきましょ。昨日で一通り連携の練習は終わったでしょ、今日は何をするの」

「今日は、幻惑魔法だけじゃ相手に出来ない敵もいるだろうから

普通の魔法の威力上昇を目指して練習しよう」

「そう、普通の魔法ね」

紅羽さんはそう呟いた。

僕と紅羽さんは一緒に一年生が集まる闘技場に向かった。


 闘技場には、既に一年生はほとんど来て練習をしていた。

「みんな、もう始めてるよ。僕達も早く始めよっ」

「そうね、時間が惜しいわ。それじゃご指導頼みますよ月夜先生」

「月夜先生って言うのは恥ずかしいから止めて」

「でも、今からあなたは私に魔法の威力上昇の指導をしてくれるのでしょ」

「まぁ、困ってたら手伝うけどさ」

「そう、だったらお願いね」

「はいはい、分かりましたよ」


 僕と紅羽さんはストレッチ体操をした。

「それじゃ、準備体操はこれくらいで良いかな、それじゃ両親直伝の魔法の威力上昇のトレーニングを始めたいと思います」

「パチパチパチパチ・・・で、どうするの?」

「うーん、まぁ両親が言うようには魔力の練りによって威力が高くなるそうだから、いつもより魔力を溜めるときに、一か所に全部集めるようにするイメージで魔力を練ると良いってよく言われたな」

