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現代日本の魔法事情  作者: ナカタカナ
波乱の新入生
14/26

図書室の世界

・・・・・・・・・・・ごめんなさい

 

 前回、先生に近寄られてニヤニヤしてしまった為、蓮姉ちゃんに拷問されてしまいそうになった僕

月夜凶夜は、ただいま椅子に座らされて、手錠(ブレスレット)を付けられて、目の前にはハイライトが

無い蓮姉ちゃんと、僕が召喚した七人のサーヴァントと蓮姉ちゃんが召喚した三人のサーヴァントが居る。


 そして、全員拷問器具と思われる、器具を持っている。

というか、何でそんなもの持ってんの、何もしかして・・・僕の所為!


 違うよね、僕何も悪い事してないもん、ねえこれ読んでる皆さんそう思いますよね。


 「うんうん、なるほど、皆さんもそう思いますよね、えっ何々、リア充死ね、そんな事言わないでよ」


 「凶夜、さっきから何一人ぶつぶつ言ってるの」

「ひやっ、な、何でもないでしゅ」


 やべ、今心臓鷲掴みされたみたいな感じがした。

背筋が凍りそう。


 「あの、僕はもうニヤニヤしないので、この手錠ブレスレットだけでも外してくれませんか」

「さっきから、何を言ってるの、それを外してしまったら、凶夜は妖さんに乗り移られちゃうのよ」


 「そうですよ、凶夜には今綺麗な女性を見るとニヤニヤしてしまうようになるあやかしが取り付いてるんだよ」

少し黒い笑みを浮かべながらレビィさんは、僕から目をそらした。


 「というわけで、今から妖退治を始めます」

「ちょっと、やめて素人がすると大変なことになるよ、ね・・・だからここは結〇師さん呼んで

TAIZIしてもらおう」


 すると、ジリジリと全員こっちに来る。

「こ、怖いよみんななんでそんな、ちょ、こ、来ないで」


 「大丈夫よ、妖退治に必要なのは・・・愛だから」

「そんな歪みきった愛はいらないよ」


 『しまった、つい勢いで蓮姉ちゃんに禁句を言ってしまった』

「そんな、凶夜の事大好きなのに、私・・・」


 「うわ、実の姉を泣かせた、凶夜最低」

ズサッと胸に刺さる言葉を僕に向けて言ってきたのはルシフさんだ。


 「フフフ、もうそんなこと言うのは凶夜じゃないわ、きっと妖よ」

「待って、もう戻ったから蓮姉ちゃんの愛はしっかり受け止めてるから、だからそのヤバそうな器具を

こっちに向けないで、ねえ・・・ありがとうってなんでスタンガンこっちに向けてるの」


 「それじゃ、妖退治」

ビリビリビリビリ フシャー、と煙を上げている僕


 「や、やめて」

すると、蓮姉ちゃんはスタンガンを置いて、僕に抱き着いてきた。


 「凶夜は悪くないわ、悪いのは男の子の本能よ、だ・か・ら、私以外に興味をなくさせるようにする」


 蓮姉ちゃんは、そう言うと僕の耳にフゥと息を吹きかけてきた。

「ひゃっ」いきなりの事にびっくりして変な声を上げてしまった。


 「フフフ、ゴニョゴニョゴニョ」


 「ヒィ、もう十分、だからやめて」

「ゴニョゴニョ、分かっただから凶夜は私から逃げられないの・・・フフフ」


 妖艶な笑みを浮かべるがその瞳にハイライトは無い。


 ちなみに、ゴニョゴニョの部分は簡単に説明すると

僕が蓮姉ちゃん以外の女性を好きになったら、僕を殺して、蓮姉ちゃんも死ぬだから僕は蓮姉ちゃんから

逃げられない、といったものだった。


 それから、悪魔の様な耳元での呟きが終わると、僕は・・・

「大好きだよ、凶夜」


 「うん、僕も大好きだよ」

そう言って、蓮姉ちゃんは頭を撫でる。


 そして、撫でられている凶夜の目にはハイライトがない。


 この後の記憶は、ない。


 そして、次の日


 いつも通りの朝、しかし、何故か昨日の記憶がない。思い出そうとすると、頭が痛くなってくる。 


 学園に着くと、職員室により、椎名先生に今日の授業の手伝いの内容を聞きに来た。

 

