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後輩にライダーにされた俺は異世界に召喚されて熱中症になりそうです。  作者: ふうらいぼう


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アンナの使い魔

魔除けを全身に書き込まれたテツヲは、あの見ているだけでヤベェ感じの戦いをする事は無くなったわ。実際、夜盗とかの戦いに関しても……あの佐枝とかいう女の子の幽霊とかと一緒に、キャッキャウフフしながら、まるで情交でもしているみたいな事はしなくなった。


装甲の固さは桁違いみたいなので、吹雪の極限魔術の直撃とかだったりロングソードの一撃とかを受けても、火花程度で済んでいる事だったり、ダブルピースの能力を奪取したのか......なんか壁に張り付きつつ、相手の背後とかに廻りつつ投げたり蹴ったりしながら、時々あたしの炎の援護を受けたりもして。


そう、こういうのよぉ☆ あたしが望んでいたのはこういう感じのバディファイトだったのよっ☆ キース氏も「輝く股間の人、一時はどうなるかと思っていたっすけど、なんかすごく安定してないっすか☆」とかほめてくれたしねえ!


ぶっちゃけ最大出力で戦っていた時の方が凄かったけど、あたしは満足していたわ。変身を解いた後もマッパにならないし。これで……後は「ライヘンバッハの塔」を攻略すれば、きっと全ては良くなるに違いない。


汗ばんだ胸元を布でぬぐいつつ、髪を後で束ねながら野営中あたしはそんな事を考えていた。そう......深夜2時。この時点で、何処からともなくチリーンという鈴の音と同時にあの女の子が……佐枝紀子の透き通った姿が出現するマデハネ......?


あたしとキース氏、2人揃って、ついでにフォレスト領の隠密隊員全員凍り付いたわよ……! だって、魔除けの札が音も出さずに静かに燃えだすんだもの......!?(涙)そのまま、あ、あの子は寝ているテツヲの顔の前で、ああ、そんな近くだったらパンツがチラチラしちゃうじゃないな距離に立って!


挙句に......


『ああ、こんな所にもありがたい聖言が書いてあるぅ......♡ これじゃあ残念ですけど、深山先輩とは遊べませんね。ほうら......私は今丁度、先輩の顔のすぐ近くでスカートのすそを翻させているというのに……。スパッツなのか......それとも......うふふ......』


やっぱりあの女の子怖いわっ!? ええと、テツヲより一つ下って話だけど……話なんだけど……!? あれ、なんでイチイチ言い方が! 言い方が卑猥なのさ!? そりゃあ、フィーナなりミリアなり、私だって前線長いもの!


ガラの悪い奴らが下ネタで話しかけてくる事なんかしょっちゅうだし、イチイチそんなの見たり聞いたりするくらいじゃあ、動揺なんかしないわ! でもあの子の場合、なんか話し方と雰囲気がええと、下腹に......もう、言わせんなバカぁ!(涙)


し、しかもだよ!? だったら、それだけだったら単なるエロい魔神でしたとかで、ごゆっくりとかで割り切っちゃおうとか思っているとだよぉ! 来るんだよぉ! あの実はお腹にもう1つ顔がとかコズミックホラーな話がさぁ!


しかも......しかも、聖言だって、本来は魔除けの為に書いてあるのに……! それなのにテツヲときたら!


「確認したいっ! 今すぐ......今すぐにでも確認してしまいたいっ! ああ、分かっているんだ!なんか改造手術の夜からというものの、君からのアプローチが情熱的というよりは人間を卒業させる類になっている事はハッキリ分かっている......!


だがしかしっ! それでも、ああ、年下であり守るべき存在であると思っていた君が実は俺が思っているよりもずっと、そのウフフな魅力と人を蠱惑する何かを持っていると知った今、俺は俺の矜持がギシギシ行ってしまい非常に苦しいんだ……!


ああ、視線の先に待っているのはパンツではなく、きっとコズミックホラーな深淵とかだというのに!それを知っていながらも、もしかしたらな可能性が捨てきれない!


俺の目は聖言で守られて開いてくれやしないんだぁぁぁ!(血涙)」


......聖言をプレイ道具として扱ってるんだよぉぉ! おまけにおまけに......! あの佐枝って娘は......!


『じゃあ......そんな先輩には、今日は、音だけで天国を見せてあげますね……☆』


......そんな事を言いながら、ハンカチを! どっから取り出したのかハンカチを上手くこすって、テツヲの耳元で! テツヲはテツヲで……「まさか! まさかこんな荒野の真ん中で!? う、生まれたまま......! お外はダメだ! ダメなんだよ!? 遠藤君! これは本当に大ピンチだ! 助けてくれ遠藤君!」とか悶えている......!