「そう、だったら試してみるわ」

紅羽さんはそう返すと、集中し始めた。


 紅羽さんのもとに魔力が少しずつ集まっていくのが分かる。

魔力の色は青い、この魔力の色は水属性だ。

紅羽さんの手元に少しずつ、少しずつ水の塊が構成されていく。

そして、野球ボールほどの大きさになると紅羽さんは魔力を集めるのを止めた。

「どう、いつもの五倍は魔力を込めた水の玉ウォーターボールよ」

「うーん、確かに魔力はきっちりと練りこまれてるね。あとはどれくらいの威力があるかなんだけど」

「見てなさい、今見せてあげるわ」

すると紅羽さんは野球選手顔負けの綺麗なピッチングフォームと共に手に持っていた水の玉ウォーターボールを投げた。


 水の玉ウォーターボールはそのまま紅羽さんの前十五メートルほどの位置にある的に直撃した。

普通ならここでバッシャってバケツに入った水を一気にまいた時のような音が鳴るのだが・・・


 ザブーンっとビーチで大波が鳴らすような音を出した。

水がなくなるとそこには的の真ん中に穴が開いた状態だった。

「どう、だいぶ威力は上昇したわよ」

「そ、そうだね、これならいいと思うよ。

それで、魔力はどれくらい残ってるの?」

「そうね、今ので三パーセントほど使ったわ」

「うーん、魔力の量は少ないけど対人戦、しかも決闘ともなればこれくらいの魔力でも十分だね」

「そうね、颯爽に決着を付ければいい話よ」

「それじゃ、今から終了時間までに頑張って今の魔力の練りを普段の魔法の時と同じくらいの速度で練ることが出来るように練習しよう」

「えぇ、流石にあれだけ時間がかかってしまうとその間に攻撃されてしまうものね」

「そう言う事、それじゃ頑張ろう」


 こうして、僕と紅羽さんは終了時間までひたすら魔法に魔力を練りこむ練習をした。





 そして授業が終わりホームルームを終わらせ使い魔のみんなと一緒に家に帰ろうとしていた。

靴箱に着くと、蓮姉ちゃん達が待っていた。

「凶夜、一緒に帰りましょ」

「うん、最近は一緒に帰れなかったし」

「そうだ、帰りに夕飯の買い物して帰ろうよ」

「そうねぇ、夕飯何にしましょ」

「みんなは何が良い」

「私は何でもいいぞ」

「私もだ」


 みんな何でもいいと返した。

「うーん、あっそうだ、最近蓮姉ちゃんの作った肉じゃが食べてなかったから、肉じゃが作ってよ」

「肉じゃがね、それじゃ、商店街で野菜とお肉を買って帰りましょ」

僕達は商店街に向かった。


 商店街は夕食時と言うこともあってか、主婦の人がお惣菜や野菜などの夕飯のおかずなどを買っていた。

そして、僕達はいつもよくしてくれる八百屋に来ていた。

「おっ、凶夜じゃねぇか、見たぜテレビ」と厳つい顔をした男の人が話しかけてきた。

「どうも、玄さん、テレビには恥ずかしい所しか映ってなかったでしょ」

「いや、かっこよかったぜ大罪を纏めし王ロードオブギルティだったか」

「ガハッ、やめてくださいその呼び名は」

「玄さん、あまり凶夜をいじめないでくださいよ」

「ガハハ、そりゃすまねぇ、それで蓮子ちゃん今日は何にする」

「えぇと、ジャガイモと人参、さやえんどう、あとは家にあるからこの三つをください」

「あいよ、今日はニンジンが安いぜ」

「それじゃ、ジャガイモ六つ、ニンジン十本、さやえんどう二パックください」

「ほれ、おまけにリンゴ三玉いれといたぜ」

玄さんはニコッと笑って袋を僕に渡した。


 「凶夜も、両手に華だな」

「そうですね、外を出歩くたびに男の人からの視線が痛いですよ」

「ガハハ、そりゃこんな別嬪さんばっかし連れてるからだぜ」

「まぁ、そうですよね。みんな綺麗だと思います」

「クゥゥゥゥ、若いっていいもんだな。俺もあと三十ほど若かったら口説いてたぜ」

「その時は僕が全力で排除しますので」

「おぉこえぇな、そんじゃ気つけて帰れよ」

「はい、ありがとうございます」

「毎度」

玄さんは店を離れていく僕達に手を振って店に戻った。


 「次はお肉屋さんね」

「ラッキーだったね、リンゴ三玉も貰えて」

「そうね、財布に優しいからあそこの八百屋は良いわよね」

「ほんと」

後ろを見ると使い魔のみんなもうんうんって頷いてる。


 そしてお肉屋さんに着いた。

「すみませーん、牛肉三百グラムください」

「はーいって蓮子ちゃんじゃない」

「こんにちは、おばさん」

「こんにちは、それで牛肉三百グラムだって」

「はい、お願いします」

「今日は牛肉は安いけどどうする」

「それじゃ、牛肉五百グラムください」

「あいよ、あんたぁ、牛肉五百グラム」

おばさんがそう言うと、店の奥からおじさんが出てきた。

「蓮子ちゃんと凶夜君じゃねーか、こんばんは何にするんだい」

「肉じゃがを作ろうかと思いまして」

「肉じゃがか、家庭的な料理だな、凶夜君は良いなこんな綺麗なお姉ちゃんの手料理が食べられて」

「はい、それに蓮姉ちゃんの料理はとっても美味しいですから」

「かぁぁぁぁ、うちにも蓮子ちゃん見てーな娘がいれば良かったのに、ほら牛肉五百グラム」

「ありがと、おじさん。それじゃ帰ろっか」

「うん、早く帰ろう」


 僕達は家に帰った。

そして、家の前に着くと一人の少女が立っていた。

「あっ、兄様、姉様」そう言って、少女はこっちに走ってきた。

「久しぶり、桜花おうか

僕がそう言うと、「久しぶりです。兄さま」

「どうしたの、桜花ちゃん家に何か用だったの」

「いいえ、姉様、学校がしばらく休校になったのでもう少しで魔法祭があると聞いたものでこっちに来ました」


 この少女の名前は鳴瀬なるせ桜花、僕の従妹だ。

僕の母さんの妹の娘で、適正属性は無、風、水の三つだ。

家の家系って三等属性が非常に多い。

ほんと、どういう事なの、適正属性は遺伝とかじゃないのにこんな奇跡的な事が両親の代から続いている。

桜花ちゃんは、ここからは二駅ほど離れた所に住んでいる。

そして、桜花ちゃんは僕の一つ下で今は中学三年生だ


