凶夜がいない間の教室
話は少しさかのぼり、凶夜が教室を出て行った後の一年一組の教室は魔法学の座学だった。
「えぇ、それでは今から魔法学座学を始めたいと思うが、今日は先日の取材の放送日だ、これから先は分かるよな」
先生はギラリと目を輝かせて生徒を睨む。
「・・・今日は授業をせずにテレビを見るぞー」
「「「「「イェーイ」」」」」
ほんとこのクラスってノリがいいなと、だれもが思うだろう。
その後の行動は早かった。
各教室に一個は設置されているテレビをつけた。
テレビを付けた後チャンネルを変えて、放送されるチャンネルにした。
『それでは、本日は特集 聖ルビア学園に在学中の光と闇の奇跡こと、月夜蓮子さんとその弟である特別改め大罪を纏めし王こと月夜凶夜さん
この二人を主としたことを放送したいと思います』
いきなり流れてきたと思ったらいきなり二人の二つ名が放送された。
それを聞いたクラスメートは全員+工藤先生は噴き出した。
その時のクラスメートはこう思った。
『『『『『ドンマイ、月夜君』』』』』
噴き出した工藤先生は・・・
「誰だよ、月夜にこんな二つ名付けた奴は、センスあるのかないのか分からないな」
などと言って、自分の髪を撫でていた。
『それで、つい先日、こちらの姉弟が使い魔召喚をして蓮子さんは神級を三体
凶夜君は大罪級を全員召喚したと聞きましたが、どうなんでしょうか』
『はい、確かでした。そこで今回はスペシャルゲストを呼びました。
入ってきてください。
この天才姉弟の生みの親混沌の冥王こと月夜千次さんと
未知の女神こと月夜真奈さんです」
『うぉぉぉぉぉぉ』とテレビ越しでも聞こえるくらいスタジオは盛り上がっているようだ。
入ってきた、二人の人物は月夜姉弟とそっくりだった。
父親である、千次さんは凶夜を少しワイルドにしたような男の人だった。
母親である、真奈さんは蓮子をさらに大人っぽくして髪をポニーテールにしている女性だった。
『どうも、皆さん今日はうちの馬鹿どもの取材をしてくださりありがとうございます』
最初に挨拶をしたのは千次さんだった。
『いえいえ、こちらとしては少し色々ありましたがいい経験になりましたから』
ここで気づいたが、今視界をしている人物は先日取材をしてきた女性の方のマスコミだった。
心なしか少し怒っているように見える。
『あの、少し不機嫌そうに見えますが、もち化してうちの馬鹿息子がなんかしましたか』
『えぇ、まぁ、でも大丈夫です』
こんな感じで軽く話して本題の取材の内容が放送された。
『皆さん、ここが今回の主役である神級の使い魔を召喚した月夜蓮子さんと大罪級を召喚した
月夜凶夜君が在学している聖ルビア学園です』
マスコミのお姉さんが校門前で説明をしている。
『それでは、今からこの学園に潜入していきたいと思います』
『えぇと、すみませんここに月夜凶夜君っていますか』
『えっ、はいいますk『いません』』
この場面は最初の場面だ。
『そうですか、それでは月夜君が来るまで皆さんに質問をしたいと思います。
最初に君に聞いて良いかな』
『無理です』
『そうですか、ありがとうって・・・えぇぇぇぇ、何でですか、どうしてもだめですか』
『だめです』
その後の事は、少しカットされたりしている。
そりゃそうか、あんなことがあったんだもんな、クラスメートが全員そう思った。
『えっ、君が月夜君』
そして、凶夜が切れる一歩手前の所で放送された。
その場面が放送されるとまたカットされた。
そして次の場面は、凶夜が教室を出ていくところが放送された。
『なぜ、月夜君は教室を出て行ったのですか』
『月夜は、二年生担当の先生の手伝いに行った』
『そうですか、流石ですね。彼は二年生の手伝いまでするんですね』
『まぁ、色々あったからなんですけど』
いきなりドアップで写された、工藤先生は苦笑いをしていた。
「な、何でこんなにアップで写されてるんだ」
テレビで見ていた工藤先生は顔を真っ赤にしていた。
『それでは、今から授業を始めたいと思いますが、今日は取材の肩が来ているとのことなので
今日は特別にクラスメート全員で月夜君について話してみましょう』と先生が言った。
