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第2節:誤解された破産申請と兄弟の「闇落ち」
マックとジェイムズは、アメリカで国際破産手続きを申請した。
世界を投げ出すためではなかった。世界中へ散らばった巨大企業が完全な無秩序へ落ちる前に、一度法律の中で停止させるためだった。
しかし世界は、その意図を理解しなかった。報道では、両親が死んだ途端に息子たちが会社を潰した、後継者として無能だった、責任から逃げた、家族経営だったから崩壊した、といった批判が連日のように流された。兄弟の写真は、まるで犯罪の責任を問われる被告人のように使われた。
その頃から、マックとジェイムズは変わり始めた。両親と同じように世界を支える存在になることを、二人はやめた。世界へ何かを預けるのではなく、世界そのものを自分たちが管理する側へ回る。それが、アダソン兄弟の闇落ちの始まりだった。




