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遺跡捜索

 古代遺跡の遺跡と聞いていたが、通路はキレイだ。何年も放置されていたとは考えにくい。

「作られましたかね?」

「は?何言ってるんすか?遺跡なんだから作られたに決まってるじゃないっすか。アホっすか?」

 よいやみが、またいつきさんに余計な事を言ってるよ。今はクエスト中だからなにもされないけど、あとで必ず酷い目に合うのに。

「どうやって、短期間でこれ程のものを作ったんですかね?」

 いつきさんがよいやみを完全無視し始めた。

「いつき?無視は酷いっすよ?」

「さて、気を付けて行きましょう!」

「ごめんっす!!無視はやめてくれっす!!」

 全く何をやってるんだか。


 しばらく歩くと、広い空間があった。あれ?何かがおかしい。

 ゆーちゃんの方を見ると、上をジーっと見ている。

 上?

 天井が高い?いや、目視出来ない。いや、大きい遺跡とはいえここまで高さはなかったはずだ。

「何か来たっすよ」

 よいやみが構える。


 ガシャ ガシャ


 骨が僕達を囲んでいた。スケルトンってやつか。

「いつきさん、一気に浄化出来ない?」

 不死系統の魔物なら、聖女であるいつきさんが最適だ。

 でも、彼女から出た言葉は、衝撃的だった。

「ダメですね。このスケルトンは人工物ですね。魂が無いから浄化出来ないですね」

 スケルトンやゾンビなどの不死系統の魔物は、別の魂を入れて作られるらしい。

 そのときに、術者の思うままに操れるように術式に組み込むそうだ。

 いつきさんによると、浄化の魔法は、その魂を浄化させ天に帰す魔法なので、魂がないと効果が無いそうだ。

 それに、いつきさんはスケルトンを確認した瞬間に、広範囲の浄化魔法を使っていたそうだ。

「面倒っすね」

 そう言うと、よいやみは地を蹴ってスケルトンに向かっていった。

「面倒なんで一気にいくっすよ!」

 魔力を込めた拳を地面に打ち付ける。

 僕は、ゆーちゃんといつきさんを抱えて少しだけ跳んだ。


 ドン!!


 スケルトンが吹き飛ぶ。地面を振動させて、一気に吹き飛ばしたみたいだ。

 しかし、やるならやると言っといて欲しいものだ。僕は抗議をする目的でよいやみを睨んだ。

「悪いっす!言うの忘れてたっす」

 

 しかし、凄い威力だ。部屋に大量にいたスケルトンを一撃とはね。

「こいつら、予想以上に弱かったっすね。冒険者が逃げ出すほどなのに、この程度っすかね?」

 よいやみにどういうことか聞くと、今の技は、威力は全然ないらしい。僕達に言わなかったのも、もし、跳んでなくてもちょっと揺れる程度だったそうだ。

 

 カタカタッ


 よいやみの攻撃によって、バラバラになったスケルトン達が動き出した。

「倒しきれてなかったみたいだね」

「そうっすね」


 動き出すスケルトンに警戒していると、骨がバラバラになり、二体の骨のドラゴンに組み上げられた。


「「グガァアアアアアアアア!!」」


 二体の骨ドラゴンの咆哮は遺跡そのものを揺らすほどだった。


「ちょうど二匹いるっす。あっちは任せるっすよ?」

「わかったよ」

 僕は剣を抜き、闘気を剣に纏わせる。よいやみも両方の拳に魔力を込める。

「どっちが先に倒せるか勝負っすよ!!」

「はいはい」

 僕とよいやみはそれぞれの骨ドラゴンに駆けていった。


 結果だけ言えば、十秒もかからず戦闘は終わった。

 

「いや、弱すぎっすよね?」

 よいやみは面白くなかったようだ。そりゃ、骨ドラゴンをかけ登り魔力を込めた拳で頭を殴りつけただけで崩れられたら、よいやみとしても拍子抜けだっただろう。

 それは、僕だって同じだ。ちょっと頭を凪ぎ払ったら吹き飛んで崩れた。

「みつきさんもよいやみさんもお二人がおかしいんですからね。今の骨ドラゴンは、ミスリルでも苦戦するレベルですよ?」

 いつきさんの話では、骨ドラゴンの報告もあったそうだ。

 この遺跡を発見した冒険者は、まだゴールドにすらなっていない冒険者。最初のスケルトンで逃げたらしい。

 次は、ミスリルになりたての冒険者が挑戦。スケルトンは簡単に撃破したみたいだが、そのあとの骨ドラゴンに敗走したそうだ。

「いつきさん、知ってたら教えてよ」

「そうっす!!」

 僕とよいやみは、必死に抗議したが、連絡用の魔宝玉でたった今知ったことと言われた。


 骨ドラゴンが復活しないかを警戒(よいやみは期待していると思う)しながら、僕達は広間を調べることにした。

 生体関知で二階層に誰かがいるのは間違いないが、二階層に上がる階段がない。

 周りを見渡していると、部屋に誰かの声が響いた。


『私の研究所へようこそ!!私は魔王ティタン様の忠実な僕で魔将フォズ、さて、スケルトンを倒した君達にささやかなプレゼントだ!目覚めろ!ボーンドラゴン!!』

 

 僕達は、骨ドラゴンが復活すると思って戦闘体制をとったが、待てども待てども、骨ドラゴンほ復活をしない。


『あれ?ボーンドラゴンはなぜ出てこないのだ?君達、何かしらない?』

「それって、二匹出てかるやつっすか?そんなのさっき倒したっすよ!次はどいつっすか?」

『え?もう倒したの?』

 そんなに予想外だったのだろうか?

「しね!」

『ぐべぇ!?』


「なんで!?ゆーちゃんなんで即死魔法使ったの!?」

「あいてみえなくても、しぬかなって」


 声が全くしなくなってしまった。

 声の主の反応が無くなったので、どうやって二階層に行くのかわからなくなってしまった。

 さて、どうするかな?

 そう思っていたら、部屋の中央に魔方陣が現れた。

「転移の魔方陣ですね」

 おそらくこれで二階層に行くのだろう。

 僕達は、魔方陣の上に立ち、二階層へと進んだ。


 あの、魔将とやらがどうなったかは知らないが、探索の障害がなくなるならありがたいね。


──────────────────────

「ぐはぁ!?」

 な、なんですか、今のは。私にはティタン様から授かったいくつかの命がありますが、それが一つ殺されましたよ。

 しかし、ボーンドラゴンをあっさり倒していたとは、先日来た勇者よりも楽しめそうですね。

 そういえば、なぜさっき死んでしまったのでしょう?


 まぁ、いいでしょう。次の階ではもっと強い魔物を用意しましたよ!!

 ティタン様のお役にたてる魔物を作り、アロン王国に恐怖を与えますよ!!


「はぁーはっはっはっ!!!」



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