魔物になったものの末路
少し書き直しました。
後の話で矛盾するところはスパッと消してしまいました。
≪よいやみ視点≫
あしはよいやみ。アロン王国の遥か東にある国の、第六王女ってやつっす。
あしは、世界最強になりたくて、あしは命の恩人である師匠に弟子入りしたっす。
師匠に武術を教わって、暫くして、あしは旅にでることにしたっす。
一応、王女という立場っすから、王であるオヤジに許可を得ようとしたっす。最初は嫌がったっすけど、たまに帰ることを条件に許可が下りたっす。
周りの貴族がやかましいから、王族からは外れることになったっすけど。
さて、そんなことよりも、目の前のアホに集中するっすかね。
「オレは魔王リュウト様だ」
魔王っすか? アリスさんと比べて、全く力の差を感じないっすね。いや、むしろ弱く感じるんすけど。
リュウトの姿を見てみると、羽に尻尾、足りないっす。角でも生えたら、絵本に出てきた魔王そのものだったんすけどね。残念っす。
リュウトはあしの事を下衆い目で見ていたっす。確かにみつきと比べれば出るとこと出てるっすからね。
あしがみつきの体を見ていると、意図が伝わったのか、睨まれたっす。
まぁ、そんなことはいいっす。さっさと下衆を仕留めるっすかね。
あしは、全身に魔力を纏わせるっす。 みつきがやってた方法とほぼ一緒だと思うっす。
「今なら、肉奴隷として生かしてやるよ。まぁ、飽きたら殺すけどな!!」
雑魚が吠えてるっす。耳が腐るから黙って欲しいっす。
「魔物になって本能が抑えられんっすか? それに下衆な所は何一つ変わってないっすよね。もう、死んだほうが世の中のためっすよ?」
「ふざけんな!? オレが中心の世界を作るんぶっ!!」
いや、余りに隙だらけだったから、殴ってしまったっすよ。
「て、てめぇ!? 今、オレがはなしてげふぅ!?」
だから、今度は腹ががら空きっす。こいつ、頭はアホのままっすか?
「なんか、一方的に虐めてるみたいで哀れっす。反撃することを許してやるっすから、早くするっす」
「ふざけんな!!」
リュウトが飛びかかって来たっす。……遅いっすね。
避けるのは簡単っすから、ついでに反撃で殴っとくっす。
ゴン!!
鼻にクリーンヒットしたっす。
下衆が鼻を抑えて転げ回っとるっす。なんか、可哀想に思えてきたっす。
みつきを見てみたら、物凄く悲しい目をされたっすよ? なんでっすか?
リュウトが起き上がったっすね。
「オレは魔王だ!! なんでこんなカスに、コケされなきゃだめなんだ!!」
「いや、お前弱すぎなんすよ。元々弱いから、パワーアップしても、弱いままなんすよ?」
「ふ、ふざけるな!! ゴミを大量に始末できたオレが弱いだと!?」
「リザードマンは、戦闘能力の低い亜人らしいっすよ。お前がやったことは、ただの殺戮。お前は魔王でもなんでもなく、ただの抵抗できないものを殺戮しただけの、ただのクズっすよ」
「オレは魔王だ!! オレは強い!! 誰も俺に逆らうな!!!!」
リュウトが口を開き、口の中が赤く光る。
ドラゴンが使う、ブレス攻撃っすか? もし、凄い威力なら他の場所にいる、リザードマン達にまで被害が及ぶっすねぇ。
あしは、魔力を拳に集中して、溜めた。
ブレス攻撃くらいなら……あの方法で簡単に消せるっす。
「よいやみ! 避けて!」
みつきが、叫んでいるっす。全く心配性っすねぇ。
あしは!ブレス攻撃に向かって拳を放つっす。
ブレス攻撃は、跡形もなく吹き飛んだっすね。
ブレスが完全にかき消されて、リュウトの目が落ちるんではないかってくらい、見開いて驚いとるっす。
「な、なんでだ? なんで今のが消されるんだ?」
「覚えておくといいっすよ。ブレス攻撃は中心に、強い力を加えるだけで簡単にかき消せるっすよ」
みつきを見てみると、呆然としているっすね?
