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後輩にライダーにされた俺は異世界に召喚されて熱中症になりそうです。  作者: ふうらいぼう


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ドルアーガと思わせつつ中富ビルでしたーきんぐくりむぞんー

「ちょwww オレぁあの高さから落ちたんだぞ!? どう考えても死んでるじゃねえか!」


オレ、山田昭は最終戦の時の防弾チョッキ&警棒&ワッパにニューナンブ姿のまま、頭を掻きむしりつつ忌まわしき迷野森夜に詰め寄った。迷野はそんなオレに対し、ニチャァという様な笑みを浮かべつつ......


「うふふふー☆ おじさんに対し満身創痍だった君が繰り出したアバン流最終奥義無刀陣……♡ 実際はもう全身ズタボロで立ってるだけ泣きそうだったから、何とか間を持たせようと繰り出したハッタリ……!無刀陣ならぬ無謀陣におじさんが食いついてきた後......!」


ヤツがジャンプ好きという一点において、『己の闘気をゼロにしつつ相手の攻撃を受け流し、カウンターでアバンストラッシュを噛ます』……あの技の構えを見たなら、必ずオレぁ野郎は警戒して攻撃してこないと踏んでいた。


ああ、まあ、実際は……『その意気や良し! 流石君は吾輩を理解できる唯一の漢! ならばその原作再現敢えて付き合おうではないかぁぁぁ!』という事で、嬉々として食いついてきてしまったのだが。あんな素手で岩とか木っ端微塵な一撃もらったら、即死待ったなしだ。


ついでにオレぁ......勇者アバンの様な決め技とかも持っているわけでもない。次の瞬間、花京院の最後張りに体に大穴開いて死ぬもんだと思った。ああ、一応出世コースだったのに……! おのれ「うぉっと!?」め! 誰かこの化け物をいつか必ず討伐してくれ……!


そう思ったオレにおじさんの拳が直撃しかけた瞬間……その風圧でオレぁ......まさに「うぉっと!?」しちゃったのである。足がもつれ、おじさんの最終攻撃をなんかヒラリしちゃったかと思いきや、そのまま団子状態で滝の下へ。


で……この迷野が「ちょwwww奥義不発wwwwワロスm9(^Д^)プギャー」とか、腹抱えて爆笑していやがった……! そっから後は……ああ、ジョジョ二部の赤石争奪崖下真っ逆さまレースだったわ。


途中でキン肉バスターかキン肉ドライバーでどっちが下になるかで、バチバチやらかしたが、滝つぼが見えてきた後の記憶はプッツリと途絶えている。


「おじさんが滝つぼに疾風拳嚙ましつつ、落下の威力を殺して……」


「Σ(゜Д゜;) またも原作再現で逃げやがったのか!? しまった! 野郎はジャンプ好きであるのと同時にSNKに関しても一家言だったんだったな!? じゃあ、ヤツも生きている!? ま、まあ、オレもそのドサクサで死ななかった事を思うと複雑だが……」


「その瞬間に女神君が、「良い魂見つけたぁぁぁ!クパァ!」と口を開け滝つぼから牙だらけの口を開けて飛び出してきて……☆」


「女神じゃねえだろ!? それ絶対古の邪神かなんかだろ!?」


「でも疾風拳が丁度、その女神君の喉珍子の当たりを直撃したようで悶絶して暴れてね……♪ その時の時空の歪によって、君は転生案内所に放っぽり出されて、おじさんの方は異世界に流されて現在、現地の人達に絶賛迷惑をかけているよ……♡ 


ちなみにその時の女神君は現在、こうなっているのでしたぁ♪」


迷野はさっき脱ぎ捨てた女神様のデスマスクを持って、ケタケタ笑っている。え、さっきまで慈母の様な顔をしていたあの人……ライヘンバッハの滝でσ(゜∀゜ )オレを食おうとしてたんかい!? それでデスマスク化……さ、殺人事件という事でコイツをパクるべきなのかどうなのか……って、ちょっと待て!


