紅羽さんって結構イジワル?
今回は少し短めです。
図書室を出て教室に戻るために廊下を歩いているとサタンさん達がいた。
そう言えば、どこに行ってたんだ七人とも
「おーい、みんなどこ行ってたんだ」
「あぁ、凶夜、ちょっとテレビ局の方までな」
サタンさんがニコニコしながら返事してきた。
「なんで、テレビ局なんかに行ってたの」
「な~いしょ♡」ベルゼが上目使いでそう言って来ながら抱き着いてきた。
『やべっ、可愛い』一瞬本気で鼻血が出そうになった。
『なんか、最近可愛い仕草が多くなってきてるな』
「あぁ、凶夜がベルゼにデレデレしてるぅ」レビィさんがムスッとなった。
「デ、デレデレなんてしてないって」
僕はレビィさんの言葉に反論する。
「それより、もうすぐ授業が始まるよ」
ベルさんが眠そうに僕に言った。
「まずい、早く教室に行かなきゃ、遅刻するよ、ほらみんな早くいくよ」
僕はみんなの背中を押して教室に向かった。
この後教室に着いた後、四校時の授業を終えた僕はみんなを連れていつもの中庭に向かった。
中庭には、すでに蓮姉ちゃんが来ており、彩華先輩も一緒にいた。
「凶夜、こっち」
蓮姉ちゃんが手を振ってきた。
「それじゃ、食べよっか」
「うん」ベルゼが頷く「今日の弁当の中身は何」マモンさんが聞いてきた。
「今日の朝食に作ったものとデザートにリンゴが入ってるよ」
みんな美味しそ~と言ってくれた、こう言ってくれると作った側からとしては嬉しい。
「そうそう、私のペアは彩華になったから」
蓮姉ちゃんが少し落ち込みながら僕に教えてくれた。
「うわ、蓮姉ちゃんと彩華先輩がペアって、もう優勝確定じゃ」
「そうね、私と蓮のペアが優勝だと思うわ、優勝したら何をお願いしようかな」
「凶夜は誰と組むの」
「まだ、決まってないよ、うーん誰と組もうかな」
仲が良いのは、龍野さんと芥川君、それと井上さんかな
「ねぇ、もしかして女の子と組もうとしてるのかなぁ~」
蓮姉ちゃんは首を倒してこっちに聞いてくる、ものすごく怖い
「ヒィ、そ、その、組むというか、その、候補だからまだ組むと決まったわけじゃ」
「そう、まぁ組んでもいいけど、その代わりに私の言う事何でも聞いてね」
いつもの雰囲気に戻ったかと思ったら、こんな提案を投げかけてきた。
「う、うん、良いよ」
「やったー、それじゃ、女の子と組んでいいよ、でも、行き過ぎた事は、ダ・メ・よ」
「分かってるよ、大丈夫だって」
こんなに心配してくれるのは嬉しいけど、僕の姉様の将来がほんと心配になってきた。
僕はいつも通りにみんなより早く食べ終わってから、職員室に向かった。
職員室では、椎名先生が弁当を食べていた。
「椎名先生、今日って実技の方はどうするんですか」
「そうですね、ペアが決まったので、ペアでの行動とかの練習ですね」
「あの、僕ってまだペアが決まってないんで」
「そうなんですか、それはなんか申し訳ないです、良いですよ今日からは実技の授業は学年ごとに分かれて
受けるので、魔法祭までは手伝わなくていいですよ、しばらくゆっくりと休んでください」
ここに来てしばらくの休み
「分かりました。そうだ、マジックスーツって」
「あぁ、今のままで構いませんよ」
「ありがとうございます。これで失礼します」
僕は職員室を出て教室に向かった。
教室に着くとみんな移動の準備をしていた。
「あっ、月夜君」
「井上さん、僕ってまだペアが決まってないんだけど、誰かペアが余ってる人って知らない」
「うーん、私達はみんな決まってるから、私は龍野さんとだよ」
「誰か、空いてる人とか知らない」
井上さんは、少し考えると気まずそうな顔をして僕に言った。
「多分、もうほとんどの人が組んでると思うよ、このクラスだって全員組んでるし」
「なん・・・だと・・・」僕はその場にうずくまった。