 「休校ってどうしたの」

「知らないです。噂によると多額な借金を背負った校長が奥さんと娘さんに逃げられて色々大変って事は

聞いてます」

「それ、結構ヤバいわよね」

「知りません、私あんな禿げた校長なんて知りません」

桜花ちゃんは結構毒舌である。


 「それで、しばらくこっちでお世話になりに来ました」

「そうなんだ、もしかしてずっと待ってたの、ごめんね夕飯の買い物してたんだ」

「そうなんですか、それで聞きたいんですが後ろにいるのはどなたですか」

最後に方が少しだけ、トーンが低くなったような気がしたが気のせいだろう。


 「初めまして、私達は凶夜の使い魔、憤怒のサタンだ」

「私は、嫉妬のレヴィアタンだよ、よろしく」

「私は、傲慢のルシファーだ」

「私はぁ、色欲のアスモデウスだよぉ、よろしくねぇ」

「私は、暴食のベルゼブブって言うんだ、ベルゼって呼んで」

「僕は、怠惰のベルフェゴール、ベルって呼んで」

「最後は私ね、強欲のマモン、よろしく」


 「私は蓮子の使い魔、オーディン」

「私は、ロキよ、よろしく」

「私はトール、よろしく頼む」


 これでみんなの自己紹介が終わった。

「なんだ、使い魔の皆さんでしたか、これはご丁寧に、私は兄様と姉様の従妹・・の鳴瀬桜花って言います。

よろしくお願いします」

桜花はペコリと頭を下げた。


 「いつまでも外にいるのは風邪をひくから、早く家に入ろう」

「そうね、桜花ちゃんも上がって」

「はい、お邪魔しまぁーす」


 僕は刺し世に自分の部屋に行って制服を着替えて風呂に向かった。

風呂は三十分くらいで上がった。

そして、部屋に戻るとベッドが以上に膨らんでいた。

布団をめくると桜花が寝ていた。


 「お~い、桜花なんでここで寝てるの」

「はっ、違います兄様、別に兄様のvベッドだから寝ていたのではなく、たまたま、たまたま近くにあったベッドがこれだったって事で、私は疲れていてベッドに吸い寄せられただけですから」

『嘘、ほんとは兄様の臭いが染みついてるベッドで寝ていると兄様に包まれているような気持になれるから

ベッドで寝ていたけど、別にいいよね、最近私にかまってくれなかったし。綺麗な人が十人も増えてたし

私以外の女の人が兄様といるなんて、考えてるだけで殺したくなっちゃうけど、流石に殺しちゃったら

兄様が悲しむだろうし、姉様には昔からよくしてもらってるから、難しい。どうやって兄様を私に振り向かせるのか、兄様は姉様にべったりだし、でも私にだって勝ち目はある、兄様と姉様は血のつながった姉弟

だけど、私は従妹だから、結婚出来る。

今からでも兄様に振り向いてもらうために頑張らなくちゃ』

「そうなんだ、疲れてたんだね。良いよもう少し寝てても、夕飯の時間になったら起こしてあげるから」

「ほんとですか、それじゃ少し休ませてもらいます」

「お休み」


 すると桜花は眠った。

『やったー、兄様のこういうところはほんとにお優しい、だから()がよりついてくるのだけど

でも今は、この兄様の臭いを堪能しながら休みましょう。あぁいい夢が見られそう」


 僕はベッドは桜花が寝ているため、部屋に置いてある本を読んでいた。

内容は、魔法が使えない主人公が周りから馬鹿にされながらもたくましく成長していく物語だった。

「この本を読んでいると、昔の僕を思い出すな。

あの時は必死だったけ魔法をうまく使えるようになるのに」

そして、その本の三分の二くらいを読み終えたところで蓮姉ちゃんが僕を呼ぶ声がした。

「凶夜、ご飯よぉ」

「はーい、今行く」


 僕は呼んでいた本にしおりを挟み、寝ている桜花を起こした。

「桜花、夕飯出来たよ」

「にい、さ、ま」

桜花は起き上がると目をこすり小さなあくびを漏らした。


 「どう、休めた?」

「はい、バッチシ休めました。ありがとうございます」

「それは良かった、今日は蓮姉ちゃんの肉じゃがだよ」

「姉様の肉じゃがは美味しいですから楽しみです」

「僕も楽しみだよ、それじゃさまちゃうといけないから早く行こうか」


 僕と桜花はリビングに向かった。

リビングにはすでにみんな座っており、美味しそうな匂いが漂っていた。

「遅いよぉ、凶夜」

ベルゼはよだれをだらだらと流しながら僕にそう言った。

「ごめん、ごめん」

「揃ったわね、それじゃいただきます」

「「「「「「「「「「「「いただきます」」」」」」」」」」


 蓮姉ちゃんの作った肉じゃがはジャガイモがホクホクでとても美味しい。

味付けは昔から同じで、おふくろの味って言うけど、僕にとって母さんは特に料理とかしなかったから

蓮姉ちゃんが作った料理が僕にとってはおふくろの味なんだよね。


 食べ始めて三十分くらいでたくさんあったおかずはすべてなくなった。

「「「「「「「「「「「「「ごちそうさま」」」」」」」」」」」」」


 お腹が膨れた僕は部屋に戻って呼んでいた本の続きを読み始めた。

読み終わった後、部屋に桜花と使い魔のみんなが入ってきた。

全員髪が湿っているので風呂に入っていたのだろう。


 みんな少し火照っていてなんかエロい。

湿った髪についている水滴が鎖骨のあたりに高い所から落ちる水の如く流れ落ちる。

「どうしたの、みんな集まって」

「いや、風呂に入っている時にみんなで話をしていてな、その途中で凶夜の部屋で続きを話そうということになって、ここに来た」

サタンが代表でそう言った。


 「そうなんだ、それじゃ桜花は好きにくつろいでてね、しばらく世話になるって言ってたから、しばらく

ここで泊まるんでしょ」

「はい、魔法祭が終わるまではここに居るつもりです」

「それじゃ、ゆっくりして行ってね」

「はい、しばらくお世話になります。兄様」




 

 




誤字脱字報告、感想下さい。

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