「おい! 女神様の末路に関してもお前に説教したい事は山済みだが…...異世界の現地の人に迷惑をかけてるって......あのおじさんが! そいつは......ガチなんだな!?」


「もちのろん☆ どうするぅ......♪ 今君の前には2つの選択肢が提示されているよっ☆ このまま現世へ帰るというならば君は『手からビーム出しちゃうおじさん』を巡る一連の珍騒動からは卒業が出来る。


でも、代わりにおじさんは異世界で現地の人達にご迷惑をおかけ続け、現地の人達があのノリに対抗できるまでは......さて、一体何年かかる事やら......♡


2つ目の選択肢は、残業代も出ないのに、もう帰ってゆっくり寝たいのに、さっきあれだけ酷い目に遭ったというのに、異世界へおじさんを追いかけて出張し彼に今度こそワッパを掛けるか......♪


いいようぅ......♪ 僕はどっちの選択死でも君の選択を尊重しよう......☆ さあ、今度も魅せておくれ僕のジョンマクレーン...…! ジョンウィックやランボーやシュワちゃんには決して成り得ない……☆ けれど、誰よりも酷い目に遭う君が……僕は愛しくて堪らないよ……♪」


……コイツ......ハイになってやがる。同時にオレぁ死ぬほど考えた。そうなのだ、もう散々酷い目には遭い続けた。もう帰って寝たいし、佐枝ちゃんが面倒見てくれているまなぶさんの事だって、ワシャワシャしたい。ついでに、深山君達、柔道部の面倒だって今は放っぽりだしてきてしまっているのだ。


帰ればきっとビーム犯罪者との戦い自体は続くだろうが、それだって、中枢人物であるおじさんが島流しに遭っているというなら、ビル破壊みたいな珍妙な攻撃とかはきっとないはずだ。ああ、でも、異世界へそれを放り出して、ご迷惑をおかけしている元凶の1人がオレなんだとして。


このまま、オレぁ...…枕を高くして眠れるんだろうか。というより、此処で迷野と対決してきたお巡りさんとして、屈する道を選んだ場合、オレぁ……きっと最後に色んな意味で、ド畜生なエンディングへぶち込まれる気がする。


それだけは、それだけは我慢がならない。オレぁ……未練を吐き出すように息を思い切り吐き出した。ついでに、景気づけに残ったバーボンをもう1度グイっと飲み干す。


「案内しろ迷野! 野郎は今どこにいる……!」


「それでこそそれでこそだよ☆ 僕のジョンマクレーン……♪ 僕は探偵☆ 君はポリスメン……!ああ、まさにロミジュリびっくりな運命の恋人同士というヤツさ! 僕は何度でも君を愉快な地獄へと招待しよう……! って、もったいつけてるけどね……♪ 実はここ、襖を開けたら一発で直ぐなんだ☆(ガラリ)」


迷野が笑顔で、バーの酒棚を景気よく開けると、そこには何だ……!? 昔懐かしいドット絵っぽい室内空間……! これは、これがおじさんの今回の趣向というわけか!? 野郎一体何を企んでやがる!


「普通のプレイヤーとはちょーっと違う……! 所謂チートスタートというヤツだけどねっ☆ 果たして君はこの建物の中にいるおじさんの愉快な仲間たちを撃退しつつ、おじさんの所へ辿り着けるのか……♪ 後は、僕は桟敷席から観戦させてもらうからね☆(襖を閉じる)」


......そして、辺りは静かになった。いや、実際には「てででーででで。でっででー♪」とレトロ感漂う音楽と、謎の怪物たちがウロツイテいる。こんなレトロ感あふれる施設をおじさんが町中に作り、人々の為に尽くすか......?


いや、あり得んだろう。ヤツの目的は面白おかしくビームの探求をする事と、ついでに世界を面白おかしくサウスタウンみたいにしてしまう事なのだ。このゲームの種類が何であれ……どうやら、オレぁチートスタート特権というヤツをもらってしまったみたいだし。


なら、オレぁやる事はいつもの様にシンプルに行こう。


「とりあえずサーチ&デストロイ! 無理そうなヤツからは死に物狂いでランナウェイだな!」


長年の「うぉっと!?」がらみの事件で得た教訓は1つ。倒せそうならば謎能力を発揮する前にさっさとシバキ倒し、深淵の奥深くから魂に呼び掛けそうなヤツに関しては、死に物狂いで逃げながら打開策を考えるジョセフジョースター方式が最も無難という事だ。


前回のおじさんとの最終決戦に関してのみ、ジョンウィック状態になってしまったが、あれは悪手も悪手である。謎の暗殺拳法とか使いそうなヤツに対して、何が哀しゅうて正面から近接戦闘なんぞせなならんのだ。


最悪の場合、死の淵から復活するサイヤ人して、通常の戦闘力よりも何倍も強力になってくるという事すらあり得る。先行逃げ切りか逃走かを、一瞬でも早く判断し面倒くさい事だったり、伏線は可能な限り回避するという事が最良策というもの......!


