光のオーロラ身に纏い&「サルめ」の真相
最初は背徳も背徳を極めた桃色エロチック魔神だと思っていたわ。いや、だってそうでしょう? なんせ『脳髄コネクラれながら、少女と睦みつつ、目の間では親友が「らめえ☆」とか言いつつNTRを楽しみつつ、更にはあたしと心で会話している魔神』なんだもの......!
それと即決で契約出来るって......えぇぇ......でしょうが!?(汗)挙句が、あたしに......ま、魔法で処女にな......とかどうとか! へ、変態プレイの申し込みだと真剣に思った! でもさ、でもね!? それでもあたしには、見返りを求めずそれでも2人とその好きな場所を守る意志があるのだから!
正直ぶった斬るか逃げるかも考えたけど、泣きそうになりかけたけど本当に大事な物をあたしは忘れてなかったから。やってやらぁって覚悟を決めかけたりもしたさしたとも! ま、まあ、でも全てあたしの勘違いだったらしく、マニアックでこそあるものの種族の違いとかもあるらしく、情欲的な目はあるけれど、少なくともあたし達には関係ない上、話も通じるみたいだから。
だから細かい契約とかをしてもまあ、良いかなあ&奇怪な性癖やら生態があるなら出来るだけ配慮するから話を聞いた上でフォレスト領に連れ帰ろうと思いました。.....ええ、この辺まではまだ穏当な気持ちだったんデスヨ......?
ほうら、あたしの事をオープンピンク呼ばわりした「手からビーム出しちゃうおじさん」に差し向ける刺客としても、どうやら怪人同士面識があるみたいだし。ゴルゴムだか何だか知らないけど、こりゃあ......『景気よくヤベェヤツにぶち当てても良心が痛まないイイ感じのカードゲッツ('◇')ゞ』とか思ったんです……!
あの......蝙蝠怪人を爆殺した……これまたテツヲと「遠藤君」なる人物を取り合っているネットリ海藻ヘアで目が赤く光り、時折口から虹色の溶解液を噴出してくる魔王怪異と戦っている......途中マデハネ?
(遠藤君......同じようなバッタ怪人なのかしら。あれだけ特異な性癖を持つテツヲをあそこまで固執させるという事は......まさか、脳髄コネクリプレイを超えるプレイが出来る......!? ちょwwwwあた......あたしは、もしも付き合わされてしまったら......!
こう……フィーナ達の夜を見守ろうとしたところ、突然遠藤君とテツヲが現れ、人種の生態にも興味が湧いたから、さあ、俺達の脳髄をしっかりと見てくれと言われつつ! 嗚呼......卵がぁぁ!(以下略))
炎の力で幕を張りつつ、炎が揺らめいた瞬間に現在位置を高速で避けつつ炎の魔術を使い、アーミングソードは実体が確実にとらえられそうなときに、確実に振って少しずつ削るという戦い方をあの魔王怪異とはしたけれど、それが出来たのもぶっちゃけ、テツヲがいてくれたからこそ。
異常な速度をコンマ数舜で回避し掴んで避け叩きつけ、上手い具合にたたきつけ、時折あたしの炎に期待する様に魔王怪異を蹴倒して......ああ、これは......上手くやっていけそうだ! きっとフィーナ達ともあたしが間に立って、仲介すれば......! アンナ・マロリーさんのお仕事は増えていくぞー腕がなるぞーとか、この時までは思ったんだ。
――『テツヲの口ん所から、さっきまで聞こえていた男の声だけやのうて、召喚の時に聞こえてきたあのヤベェくらい情欲を濃縮した様な......あの女の子の声が聞こえてくるまではね……?』――
と......途中までは! 本当に途中までは、魔神の力超すげえ! それを召喚できたアンナさんヤッベエ!教えてくれたミリアってば、もう超ミリアぁとか、思っていたわ! いたのよぉぉぉ!
でもさでもね! 何が怖いかって言えば......
「……嗚呼!? いけない! 佐枝後輩......! 今は戦っている最中だというのに! そんな......! 俺は......俺は君が今ワイシャツしか着ていないか否か等に拘っている暇なんて......!」
とか、言いながらテツヲが魔王怪異の一撃をかわしたかと思えば、次の瞬間同じ口からあの......佐枝後輩とかいう女魔神の声が……
「私はどちらでも良いんですよ……? でも、どっちであるかを知ることが出来るのは......今だけしか機会は無いのです。さあ......教えてください。今先輩はどっちを望んでいるのです……?」
……とかやってるんだよ!?
