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後輩にライダーにされた俺は異世界に召喚されて熱中症になりそうです。  作者: ふうらいぼう


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中富ビルへ向かうまで

ミリアさんはドラえもんに泣きつく、のび太君状態だったキースさんに対し無表情で首を掻っ切る仕草をしかけたのだが、シャロン王女とっ捕まるの報を聞いて無表情に一瞬予想外という表情を見せた。王女が……王女様が無法者に捕まる......!


クッコロの定番ではないかという事で、ときめきそうな響きではあるが、詳しく聞く限りヤニも吸うし、裏金大臣さんとかメリケンで引っぱたく類で、外面だけは無駄に良い人なのだそうで。しかし……しかしそんな人がおじさんにビームについて調教されてビームが撃てるようになってしまったら......!


ん、あれ? これは闇落ちというよりは闇落ちの人が更に闇に堕ちると闇闇落ちとか......えーと、どうなるんだ?これ。


と、まあおいといて。彼女なんだかんだでアロン王子無き今、国内のとりまとめ役で重要な要素であり、彼女がいない場合民間攻略組の皆さんだったり、他の王都に残っている人達が混乱してしまう目算が高い。


だったらフィーナさん達が出向けば良いのかと言えば、やっぱり暗殺の危険大なので「絶対にダメ」。むしろ、ますますフォレスト領に引きこもりプレイしている事をミリアさんは断固主張した。


「……ちょっとそこまで様子見てくるようなのもダメなのだろうか?」


思わず、彼女にそう聞くと、ミリアさんは小首をカクンと折り曲げ......


「……貴方はちょっとそこまで様子を見てくると言いながら、村娘のパンツの柄を確認に行くような真似をしたい人......?(カクン)」


......と俺の瞳を覗き込んできた...…! え、その例えってどうなのだろう!? この場合自然災害警報がある場所には確認に行ったりしない様にしようという話をするべきじゃあないのか! 道行くお嬢さんのパンツを知らないとマズイ、喫緊の課題がある人って一体どういう人!?


首に爆弾括りつけられながら、パンツを見せてくれないと首が吹っ飛ぶんですとか言いつつ泣き落としにかかる様な人という事なのか!? そんな動揺を見せる俺に対し、ミリアさんは無表情に自らの下腹部を覆うショートパンツに手をかけながら……


「そういう事情があるならば……もしかしたら、毛糸ではない可能性もあるならばと思いながら、やっぱり確認したいと思ってしまう人……?(カクン)」


やぁぁぁめぇぇろぉぉ! 佐枝後輩の時は実質1歳違いなだけで……強いて言うならば問題なのは犯罪者気分なだけで、それはその......問題そのものは道理的には無かったんだよ! 幼い外見とその真逆を行く、実は出る所は出ててそのギャップが……みたいなので、遠藤君辺りはやっぱり不殺を貫く事を選ぶ哀しい主人公みたいな顔で動揺しまくっているけど、仮に屈したとしても問題は無かった......!


ああ、でもねだけれどもね! 今回だけはダメなんだ……! 当然俺にはそんな性癖は無い! だけれども……夢と現実の狭間でつい、道を誤っちゃった円卓の騎士さん的なノリというのか! コイツは、ミリアさんだけは本当にマズイのだ!


多分、罷り間違った場合、俺は今どこにいるのかさっぱり分からない我が部の顧問にヌッコロサレた挙句に佐枝後輩によりSAN値ゼロシステムを暴走状態とかにさせられてしまう。そして、フィーナさんにも物申したい!


はしたないとか窘めてくれるのは良いんですが、なんでまた「……本当になついていますね……良かった。本当に……」とか言ってるんですか! 鬼の形相をしてアーミングソードを光り輝く股間に当てようとしてくるアンナさんを見習ってください!


これこそが、これこそが正しい姿勢! これぞ人斬り抜刀斎……もとい、これぞ理想の保護者さんだぞ!? 


ちなみにその後、フィーナさんがシャロン王女の安否や王都の事情をキースさんから聞きつつ、首脳本部が話し合って出た結果は、ふふふ......此処で、とうとう登場から今の今まで、理科室の机で括られたり、遠藤君への友情やら、与太話怪談に悶々とした脳内語りに終始していた、この深山秋穂さんの出番になったのだ!


