第七話 地縛霊
(って、じゃあ…私、なんで花子さんが見えるわけ?!)
ったく、分からないことだらけだ。花子さんと出会ってしまったからには仕方のないことだが、この妖についてもっと知りたい――と、朱音はそう思った。
「花子さん。じゃ、もひとつ質問するわね」
「どうぞ。おきの召すままに」
「じゃあさ、花子さん。そもそも…貴方たち妖って、いったい何者??」
「いや、結構本質っ――!!」
と、お前もツッコミ担当かいっ! 花子よっ(笑)!! と、ツッコミ被りはさておき、花子は朱音のその質問に丁寧に返答した。って、この妖、意外といいヤツなんか??
「そのな。妖ってのはな…」
「うん…」
「浮世ある限り、妖あり…」
「って、はっ?? 急にポエム???」
って、おい! 朱音!! 相手は七不思議が三番様だぞっ?! そのツッコミはさすがに馬鹿にしすぎではっ?? と、ツッコミはさておき、ここで――作者は気づいてしまった。
――浮世あり限り、妖あり。
いやこれ…この言葉さ、第一話の冒頭の伏線回収じゃんっ!!!
って、それ作者があんまいうことじゃないぞっ(笑)!! っと、またもツッコミはさておき、花子の言葉は以下に続く。
「妖――それは人間の負の感情や未練などの地縛から生まれる怪異の総称だ。私みたいなタイプは後者の方で、その…地縛霊って聞いたことあるだろう?」
「えっ? うん、まあ…聞いたことぐらいはあるわよ」
「だよな…。うんとまあ、というわけでだ。要するに言いたいのは…私、花子みたいなやつは地縛霊の類の妖ってことだ」
「えっ? どういうこと??」
と、ここでまあ、話が割とややこしくなる。まあ、花子の話の続きをちゃんと聞いてればよく分かるので、引き続き彼女の話を聞くとしよう。
「その…簡単に言えば、私は元人間であり、なにかの拍子に死んで、この世に未練ってもんがまだ残ってる。だから、この土地…トイレに地縛してここに住んでるっていうわけだ」
「んと…まあ大体分かったわ」
「おうっ。理解が早くて助かるわ、小娘」
「小娘って…」
いちいち花子の口調がうざいのは気に障るが、花子の説明のおかげで、朱音はだんだんと妖のことが理解できた。妖は主に二種類あるってことも分かった。一つはこの花子さんのような地縛霊の類。そして、もう一つは――、
「私のような地縛霊以外の妖、そヤツらは前者だ。要は、人間の負の感情から生まれたヤツらだ」
「負の感情? 人間の??」
「そう…『負の感情』だ」
果たして――、もう一つの妖の種類ってのは如何に?!