「みつきでも出来るっすよね?」
「僕でも出来ないよ。弾くか軌道を変えるくらいは、出来るけど」
ふむ、ブレス攻撃に関してはあしの勝ちっすね。
「ふ、ふざけんな!! こんなこと、普通に出来るわけねぇだろ!?」
「アホっすか? あしだって、出来ないことは出来ないっすけど、出来るから出来たんすよ」
何を当たり前のことを言わすんすか。
リュウトが震え始めているっすね。もう、勝ちでいいっすかね。
「んが!?」
ん? リュウトがビクン! となったっす。
羽根が落ちた? なんでっすか?
あしはみつきの方を見るっす。みつきはリュウトを哀れんだ目で見ているっす。
「魔物変化症の副作用だよ」
詳しく聞くと、魔物変化症は肉体を無理矢理改造してしまうため、肉体崩壊しやすいそうっす。
リュウトに関しては、なぜ魔物変化症になったかはわからないそうっすけど、自然発症はほぼないといわれているらしいっす。
みつきはただの村娘とかいつも言ってるっすけど、そういった知識はどこから得てるんすかね?
そんな話をしている最中も、リュウトの体の崩壊は続くっす。
「ま、まてよ!! なんで、俺の体が崩れていってるんだよ!?」
「魔物変化症の副作用っすよ? 聞いてなかったんすか?」
「ま、魔物変化症!? そんなの聞いたことがねぇよ!! た、助けろよ!!」
助けろと言われてもっすね、あしも初めて聞くっすからね。崩れた部分が砂になってるのにどう助けろというんすかね?
「貴方が救われることはないですよ?」
あれ? この声は。
振り向いてみると道具屋のいつきが立っているっす。
「いつきさん! どうしてここに!?」
みつきも驚いているっすね。もちろん、あしも驚いたっすよ?
「女神様から信託がきまして、女神様が罰を与えたそうなので、その結末を見に来たんですよ。全く面倒くさい」
女神の信託? こいつは何言ってんすかね?
「私はこう見えても、聖女と呼ばれる存在らしいですよ」
「ないっす。嘘っす。あり得ないっす」
「随分、信用がないですね?」
「あるわけないっす!? 散々お金を巻き上げられたっすよ!?」
「失礼な!? 適性価格ですよ!?」
あしといつきがギリギリと睨み合うっす
「あ、あのさぁ。いつきさんは絶賛崩壊中のリュウトに、何かあるから来たんじゃないの?」
みつきの言葉に、あしらは冷静になるっす。
せめて消える瞬間くらい見てやるっす。
「そうでした。余りにもめんどくさいことなので、忘れてましたね」
こいつが聖女とかあり得ないっす。
「あ、が、ご」
もう、リュウトは話を出来るような状態じゃないっすね。同情は出来ないっすけどね。
「貴方の行動は、女神セリティア様の逆鱗に触れてしまったようです。貴方の魔物変化症はセリティア様からの神罰です。崩壊が終われば、貴方の魂も消滅します。さようなら、哀れな勇者様」
「な、ぜ、だ、?」
いつきさんは、冷めた目でリュウトを見て、軽くため息を吐いたっす。
「貴方が弄んだ女性の中に、セリティア様の巫女がいた。それだけですよ? 可愛がっていた巫女が、貴方の様な外道に、襲われて強姦され、自ら命を絶った。許すわけがないでしょう? 可能ならば、私が貴方を殺したいくらいなんですよ?」
あしは驚いたっす。女神がそんな私的に神罰を下すなんて。
「あ、あ……」
リュウトは、絶望した顔で崩れて砂になってしまったっす。
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