「お~い、早くしないと遅れるぞ」
工藤先生が声をかけてきた。
「先生、今日の実技ってペアでの練習ですよね」
「あ、あぁ、どうしたんだ」
「先生、僕は今からペアを探す旅に出てきます」
先生は少し同情するような顔になった。
「そうか、でも他のクラスの奴もすでに登録完了しているぞ」
「先生、僕って何なんですかね」
「でも、確か一人だけ残ってたはずだ」
「先生、その人ってどこにいるんですか」
僕は最後の希望にかけます。
「確か、図書室にいる、えぇと、紅羽なんだったけ」
「紅羽蒼菜さんですか」
「そうだ、そいつはまだ登録してないから行けると思うぞ」
「先生、ありがとうございます」
僕は先生に一言だけそう言って、図書室に向かった。
図書室に着くと、僕はあちこちを探し回った。
やっぱり、たくさん本を読めるのはいいけど、これだけ広かったら探すのが大変だ
探し続けること五分、脚立を使って本を取ろうとしている紅羽さんを見つけた。
「紅羽さん」と呼んでみた。
すると紅羽さんはビックリしたようで、バランスを崩し倒れそうになる。
「キャッ」小さな悲鳴が上がる。
「危ないッ」
僕は考えるより先に紅羽さんのもとに向かった。
ボスッと音がすると僕の体に紅羽さんが乗る。
「痛てて、ごめん、大丈夫」
「えぇ、ありがとう」
「いや、こっちの方こそビックリさせちゃって」
そして、今自分たちがどんな格好なのか改めて確認した。
顔が赤くなる。
紅羽さんも赤くなっていた。
そして僕は紅羽さんにのいてもらえるように聞いた。
「す、すぐに退くから」
僕は立ち上がって、埃を払って要件を言った。
「あの、紅羽さんもしよかったら今度の魔法祭でのペアを組んでくれないかな」
「なんで、私じゃなくても他にいるでしょう」
「それが、他のみんなはもうすでに決まってて・・・その僕は決まってないんだ」
「そう、それでなんで私の所に来たの」
再度、彼女は僕に質問してきた。
「その、工藤先生が紅羽さんはまだペアが決まってないって教えてくれたから」
「そうね、私はまだペアが決まってないわ、でも私は出る気がないわ」
「なんで、楽しそうだよ」
僕がそう言うと、彼女は下を向いた。
「だって、私こう言う事は大抵一人だったし、どうやって楽しんだらいいか分からない」
「だったら、一緒に回ろうよ、いろんな屋台が出るみたいだから、僕と一緒に回ろうよ」
「でも、昔から私は祭りとか行ったことないし」
「大丈夫だよ、僕が教えてあげるから」
「ほんと、こんな私と一緒に回ってくれるの」
「こんな、じゃないよ、紅羽さんは僕が困ってた時に助けてくれたじゃん、紅羽さんは優しいよ」
「私は優しくないよ、本ばっか読んで、友達もいない」
「僕が友達になってあげる、いや、親友って呼べるようになるから、僕と友達になってよ」
「少し、質問に答えてくれる」
「良いよ」
紅羽さんは、少し考えるそぶりをして僕に問いかけてきた。
「あなたは、私を守ってくれる」
「うん、どういう風に守ればいいのか分からないけど、頑張るよ」
「もし、世界を敵に回しても私を守ってくれるのかしら」
「う~ん、流石に僕一人で守ってあげるのは難しいけど、僕の全力で守るよ」
「そう、もし私があなたを裏切ったらどうするの」
「そうだね、裏切られたら僕・・・悲しくて死んじゃうよ」
「死ぬの、私に裏切られただけで」
「うん、僕って結構メンタルが弱いんだ、だから紅羽さんみたいに、優しくしてくれた人が僕を裏切ったり
してきたら、僕なんて言うのかな、まぁ、そんな感じになっちゃうんだ」
彼女は、少しクスッと笑った、少しドキリとした。
「あなたって、強いと思ってたのに、案外脆いのね」
「そうかもね、いつもそんな感じの事があったらお姉ちゃんが慰めてくれたんだ」
「あなたって、シスコンなのね、フフフ」
「まぁね、でもね、僕は紅羽さんが困ってるんだったら」