そして、次々に凶夜についてクラスメートが話したところがうつされた。
そして、上沢さんが凶夜について話している所でスタジオにいる凶夜の両親は顔をしかめた。
次々に放送されていくクラスメートの凶夜に対してを聞いて行くうちにシスコンの部分が
強調されていった。
そこで一端スタジオの映像が放送された。
『クラスメート達からは、凶夜君はシスコンと言われていますが家ではどうなんですか
それと、確か凶夜君は黒髪だったはずですけど、何故白髪に眼帯をしているんですか』
『多分、髪と眼帯については、厨二病だからでしょう。プライベートについてはあまり話したくないですけど、まぁ良いでしょう』
こういったのは、真奈だった。
しかも、とびっきりの悪い笑みをしながら。
『そ、そうなんですか』
『違いますよ、彼は大罪級と契約した時に髪の毛の色が抜けて、それと一緒に魔眼を貰ったって言ってましたよ』そこで、先日来た男の人の方のマスコミの人がフォローした。
ナイスフォロー、お兄さん
『家での、凶夜は常に蓮子のそばにいるな』
そこへ、千次の追い打ちが決まった。
『そうよね、ほんと二人は仲が良いわよね。
毎日思うけど、あいつらは姉弟って言うより、恋人みたいだよね』
これを凶夜が聞いていれば顔を真っ赤にしているだろう。
この教室に凶夜がいれば、これは一種の公開処刑だったはずだ。
『では、蓮子さんの方はどうなんですか』
『女の子のプライベートは流石に言えませんね』
『そうですよね、失礼しました』
ここで、放送されていたら、凶夜がテレビ局を破壊しに行っただろう。
『次は、使い魔さんへの取材をしたので放送したいと思います』
次にうつされたのは神級の三人と大罪級の七人がうつされた。
『使い魔の皆さんは月夜姉弟についてどう思いますか』
いつの間に取材されていたのか分からないが十人は少しぎこちない様子だ。
『うーん、蓮子は凶夜の事になると暴走するな』
そう言い放ったのは、蓮子の使い魔のトールだった。
『そうです、そうです。蓮子ってば凶夜の事が大好きすぎて弁当のご飯の上に桜でんぶでハートを作るんですよ、ですよね皆さん』
『『『『『『『『『うん、うん、凶夜もシスコンだが、蓮子はそれ以上にブラコンだよ』』』』』』』』』
使い魔の全員がハモッタ。
『そうなんですね、でも姉弟で仲が良いって羨ましいですよね』
『あれは、姉弟じゃないよ、恋人とか熟年夫婦の域に達してるよ』
レヴィがそう言った。
『例えば、どんな風にですか』
その質問にはルシフが答えた。
『例えば、蓮子があれと言えば、凶夜は手に取った物を渡してそれを使ったり
取ってって言えば調味料蓮子に渡して料理したり
凶夜が蓮姉ちゃんって言えば、蓮子は洗剤を取って凶夜に渡して凶夜はありがとうって言ったり
食事中に凶夜が何か探してると蓮子は、はいって言ってソースやしょうゆを渡してありがとうって言うくらいの事は、一日中ずーっとそんな感じだな』
それを聞いた人はうわって引いていた。
『す、すごいですね』無理やり出したような声を出した。
というかほんとなんで取材されてんだ、ほんといつの間に使い魔の皆さんも侮れないですね。
『皆さんにとって、自分の主人である蓮子さんと凶夜さんってどんな感じなんですか』
みんなうーんと考える。
『私にとって、凶夜は最高の主人だと思います』
最初に言ったのはベルだった。
『例えば、どういうところですか』
『はい、まず僕達と契約したその日に学園の帰りに商店街に行って僕達七人に自分の金で服を買ってくれました。僕達は魔力で服を作れるから良いよって言ったのに凶夜はこれくらいいいよって言って買ってくれました』
『そうなんですか、とても優しいですね』
『それだけじゃないんですよ』そう言ったのはベルゼだった。
『服を買った帰りに美味しそうな肉まんを商店街で見てたら私達全員に買ってくれたんですけど
私って暴食って付くくらい大食いなんですよね、それで私には、二つ買ってくれたんですよ』
『うーん、確かに優しいですね』
『そう言えば、私達にも優しくしてもらったな』
『ほうほう、例えばどんな事ですか、蓮子さんの使い魔にも優しいって』