ええとね......? あたしは会話がヤベェって事で……炎の魔術師なのに全身が燃え上がりそうで、思わず、あたしも何か気になるぞとか言いそうだとかそういうのもあったんだけど……
「嗚呼……! 見てはいけないのに……後輩っ! ダメだ第5ボタンまで逝ってしまうなんて......! くそう、艶めかしいお肌が見え隠れ......見え......お腹に、新しい後輩の顔......!?Σ(゜Д゜;)
馬鹿な……! これはSIREN2岸田百合オチ......! さっきまで高まっていた何かが違う何かに変換されていく......! おのれ後輩!? やはり君はラブクラフトとか大好きっ子というわけか!」
「また騙されてしまいましたね……☆ ああ、こんな時間が永遠に続けばいいのに……♡」
愛人さんの顔に、もう1つ人間の......? え、頭の中がピンクというよりも冥府の門とか開いてないか?(汗)ついでに、これ、同一人物の中から違う声が出てるという事は......このテツヲという魔神。
――『脳髄―「らめえ☆」な親友までの一連の流れを、情交云々以前に全て自分1人でカバーしてたって事になりやしないか? 多重人格プレイに常日頃から勤しみ、肝心かなめの戦いのときは佐枝後輩というお気に入りと脳内で危ない行為に及びつつ、相手を蹂躙する。時々冥府の門とか開いたり開かなかったり』――
……え、これ真剣に大丈夫なの!?(汗)フォレスト領に連れ帰ったら突如として人格が交代もとい、人格が互いに猟奇プレイに突入しつつ、ビックンビックンしながら連続殺人とかしたりしないよね!?
しかも交代人格は恐らく全員バッタなのだ! バッタ怪人同士……ぐはっ!? 魔王怪異にも「バッタ怪人とかねえわ」とか言い放たれたけど、いや、バッタ怪人同士の集落内とかだけだったら、文化という事で許容出来る気もするけど、コイツは戦っている最中にこれだという事は……通常運転もきっとドッコイドッコイ……!
真剣に……真剣に『手からビーム出しちゃうおじさん』とテツヲの相討ちプランを、アンナさんは戦いながら考えていたのは、ここだけの秘密である。だって、バックで頭ひっぱたいた時に……! 急に正気に戻ったみたいに……「危なかった! 今もう少しで……レイティングの壁を……急にこれを書こうと思ったどっかの誰かは……やべえ何かをキメているんじゃあ……」とか息を荒げている時は……
……『こりゃあ、多重人格待ったなしだ☆ しかもかなりヤベェ具合の☆』……
……とか思ったものです。そこから……シックストーンフラッシュとかいう謎技が放たれた後は……言わせないでくれよぉぉぉ!? 耳まで赤くなる処の騒ぎじゃあ……! 魔王怪異まで完全に正気が飛んでいたよね!? 完全に恐らく放ったテツヲすら、意識が飛んでたじゃんかよ!?
挙句の挙句が……! あの……まつぼっくり......!
真剣に天井が抜けたんじゃなかろうかとかって、レベルでドバァっと降ってきて……その後の......
「コンニチワ☆」
……魂が癒されちゃった。ええ、思い切り癒されちゃったからこそ、テツヲの「今だぁぁ!」の声に反応した時に、1つ2つ持って帰っても良いんじゃないかなぁとか思っちゃったわけなんだけど。あたしは放火に躊躇しなかった。
数多のまつぼっくりに引火しつつ、ちゅどーん☆とか大爆発が上がり、思わず......「殺ったか!どっちも殺ったか!?」とか口走っちゃったけど、協力してくれた手前、やっぱり放っぽりだしは無いし、大丈夫と言っていたけど、炎のダメージが心配でテツヲを探したら、彼はちゃんと見つかった。こふーこふーとか、微かに息の音。大きい怪我はないみたい。
実は、術を使う時に、あたしは自身の魔力の一定量を彼の防御にも「燃え尽きろ」とか思いつつも、本当は割いたりもしていて……それが無事も教えてくれているから、これは本当に大丈夫なのだろう。
ようし、後でミリアとも相談しつつ、深刻な拘束呪具とかの作成にも取り掛かった方がよさそうだ。で、魔王怪異の方は……
「……あ、髪の毛チリチリになって白目状態だけど……戦闘続行は不可能そうで、ギリ生きてる。こりゃあ......」
あたしはアーミングソードを腰から抜いた。後はこれを降り下ろしてしまえば魔王怪異を完全に討伐できそうだ。しかし……しかし、その時だった……! テツヲの目に微かな光が灯ったのである。
「あ、テツヲ! なんだかんだあったけど結局終わったわ。ぶっちゃけアンタの風紀に関しては後で真剣にお話があるのと同時に、まだまだある、このまつぼっくりがもしかして、アンタを抱えて帰る余力が無い場合の切り札っていうわけ?