『あははは☆ ヒロインレースで蝶野さんが負けてしまった時のあの苦しみ存分に思い出してください......!』


な、何の話をしている......!? あたしは......あたし達は、一体何を見せつけられているんだ……!? しかも帰り際にあの子、あたしの方を見て、ウットリと笑った! え、あたし使い魔NTRプレイとかそういうのにも晒されてとか思ったら、ゲンナリしたし。


実は......それはそれで相棒を取られるのではないかという嫉妬心もそこそこあったりしたのだけれど、一晩経って、テツヲに書かれた聖言が何故か結構薄くなっているのが心底怖かったのは此処だけの秘密。これ......吸血鬼とかに魅入られた人とかも案外そんな感じなんじゃないだろうなぁ?(汗)


とまあ......そんな地獄絵図の様な旅路の果て、戻ってきた王都がどうなっていたかといえばね……? もう、完全に二極化していたわ。なんか、ゴルゴムの人が検問している入り口と、騎士団が守護している入り口に分かれちゃってるし。


ぶっちゃけた話、ゴルゴム側の検問抜けるので一番まずかったのはキースさんかなあ……? あたしとフォレスト領の隠密さんとテツヲに関しては、フォレスト領の紋章を出したら......


「通ってよし! フィーナ令嬢に栄光あれ!\(^o^)/」


......ってな感じで、通してもらえたんだけど。キースさんに関しては......


「王家の犬め! 野郎ブッコロシテヤルっ!」


......王都に入るなり、襲撃を受ける事短い期間で17回を超えて、ダンテ王子達の勢力圏に入るころには、汗だくになっちゃったわよ。


あたし達はこれから此処で、ダンテ王子達と面会をした後、可及的速やかに外にもう直到着するであろうフォレスト領からの援助物資を、民間攻略組の陣地へ提供しつつ......ライヘンバッハの塔攻略の真剣な打ち合わせをしなければならないわ。


テツヲはゴルゴムって言っていた......GGM団の方にも、少なくとも物資を民間攻略組に支給し終わるまでは、何もしないでもらう事を確約してもらわなければならない。


あたしは......久方ぶりに合ったダンテ王子はなんか、「何処のカウボーイだ……! 何処の......!」とか謎のガンマンの存在に歯ぎしりしてて、随分煤けちゃったみたいだけど、どこぞのロクデナシなんかと違って、すごく対応が紳士だったから、正直感心しちゃった。


本当は、フォレスト領の立場としては、王家側の彼を完全に信じきってはいけないんだけど、後年齢がもうちょい若かったら、ぶっちゃけこの人がフィーナの婚約者だったら、あたしはそれはそれで受け入れられたかもしれない。


そしてこの時……テツヲが現在、塔の中を動き回っているであろうイレギュラーの話を聞いた時だったんだけど……!


あ、内容はこんな感じね……? このガンマンがあんまりも通信を利用して、騎士団を葬り続けるもんだから、ダンテ王子が一時的にだけど......


「これからの指示があるまで無線は一斉禁止と言ったはずだ!」


......って命令を出したんだって。そうしたら......


「ああ、すまんなハンス......もといダンテぇ。連絡不行き届きだったよ。次からは掲示板にでも貼っておけ......? トニーとマルコをシバキ倒しちまって......そっちのカルやフランコが寂しがってると思ってなぁ……! こっちからダイヤルしてやったんだ」


......って、やりとりを聞かせてもらったの。今までのおじさんの仲間にはいなかった、そうね、テツヲはまるで野沢那智ボイスの様だとか意味が分からない事を言っていたんだけど、この時ハッキリ言ったの。


「ん、んんーんー? あれ......だけど、どっかで聞いたことがある声......だ? くもぐって良く聞こえないが......まさか……いや、佐枝後輩じゃあるまいに。しかし……まさか」


......ねえ、フィーナにミリア。これって佐枝後輩とかいう女の子に続く新たな卑猥な人の登場伏線じゃないんだよね!? テツヲはテツヲでダンテ王子に対し......


「もしもこの相手が俺の思っている通りの相手ならば、ビルの中に何人ぶっこもうとも、何となくやっつけられてしまうと断言する。せめてもの救いはクリスマスに戦う羽目にならなかった事......! しかし、ならばこそこのガンマンをどうにかする秘策我にあり......!


名付けてアル・パウェル巡査部長ロサンゼルス市警大作戦っ! もう本編を履修した事が無い人そっちのけで行われるこの作戦の後、全員でRTAに挑めば......! 今度こそ『手からビーム出しちゃうおじさん』に俺達は勝てる......!


さあ、諸君......! 戦争の時間だっ!」


......とか言い放って、煽ったら、騎士団の人達も何かスタンディングオーベーションになっちゃって。アルって......! この作戦上手く行くのかなぁ……!?(汗)


                             (フォレスト領への報告書より抜粋)



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