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ゆづきの保護者

少し書き直しました。

 

 僕達はケダマ退治を終えて、ギルドに帰ってきた。

 強化されたゴブリンと戦うというハプニングもあったが、無事に帰れたから良しとしよう。

 リリアンさんは、なにか用事があるらしく、街に入ったところで別れた。用事というのはギルドでの用事じゃないのかな?


 ギルドに入ると、勇者用の受付にゲイルさんが座っていた。

「ゲイルさんがリリアンさんの代わりなんだね」

「こんなむさ苦しい男で申し訳ありません」

 そう言って笑ってくれるゲイルさん。村ではゲイルさんのような人ばかりだったので、むしろゲイルさんの方が落ち着く。そう言うと「ありがとうございます」と感謝された。

 

 僕は依頼達成のやり方を教えてもらう。

 依頼を終えたら、受付で依頼官僚の手続きをしなくてはいけないそうだ。僕は書類にサインしてケダマの毛皮を取り出す。

「依頼にあったケダマ以外はどうしたらいいの? ゴブリンとゴブリンのヤバイ奴と」

「ヤバイ奴とは?」

 ゲイルさんに、先程の強化ゴブリンの事を話すとゲイルさんはゆーちゃんに注意をしてくれる。ゆーちゃんはちょっとだけ反省したようだ。うん? してるよね?

 依頼完了手続きが終わると、成功報酬の1万ルーツを支払ってくれる。続いて、ゴブリンの魔石と強化ゴブリンの魔石を渡す。

 ゲイルさんは強化ゴブリンの魔石を見て驚く。その後に魔物図鑑(僕も持っている)を見て、さらに驚く。

「みつきさん。これは、グランドゴブリンという伝説上の魔物の魔石ですね」

 伝説上の魔物ってどういうことだ? ゆーちゃんは()()()()()()()を強化しただけなのに、なんで伝説上の魔物が生まれるの?

 ゆーちゃんに詳しい事を聞いてみるが「しらない」と言われる。

 ともかく魔石を持っていてもしょうがないので、お金に換えてもらう事にする。

「グランドゴブリンの魔石は30万ルーツですね」

 30万か……伝説とかいうわりには安くない? もしかして、それ程貴重じゃない?

 ゲイルさんの話では伝説上の魔物であっても、魔石のランクに価値があるかどうかは別だそうだ。

 この魔石の場合、ミスリル級なのでそこまでの金額にならないそうだ。それでも30万なら、満足かな?


 魔石の換金も終わったので、次はいつきさんのお店に道具袋のお金を払いに行く事にする。まさか一日で道具袋の支払いが出来るとは思わなかった。

「いらっしゃいませ」

 お店に入るといつきさんが笑顔で迎えてくれる。

「うりにきた」

 ゆーちゃんがふんぞり返って、偉そうに言う。なんでいつきさんにはこんな態度かなー。

「いつきさん、ごめんね。ゆーちゃんが偉そうで」

「いつものことなので、大丈夫ですよ」

 いつもなの? いつきさんとゆーちゃんは知り合って長いのかな?


 道具袋のお金を払う前に売るものを出さないと。

 僕は道具袋から巨大な斧を取り出す。

 いつきさんは巨大な斧にビックリする。

「み、みつきさん。これは?」

「これ、グランドゴブリンって魔物からでた斧、いくらになる?」

 僕は斧をカウンターに置く。ズシンと重い音がする。

「み、みつきさん? こんなに重いものどうやって片手で?」

 僕が斧を片手でカウンターに置いたことに驚いてるようだ。

 闘気による身体強化を知らなきゃそりゃ驚くか、僕は闘気による身体能力強化について軽く説明してから、斧の査定をしてもらう。

「この斧、かなり良い物ですね。どうやって手に入れたか聞いてもいいですか?」

 僕はゆーちゃんの方をチラリと見ると、頷いていたので手に入れた経緯をいつきさんに話した。

「ゆーちゃんの魔法で強化したゴブリンを倒して、浄化の灰で燃やしたら、出てきたよ」

 斧が出現した経緯を伝えると、いつきさんは僕の顔を凄く驚いた顔で見る。そんなに驚かなくてもいいのに。

「初めてみつきさんを見たときから、なにか特別な力があるのはわかっていましたが、まさかゆづきちゃんが強化した魔物を倒すとは」

 ちょっと待って? ゆーちゃんが強化する魔物はそんなに危険なの?

いや、それよりも気になるのが、僕には特別な力なんてないよ?

 そんなことを思ったが、ゆーちゃんの顔を見て、気にするのをやめた。

 例え、危険だったとしても仲間……いや、ゆーちゃんの保護者になったつもりで、ゆーちゃんを正しい道に戻してあげないと。


 いつきさんは斧の査定の続きをしてくれる。

「この斧の価値は高いので、50万ルーツで買い取ります、よろしいですか?」

 おぉ……。50万ルーツはありがたい。いきなりお金持ちになった気分だ。

 僕は今日得たお金で、道具袋のお金を払った。懐にもだいぶ余裕が出来たので、いつきさんに日用品は売ってるかを聞くと、いろいろ用意してくれたので購入。

「次は服屋で着替えなんかを買わなきゃ」

「それもうちで買えますよ?」

 いつきさんは、ここぞとばかりに商品を進めてくる。

 流石は商売人だ。

 というか、ここには何でも売ってるな。道具屋じゃなくて、何屋になるんだろう?


 僕とゆーちゃんの分の寝巻きと下着、それから僕の普段着るようの動きやすい服を購入。

 しかし、この道具袋はいくらでも物が入るな。便利なものを買ったものだ。

 後は、予備の剣を何本か購入して、ゆーちゃんも手が寂しいと言っていたので杖を買って、いろいろ買ってたら、50万ルーツなんてすぐになくなった。

 最初は物が入り用だから、仕方ないよね。

 この甘い考えが、後々の僕を悩ませるとはこの時は思わなかった。


 僕は必要な物を買ったので、ゆーちゃんと宿泊施設に帰ろうと帰路を歩いていた。今日はゆーちゃんを部屋に連れて行かないと。

 王都の街中は人が多い。いろいろな人が行き来している。

 前から歩いてくる金髪の長い髪を両サイドで止めている女の子がなぜか気になった。

 かわいい子だなー。でもなんでふらついているんだろう?

 頭から上だけ見ると、絵本に載っているお姫様みたいなのに、服装は動きやすそうな格好だ。

 その子はなぜか、フラフラ歩いている。と、思って見ていると急に倒れた!!?

 僕はその女の子に駆け寄った。

 なに? 病気かなにか!?

「ち、ちょっと!大丈夫!?」

 ゆーちゃんがなぜかわくわくしている。

「ひーる? ひーるする?」

 だ、ダメだ!! なにかの病気かもしれない子に、ひーるを使えば死んでしまうかもしれない。

「ゆーちゃんはなにもしないでね」

「えー?」

「僕にならしても良いわけじゃないけど、知らない人とか病人なんかには使っちゃダメ!」

 ゆーちゃんは不満顔だったが、頷いてくれた。

 ほら、ゆーちゃんはちゃんと言えば、わかってくれるじゃないか。

 僕はそう思っていた、後ろを向いていたゆーちゃんがどういう顔をしているかは見えなかったから。


 それより、倒れた女の子だ。

「だ、大丈夫?」

 女の子は震えがら微かな声でこう言った。

「お、お腹へった……」

 空腹過ぎて倒れたのか!?


次も書き上がり次第投稿します。

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