まあ、でも、きっとこの建物を見る限り......まあ、アレだな。多分きっと塔に違いない、そして最後てっぺんで野郎と今度こそ雌雄を決する。ああ、なんだな......これも最終決戦のある種の延長戦ともとらえる事が出来るか。


なんとなく……あの曲が口から流れ出た。オレみたいなのが歌うとダサいと言われてしまうもんだから、深山君と遠藤君は理解を示してくれたが……1人の時、ついおセンチになると出てしまうアレ。


「愛してたとー♪ 嘆くにはー♪ あまりにも時が過ぎてしまったー♪」


目の前に出てくるスライムに警棒を叩き込み、「あれ!? 情報が無い……!? 王子! なんか世界観が違うのが……!」とか言い出してる騎士っぽいのは、その動揺の間にニューナンブをガンガン当てて、距離を詰めつつ、壁に頭を激突させてKOした。


きっとRPGらしいし。騎士とかも出てくるんだろう。でも此処にいる以上、おじさんの仲間に違いない……!


さあ、前へ……! ただ只管に前へ……!


『ゆーざっぷとぅー☆m9( ;∀;)』


なんだ、随分長いんだな......! さっきからもう2時間くらい行ったり来たり……! うぉ、魔法使い……じゃなくて波動拳使いじゃねえか! ライヘンバッハの滝で履修済みよぉ!


そんなんでこのオレぁ止められると思うなよぉぉ! おじさん! おじさんの元へ……!


『ゆーざっぷとぅー☆m9( ;∀;)』


あれぇ......!? なんかもう6時間くらい同じ場所を…...いいや、さっき違う場所を見たような気がしたようなしないような! おお健康飲料が宝箱からありがたいねえ! ちょっと飲んで......毒じゃねえか!?どちくしょう......!


『ゆーざっぷとぅー☆m9( ;∀;)』


お......おかしい……! 何処まで逝ってもドット絵が終わらない!? 通常ルートじゃないチートを使ってしまった代償だとでもいうのか......!?


オレぁ......おじさんの配下と戦っているのだけは間違いねえ! さっき「シャロンちゃんはー最高でぇぇす♡歌で世界を救っちゃうぞ♪きゃは」とか、変なチビッ子がマクロスヒロイン気取りで、騎士みてえな連中を引き連れて走っていった。


あんなヤべぇ薬決めてるようなテンションの連中は、間違いなくおじさんの仲間だ。お、通信機か......拾ってやろう......!


『ゆーざっぷとぅー☆m9( ;∀;)』


いつの間にかタンクトップと裸足になってる!? 装備何処行った......! あと何人ぶっ殺したかもう何が何だか......! このままではオレぁ......SAN値が深刻にもたん......! そうだそういえば通信機使ってなかったな! 此処は1つ連中を煽ってやろう!


さっき、シバキ倒した騎士......まあ、なんか時間経過で消えちまうんだが、きっと回収されてんだろうが、そいつの胸に「次はお前だ」とでも書きつつ......。


はは......これなら、野郎ならすぐに気が付くに違いないさ。お約束の台詞で返してくるに違いない。これで、オレぁの討伐に連中が赴いてくれたらそこで変化も起きるだろう。


オレぁ通信機を握りつつ、しばらく待っていると……


『お前は誰だ……(ストレスで死んだ声)。ただのおじさんの仲間か......? それとも孤高のテロ屋か......?』


ん、んんー? 思っていたダイハード名台詞とはちょっと違う......? はは、ただまあ良い。ストレスが溜まっているようで結構結構。さあ、存分に嫌がらせをしてやろう......! ついでに迷野に乗るわけではないが、ジョンマクレーンを気取ってやるぜ......!


「オレぁいつもロイ・ロジャースが好きだった。ピカピカのチャップスが気に入ってたんでね」


そして一息の後言い放った。


「イヤッホー、ざまあみろ」


直後無線の向こうで何かガーガー鳴ってた様な気がするが、もう此処で切ってしまう。さあ、『手からビーム出しちゃうおじさん』……! 敵は此処にいるぞ......! どう返す!


(その頃正面玄関では)


「ダンテ王子がぁぁぁ! 王子がストレスでひっくり返ったぁぁぁ! なんか新手のプレデターみたいなのが塔内にいるっすよぉぉぉ!?(キースさんの泣き声)」


......キースさんがフォレスト領へ出発する数日前の惨状である......








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