この場合、本来は手の打ちようが無かったフォレスト領の切り札! ミリアさんやフィーナさんといった首脳陣が本陣から動けない時の鉄砲玉として、気分は正にヘルシングって感じである......! で、その気分のままアンナさんに……


「さあ、アンナさんオーダーをよこせっ! 弾は俺が詰め照準も合わせよう......! だが最後に決するのは君だ……! 君の意志こそが全てだ!」


……とか、ドヤった所……


「人前でマッパになれなんて命令は出さないわよ!? つーか、それまたバッタ人間の姿になって戻った時には、ちゃんと……ちゃんと服とか着てるんでしょうね!?」


……と割と本気で怒られてしまった。いや、俺も善処をする気はあるのだ。だがね?そう、変身してみないと分からないのもまた事実であってだね……? まさにシュレディンガーのマッパとでもいうべきか……? すいません、自分でも何言ってるんだかサッパリ分かんなくなってきた。男子高校生の生態は色々難しいのだ。


ただ、ぶっちゃけた話、俺は今回の作戦、相当に自信があった。ミリアさんの犯罪臭どころか、本当に犯罪&俺の矜持を木っ端みじんにしかねない謎のお色気大作戦に遭ったりしたものの、キースさんから聞いた内容が……


「ドルアーガの塔! キタコレ!\(^o^)/」


「……どるあーがのとう……? ライヘンバッハの塔ではないのですか?」


「!? アンタ、あの塔の攻略法に心当たりでもあるんすか! 輝く股間の人!」


フィーナさん&キースさん......キースさんに関しては、そんな輝く股間を顔の間でブラブラさせてやろうかとか、真剣に思ったが……の驚愕の顔も少し俺の得意心をくすぐった。ふっふっふ……! 異世界の人ならば知らぬまいよ……!


かのナムコさんが作り上げたアーケード時代、数多のプレイヤーにある種のSAO気分を味合わせてくれたあの地獄を……! ギルガメスさんを操りつつドルアーガまで辿り着くまで、もう最初期の攻略組には誉め言葉として言い放ちたい頭おかしいの言葉……!


そんな結界で今、リンディア王城が封じられているというならば……! ああ、それならば……! ファミコン版の方でRTAに挑み続けたこの深山秋穂さん、現テツヲが出張れば指先1つでダウンってもんですよぉぉ!


なんたって、アンナさんも俺の魔神使いってことで同行してくれるし、騎士団の人達もついてきてくれるなら……! 変身して戦う羽目になるかもな、リスクは十分に減ってくれるはず。うっひょう☆ 俺は……俺は付いている……!


おじさんとの対決に関しては……もう、腹決めてシックストーンフラッシュ噛ましつつ、これで削りに削ったら、後はアンナさん達に任せる。俺は絶対の勝利の自信をフィーナさん達に語り、フィーナさん達も安堵の表情を見せた。


ああ、今気づいたが、此処のフォレスト領の本陣のテント……すげえ、綺麗なタペストリーとかも貼ってあるんだぁ☆ 時間が出来たら、この辺の来歴とかもフィーナさん達に聞いてみるのもいいかもしれない。国に帰ったら、佐藤同輩とかにも土産話が出来るぞ……☆


この時……この時点までの、フォレスト領陣営のテント内は本当に良い空気だったのだ。この後のミリアさんとアンナさんが俺の肩をガッシリ掴み……


「「赤い髪して金髪の髪の王子とそのお仲間を見つけたら、可及的速やかに消せ」」


……との一言をキクマデハネ……? ついでにキースさんの「やっぱり殺す気満々っすね!?」という悲鳴と、その後の「……ぶっちゃけ一連の不始末で見なかった事にしたい気満々なのはそうなんすけど」という据わった声が更に恐怖に拍車をかける……!