これに一気に火をつけた上で、あたしが操って帰り道の魔王怪異を薙ぎ払えば……テツヲ……? あ、もしかしてダメージが思いのほか深刻!?」
急に罪悪感が湧いてきた。なんだかんだ言いながら、最期には必ず無事で終わってくれるみたいな甘えが彼をボロクソに言わせたりしていたのかとか、そんな気持ちが出てきたので、慌ててバッグを探る。確かフィーナがくれた非常に強力な回復の魔術入りの魔術具があったはずだ。これを使ってあげれば……
「あった! ほらテツヲちょっと横になり……」
「ちゃーちゃーちゃちゃっちゃーちゃっちゃっちゃー♪」
「!? 思い切り不安を掻き立てる音楽が……!? 音楽人格……人格なの!? えええ……! まだ、まだ引っ張るのかよぉぉぉ!?(ノД`)・゜・。」
一瞬でも同情したあたしが、あんぽんたんだったのかもしれない。音楽が鳴り響くの同時に突然立ち上がったテツヲのお口がカパーっと開く、中には捕食に適した様な牙と牙と牙……! あ、これマズイやつだ……!
なんとなく暴走モードという単語が脳裏をよぎる。あたしはきっと外面に騙されて、このテツヲという存在を見誤っていた。これきっと、失敗次第であたしを物理的に喰い殺すタイプの魔神だったに違いない。完全に気を抜いていた今、あたしはこのテツヲを阻止するには一手どころか3手遅い。
詰んだ。そう確信した。ああ......しまった。帰ったら、今度帰ったら美味しいアイスの情報をフィーナに教えて……ミリアとは……買い物……
走馬燈が走り目に涙が浮かぶあたし。そんなあたしの横を四つん這いでテツヲがすさまじい勢いで駆けて行った。あれ? ターゲットはあたしじゃない……? なんで魔王怪異の方に向かうの? ん、んー?
魔王怪異に……塩と胡椒を掛けてる……!?
どっから出した……! そんでもってフライパンにポンと乗せてチャンチャカチャンチャン♪……いい音楽がなって、ジャジャンってなったら、お酒こじらせた人を彷彿させるような謎ボールが誕生……!? 結構でかいよ!? まさか……そんな馬鹿な! 一口大じゃ絶対行かないよ!? 食べるのか!? 捕食するのか……! あれを! お腹壊すどころの騒ぎじゃないぞ!
そんなあたしの驚愕をどこ吹く風で、ついにテツヲは喰った。もっしゃもっしゃ逝った……! 直後に自分で喰っているはずなのに、テツヲの口から凄まじい悲鳴が漏れ始めた!
「は!? う、ぐはぇぇぇおう! これはまさか、みんなは知らない呪霊の味オチ……!? エヴァ暴走のテーマが流れた時点である程度察するべきだった! 流石佐枝後輩......一切合切容赦が……うぇおおお! 熱中症回復メーター……だとぅ!
おい、流石に勘弁してほしい! ダブルピースを喰ったら……性的じゃなくて物理的に♡……回復する熱中症って…...父さん! やめさせてよ! 今なら夏油さんの気持ちがすごく分かりそうだけど、こんなのってトウジが……あ、こりゃトウジじゃないし、遠藤君の身を狙う……敵だけど……うぇおぐはぁ!
酒でデロデロの何かと......ついでに、塩と胡椒が絶妙の隠し味で……吐きたいのに吐かせてくれない! AIさん聞こえてるんでしょ!? 此処から出してくださいよ! AIさん......!」
あたしは......あたしはさっきのアへ顔だったり、ダブルピースが今まさにテツヲの血肉になっていく様子を呆然と見守り続けていた。いや、だってもう何が何だか......。あたしは、あたし達にこの魔神はまだ早すぎたというのか......?
そんなあたしの前で、魔王怪異の巨大玉はどんどん小さくなっていき、ついに完食一歩前になった。その時、テツヲの......
「やめろぉぉぉぉ!!(ノД`)・゜・。」
......なんて声が響いた。ついでにあたしの......
「おえぇぇぇぇ!?」
割とガチの虹色の吐瀉が始まった。やがて......直後にパクンゴックン。世界は静かになった。直後にテツヲの全身が光り輝く。精神が消耗したあたしはもうヤケッパでそれを見ている。
やがてそれが収まるとそこには、何故か大事な部分が光のオーロラでまるで規制されたかの様な......黒髪のマッパの男性が立っていた。腰にはゴテゴテのベルトがついている。男性は呆然と呟いた。
「……光のオーロラ身に纏い俺はマッパの人......怒られてしまえ......」
「テツヲ......?」
「サルめぇ......(涙)」
そのままテツヲ?は崩れ落ちた。サル? 何を言っているのだろうか。フィーナがバニラアイスを食べているのを見た瞬間、あたしも含めて人類はモンキーだったのだとその色気により悟ってしまったあたしにとっては、そんなの大した問題ではないというのに。でも、あたしは、こりゃあどうしたもんかと途方に暮れた。




