第六話 朱音と花子さん
「って…ところで、君はなぜ…人間のくせに、妖である私の姿が見えるんだ?」
「えっ? そっ、そんなこと、私も知らないわよっ!」
――前回のあらすじ! ひょんなとこから、七不思議が三番・トイレの花子さんを起こしてしまった少女・朱音。彼女はその得体のしれない妖とトイレの個室で二人きりになってしまった! 花子って一体、どういう妖? もしかして、悪いヤツ?? 果たして、二人の運命や如何にっ?!
* * *
(ったく。花子さんってば、初対面なのに当たり強いのね。さすがは妖だわ…)
って、お前も大概だろ、朱音。と、ツッコミはさておき、朱音はその妖――花子と積極的に話し合う。ところで、朱音――君、陰キャじゃなかったけ? 陰キャなのに、なんで妖相手にはそんなにコミュ力発揮できるんすか?? ねえ???
と、思わずまたツッコミが入ってしまった(話が進まなくてゴメン⦅笑⦆)。いや、でもこれにはまあ彼女なりの理由ってもんがあるのだ。なにせ、朱音は昔から妖とかが出てくるラブコメが好きだ。故に、妖には慣れている(笑)。って、妖が出てくるラブコメってなんすか??
いやはや、妖が出てくるラブコメっていうジャンル、少女漫画とかにほらよくあるじゃない(笑)と思うんですが、読者の皆様に伝わるだろうか??
とまあ、話が少々脱線してしまった。すまない…。引き続き、朱音と花子の会話に戻るとしよう。
「ってば、花子さん。貴方、妖らしいじゃない」
「んっ? そりゃもちろん。いかにも私は妖だが…?」
「いやその…突然のことだったからさ、人間の私からも貴方に質問したいことがたくさんあるわけ」
「…まあ、それは確かにそうだな…。んじゃ、質問してくれよ」
(って、案外花子さん、優しいのね)
と、朱音。それもそのはず、花子がここで妖について説明してくれなくては、この物語は進まない(って、メタ発言!!)。と、またツッコミが入ってしまった。
まあ、というわけで、朱音は花子に質問する。最初の質問――、
「その…さっき貴方が言ってたけどさ」
「なんだ?」
「妖ってさ、やっぱ普通は人間には見えないもんなの?」
「…なんだ。そんな簡単なことか」
「…って、バカにしてる??」
(ああ花子さん。やっぱコイツ、妖らしい性格してるわっ)
と、朱音。彼女はやや苛立った。それもそのはず、花子は朱音の反応を見ては遊ぶようにニヤけている。ったく、妖らしいと言えば、妖らしいが…
「いかにも。妖ってのは、普通は人間には見えない。無論、妖同士では見れるがな」
花子――彼女はそう返答した。
(って、じゃあ…私、なんで花子さんが見えるわけ?!)