 「椎名先生、今日の授業では何をするんですか」

「えぇと、ですね今日は、来月行われる魔法祭のペア決めを本格的に始めていきたいと思っています」


 「そうですか、他には何かありますか」

「それ以外は、ペアが決まったところから、練習をしていくので、特にないですね」


 「分かりました、それでは失礼します」


 僕は、今日の予定を聞き終わった為、急いで教室に戻った。

 

 教室に着くと、芥川君が一枚の手紙を渡してきた。


 内容は、昨日取ったテレビの放送日だった。

放送日は、今日、時間は丁度三時限目の時間帯だ、そのときは担任の工藤先生の授業だ


 まあ正直言うと、興味はなかったのでどうでも良いけど


 「へえ、この時間帯だと魔法学の座学の時間だから見れないねざんねーん」


 「全然、残念そうに見えないんだけど」


 芥川君、それは誤解だ、たとえあの女の人が決してうざかったわけではない。

そう、これはなんだ、良くに言う、学生は勉強することが重要だって事


 そして、普通の教科を受けて三時限目まで終わり、僕とみんなは二年生の教室へ向かった。


 二年生の教室に向かう途中に椎名先生と鉢合わせた。


 「椎名先生、今日の授業ってペアを決めるだけなんですか」


 「えぇと、はい、今のところはそれだけにしたいと思ってます。

それに早速今日の実技の授業からペアでの行動をしてもらいたいと思っています」


 「そうですか、あのペアを組むのって」


 「それですか、とても言いにくい事なんですが・・・」

椎名先生は苦虫をかみしめたような顔をして、顔をしかめている。

「どうしたんですか?」

「その、ですね、ペアの組み方なんですけど、実は今年から同じ学年の人としか組めなくなったって今日の

職員会議で決まりまして」


 「へぇ・・・・・・えっ!?」

「だから、お姉さんとのペアを組むのは無理そうです」


 「そうですか、だったら仕方ないですね」

「ほんとすみません、それと学年ごとに戦うのは時間がかかるとのことでして、三年生と二年生には

一年生と戦う時にハンデを付けてもらうことになりましたので」

「ハンデですか、まぁそれは仕方ないでしょう。

一年生はまだ入学して間もないですし」


 「あっ、もう着きましたよ」

そう言いながら、椎名先生は二年生の教室のドアを開けた。


 「はぁーい、皆さん静かにしてください」

椎名先生が教室に入ると少し騒がしかった教室が静かになった。

「皆さん、今日は魔法祭でのペアについて決めてもらいます」

すると先輩たちはコソコソと話している。

多分、一緒になろうとか話してるんだろうけど


 「ペアについてなんですけど、実は今朝の職員会議で今年は全員同じ学年の人としか組めないようになったんです」


 「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ、そんなぁぁぁぁぁぁぁ」」」」」」

うるせー、メッチャ耳が痛いんだけど、多分このフロア全体に響いただろう。

蓮姉ちゃんなんかは真っ白に燃え尽きている。


 「そ、それじゃ先生私って凶夜と組めないんですか」

「はい、申し訳ないですが、これは職員会議で決まった結果なので、私にはどうにも」

「そんなぁ」

蓮姉ちゃんはもっと白くなった、そしてなんと灰になった。


 「蓮姉ちゃんが燃え尽きた」

言葉通りに真っ白になっている。

ほんとにこんな状態に人間ってなれるんだ、初めて知った。


 「おーい、お姉様、大丈夫ですか生きてますか・・・」

「「「「「返事がない、ただの屍のようだ」」」」」二年生の教室全員がハモッタ。

「え、えぇと、とりあえず生命の施しの光ライフヒールライト

この魔法はあらゆる怪我、状態異常を回復する超便利な魔法だ、でも僕の場合は重傷とかは治せない。

蓮姉ちゃんは腕がちぎれたくらいなら治せる。

僕はせいぜい骨折が治せるくらいかな。

これでも頑張ったんだよ、でもね中々上達しないんだ。


 魔法が成功したのか、蓮姉ちゃんは少しずつ色を取り戻した。

はぁー、良かったほんとに心配をかけてくれる姉だよ。


 「あれ、私どうしたんだっけ」


 「えぇと、ペアが同学年の人としか組めないってことを言われて真っ白に燃え尽きたんだよ」

「そうだ、何で一緒に組めないのよ」

「それは、職員会議で決まったことだから仕方ないんです」