『そうだよ、そうだよ、召喚された日は寝るとき布団が無かったからどうしようって蓮子が困ってたんだけど、凶夜がそれならさっき商店街で十人分買って来ましたよ、って言ってしかも自腹で』
『すごいですね。でも自腹ってほんといい人ですよね』
『それに、私が私達は地べたで寝るから布団なんていらないって言ったら、神様だって女の人なんだから
地べたでなんか寝させることできませんよって言われたんですよね』
『うわっ、かっこいい』
全員が自分の主人への好感度はMaxだった。
それはとてもいいことだ、好感度が高い程使い魔の能力は高くなる。
『それでは最後に全員自分の主人へのメッセージを送ってください』
『『『『『『『『『『凶夜 (蓮子)大好きだよ』』』』』』』』』』
『ありがとうございます』
こうして使い魔へのインタビューは終わった。
これを見たクラスメートは・・・
「月夜って、優しいな」
工藤先生がそう呟く。
「そうですよね、でも流石のシスコンぶりですよね」
龍野さんがそう言う。
「「「「「ですよねーーー」」」」」
ほんとこのクラスってよくハモルよな、しかもほとんどいや全部凶夜の事だよな。
そして次の話題が流れた。
『それでは、次は月夜蓮子さんに取材してみました』
マスコミの人が男の人になったからクラスメートは普段凶夜はどんな先生をしているのか気になっていたので、楽しみそうだ。
『月夜蓮子さん少し取材をしていいでしょうか』
『は、はい、どうぞ』
『ありがとうございます。それでは神級の使い魔を召喚した時の感想はどうですか』
『えぇと、召喚できたのに契約出来なかったら意味が無かったので契約出来て良かったと思いました』
『そうですか、それでは弟君の凶夜君の事はどう思っていますか』
この質問がいけなかった。
蓮子は美人だ、何度か雑誌にも乗ったことがあるくらいだその為ファンなどもいる。
その為、この質問はファンの方々の精神崩壊につながるだろう。
『そんなの、愛してるに決まってるじゃないですか』
『それは、家族だからですよね、他には』
『いや、家族とか関係なく凶夜の事は愛してますよ。
それはもう、凶夜に悪い虫が付いたら多分私どんなことするか分からないですよ』
ハイライトが消えた目でカメラを見る。
『ひぃぃぃぃぃぃ』男の人なのに女の人が出すような声を出している。
そこで一端スタジオがうつされ千次と真奈が爆笑している。
『あ、あの何故爆笑されているのでしょうか』
『イ、イエ、ただあの娘のブラコンも収まるどころかもっとひどくなっていってるなと思って』
『あの、いつから何ですかシスコンブラコンになったのって』
みんなが気になっている所を聞くあたり
マスコミのお姉さんには痺れるぅ憧れるぅ的な感じだろう。
千次と真奈は考える間もなく即答した。
『『気づいたら、こうなってた(ました)』』
「「「「「おい、親しっかりしろよ」」」」」
またクラスメートたちの声がハモッタ。
『それでは、普段二人にはどういったことを教えたりしたのですか』
『そうですね、まずとにかく走らせて、走らせて、走らせて、倒れてから後ろから追いかけるように
魔法を二人に目掛けて発動して無理やり走らせてを繰り返させてその後にぶっ倒れるまで魔法を使って
魔力保有量を上げるなどと言ったことをして極限まで鍛え上げました。
それである程度成長したら、私達が作った迷宮に潜ってもらってちなみにその中には
私達が契約している使い魔がたくさんいるので死んだりすることもあります』
笑顔で言い放つ当たりとんでもないスパルタな母親だと思われるのは仕方ない。
『それで、二人は常に同じだったという事ですか』
『そうなりますね』そう答えたのは千次だった。
『絶対二人の仲が良いのはそのせいですよね、何度も死線を乗り越えてきたからこそ二人は仲が良いんでしょう』
マスコミの人が言った事にみんな頷く。
『まぁ姉弟仲が良いのはいい事でしょう』
『そうだな、俺達は二人が立派な魔導士になれれば満足です』
そう言い放った二人の顔は日本を代表する魔導士の顔ではなく日本にいる普通の親の顔をしていた。
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