「困ってるんだったら、なんなのよ」
「僕は、自分の全力を使うことを・・・躊躇わない」
図書室に夕日が差し込み、彼女を照らす、彼女を見ると夕日の所為か僅かに頬が紅に染まっていた。
「だったら、これで最後よ、あなたは私とあなたのお姉さんが戦うことになったらどっちの味方をするの」
「ねぇ、もしかして紅羽さんって・・・いじわる」
「そうね、私はいじわるよ、腹黒くて、いつも黒い事を考えてるかもね」
彼女は、ニコニコしながら、答えた。
「うーん、だったら僕の目標は、紅羽さんの腹に収まっている黒い考えを僕に教えてくれるようになることが目標かな」
僕は考えが纏まった。
「分かった、良いわよ、あなたとペアを組んであげる」
「ほんと、ありがと「その代わりに」う」
「優勝したら、私の言ったこと、何でも聞いてもらうわ」
「へっ、それは、ちょっと」
「そう、だったら私は誰ともくm「分かりました」理解が早い人は好きよ」
彼女は、また微笑むと本を持って図書室を出て行った。
話すだけで一時間ちょっともかかってしまった。
今思うと、紅羽さんと組んでしまってもよかったのかな、とか思ったりしてしまっている。
これからはもう少し考えてから組もうと思う。
でも、組んでくれたのは感謝している。
ちょっとだけ、言い回しに引っかかってるけど・・・
まぁ、言ってしまった事だし、男だったら一度言った事は必ず守り切らないとカッコ悪いよね。
はぁ、これでまた僕の命が危険にさらされることになるな。
良し、今のうちから覚悟を決めておこう、少しはマシな筈だ。
僕はこの後、教室に戻って、ホームルームをする・・・
筈だった、何故こうなった。
教室に着くとクラスメート全員からこう言われた。
「「「「「お帰り大罪を纏めし王」」」」」
ほんと、何でこうなった。
「言いたい事は分かるよ大罪を纏めし王」
ニヤニヤしながらそう言ったのは工藤先生だ。
「おい、どこでそんなイタすぎる二つ名がついたんだ」
自分でもビックリするくらい低い声が出た。
「さっきテレビを見てな、そのときにマスコミの連中が大罪を纏めし王って
呼んでたからな、私達もそう呼ぶことにした」
「イタすぎるんでやめてもらえます」
「・・・・・・・・・断る」
少し考えるそぶりを見せた先生だが、口から出た言葉は僕の望む答えではなかった。
「それで、他にテレビでは何を見たんですか」
「これが、俺の仲間たちの力だとか」
先生はわざわざ眼帯を付けて僕がやったみたいに眼帯をカッコよく外しそう言った。
周りはクスクス笑ってる。
「あんのぉぉぉぉぉぉ、マスゴミィぃィぃィぃがぁぁぁぁぁ」
僕は全力で叫んだ、そう全力でだ
クラスメートが僕に向けてくる視線は色々だった
哀れな物を見るような視線、イタい子を見るような視線、分かるぞ、分かるぞって言うような視線
みないで、こんな僕を見ないで・・・
「お~し、そろそろホームルームを始めるから月夜をいじるにはそこまでにしとけよ」
先生はそう言って教壇の方へと向かった。
ホームルームが終わり、僕は家に帰った。
帰ってる途中で僕は三回ほど電柱にぶつかった。
痛かったです。ものすごく痛かったです。
「ただいまぁー」
玄関に入ると蓮姉ちゃんが迎えてくれた。
「お帰り、ペアは決まったの?」
「うん、まぁね、女の子だけど」
そして一気に空気が凍る。
「そう、それでどんな子なの」
「と、図書室でいつも一人でいる、図書室登校をしている子だよ」
「そう、それじゃ風呂に入ってきなさい」
さっきまでとは違い、凍った空気が少しずつもとに戻った。
「ヤ・ク・ソ・ク、守ってね」ニッコリと笑う姉の顔可愛いとも思えるし、怖いとも思える。
僕は風呂に入る前に、日課のトレーニングを軽くして風呂に入った。
これからも出来るだけ早く更新したいと思います。