「そんなぁ~」

蓮姉ちゃんはさっきよりかは、ましだけど、ひどく落ち込んでいる。


 「大丈夫だよ、私が組んであげるから」

そう言って、蓮姉ちゃんの肩を叩いたのは彩華先輩だった。

なんか、ものすごい自分の娘を見るような顔をしている。

少し前から思ってたけど、あれだよね、彩華先輩ってお母さんみたいだよね

それもただのお母さんじゃなくてオカン、これ本人の前で言ったら殺されそうだな。


 「凶夜くーん、なんか今とても失礼なことを思わなかったかしら」

「気、気のせいでしゅよ『なんだー、この人はっ、読唇術まで仕えるのか、いや心が読めるのか、そうなのか』」

少しジト目で僕の方を見てきた彩華先輩は少し経つと違うところに視線を向けてくれた。


 「そう、だったらいいわ、おかしいわね、私の直感も鈍ったかしら」

『いえ、全く鈍ってません、むしろ鋭すぎますよ』

僕は今背筋がギンギンに冷えている。

こんなに冷汗をかいたのは久しぶり・・・じゃないな、蓮姉ちゃんから毎日のようにこのような事をされている。


 「もういいですか、そろそろペアを決めたいんですけど」

後ろを振り返ると少し涙目をした椎名先生がいた。

なんか見てるとものすごい罪悪感に襲われる。


 「はい、ごめんなさい」

僕が謝ると先生は黒板に魔法祭のペアと書いた。

「それでは、ペアを決めてください、今から三十分待つので決めてください、決まったところから黒板に

書いて行ってください。早く決まったペアは、連携などの話し合いをしてください」


 椎名先生が指示をすると先輩たちは話し合いをしていた。

「あの、椎名先生、僕ってこの時間中特にやることないですよね」


 「た、確かにそうですね、困りましたね」

「あの、今から図書室で自習していていいですか」

椎名先生は少し考えた後に僕に返事をした。

「良いですよ、今回は特別ですよ」

「ありがとうございます」


 僕はそう言って教室を出て図書室に向かった。

この学園の図書室はものすごく広いそうだ、とても楽しみだ。

しかも今は授業中誰も居ない中で本をゆっくり読めるだなんて素晴らしいうえこの上ない。

図書室に着いた僕はとりあえず面白そうな本を探した。

そして、本棚が並んでいる通路に女の子が見えた。


 『あれ、何でここに居るんだろう、見た所同じ学年かな』

僕は気になり、少し声をかけてみた。


 「あの、すみません」

「・・・なんですか」

彼女はそっけなく僕に返事してきた。


 『まずい、ものすごく気まずい、そうだこういう時は本を探していると言えばいいかな』

「あの、探してる本があるんですけど、どこにあるか分からなくて」

「そう、どんな本私にわかれば教えてあげるわ」


 「あの、こう言う本なんですけど」

僕が見せたメモに書かれている文字は。・・・

「これで今晩のおかずは決まり、主婦の皆さんに人気な献立トップサウザント!」

これを見た彼女は「ブフッ」と小さく噴き出した。

「あの、この本はこの図書室にはないわ」


 「そうですか、しかし困ったな、この本を読めば今晩の献立は決まったのに」

「フフフ、あなた面白いわね、名前は」

「つくよ凶夜です。あなたは」

「そう、あなたが特別イレギュラー君ね、私は紅羽くれは蒼奈そうな、あなたと同じ

一年生よ」

彼女は少し微笑んだ後、僕に名前を教えてくれた。


 「紅羽さんね、あの一つ聞きたいんだけどなんでここに居るの今って授業中だよね」

「簡単に言うと私は図書室登校って奴なんだ」

「へぇー、そうなんだ、もしかしてずっとここで本を読んでるの」

「えぇ、そうよ、私はずっとここに居るの、ここは私の世界」


 彼女はなんかすごい事を言ってるようで、なんか良く分からない。


 「あなたはなんでここに居るの」

「うーん、自習になったからここで今晩のおかずを決めようかなって思ってさ」

「ふーん、それじゃ私はもう行くわ」

「えっ、うん、引き留めてごめんね」

「別に良いわ、面白かったし」


 彼女はニッコリとして本を持って図書室を出て行った。




 

・・・・・・・・・・・さぁーせんしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

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