魔王怪異を野放しにしようとした時点で、国歌反逆罪並の重罪だから始末しようというのが、ミリアさんの断固たる意見だが、所々にこれ以上ないほどの私怨が入る......! キースさんはキースさんで、一連の出費とバカ騒ぎで引っ掻き回された恨みがあるんだけど、ダンテ王子の配下的にはギリ助けなきゃみたいな気分で悶々。


アンナさんはアンナさんで、下賤女呼ばわりされたのと、フィーナさんへの扱いで激怒しており、やっぱり火葬しようの一点張り。


フィーナさんが「……今後の禍根になってしまうのは間違いありませんが、現時点では保護という事にしてください。復帰は絶望的ですが……それでも王族としての責務でまだ果たすべき事はあるはずですから」で……一応、まとまったのだが。


「「「始末&火葬&見捨てよう」」」


……アロンさんとやら......。アンタ、一体どんだけの事をしたらそこまで嫌われる事が出来るんですかね……? 俺は難しい事は全部、中枢人物に丸投げして、細かい事は聞くまいと固く誓った事を此処に明言しておく。


それから準備にかかったのは、大体7日ほど。少数精鋭という事で俺とアンナさん、後はフォレスト領の数人の隠密さんにキースさんの配下が王城までの隠密部隊という事で確定し、俺は俺で此処で対SAN値ゼロシステムの処置をミリアさん&フィーナさんから受ける事になったのだが……。


全身にお経……耳無し芳一方式ダッタンダヨ……。新感覚……! あの何かやべえミリアさんと、見つめられていると何か謎のバブミを感じてしまうフィーナさんの2人がかりで、全身くまなくいたる所に魔除けの呪文を……呪文を書かれてしまうというこの仕打ち……!


ああ、当然これも医療処置みたいなものだという事で割り切る事も出来る……! 出来ると思ったんだが……! 何故だミリアさん......! 君は何故、俺の耳元に息をふきかけるんだい!? ついでに、「貴方にこの処置を施した魔女の気持ちが、今の私には理解できる……(カクン)」


ミリアさん、君の苗字は佐枝だったりするんだろうか!? もう......システム起動前から、顔がエライ表情になっていたのは此処だけの秘密。ふふ……筆がね、ツツッとなるとね……はあん♡


ははは、ちなみに、全身リンディアのお国の魔除け文字で書き綴られた俺は、現地の人にこう呼ばれる事になったのも追記しておこうか......!


――「アンナの使い魔」――


はは、かのヒラガサイト少年と近しい称号をもらった俺は……とてもとても誇らしかった......! しかしだね……? キースさんや。その後君が……


「あんなの使い魔……!?」と言ったのを、バッチリ俺は聞いていたぞ♡ アンナさんも気づいて、なんか本気で恥ずかしそうにしてたから、ちょっと可哀想だった。同時にその恥ずかしがる様子は......悪くは無かったよ♡


とまあ......そんなこんなで出立してから、暫くした後くらいだったかまでは俺は余裕をぶちかましていたのだが......実はこの攻略はドルアーガの攻略と同じに行かないかもしれない不穏な気配がある事を知らされる事になる。


「あ、そうそう聞こうと思ってたんすけど。何度目かの攻略の時に突然出現した変な強敵が1人いるんすけど。タンクトップに二丁拳銃に裸足......。


で、時々、すげえ泣き言を言いながら、塔内にいるヤツは片っ端から皆殺しにして歩く中年のおっさんなんですが......あれって、どう攻略したら良いんすかね……? 魔神さん、専門なんしょ......?」


ん、んんーんー? え、なにそれダウンロード新キャラ......? というかそれ......アレじゃないのか?いつからナムコさん......現バンダイナムコさんとダイハード......コラボとかしたの……? それともこれまたゴルゴムの仕業とでもいうのだろうか?


俺は言い知れぬ不安を感じつつ、その横顔にお経だらけの顔に、アンナさん達がドン引きしているのに、さり気なくガラスのハートが傷つきつつ、もうすぐ......もうすぐリンディアの王都が目の前にやってくる。


そうだ、もう1つの懸念事項があるとするなら、遠藤君との思い出話で出たパン屋おじさん......まさか、あれも新しく登場する魔王怪異とかだったりしないよな? 信じて......信じているぞ!?







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