第三話 不可解なトイレ
ったく――第三話だってのに、依然として朱音とかいう陰キャは図書室でただラノベを読むだけの妄想限界ヲタクと化しているぞ! この物語、いつになったらタイトル通りになるんだか??
と、メタ的なツッコミをしていては、さすがにただ寒いだけだと、この小説の作者も気づいている。それもそのはず、今から始まるこの第三話――ついに読者のみんなが待ち望んだ妖登場回だぞっ?!
――って、それはネタバレではっ(笑)?!
* * *
上記の通り、朱音は放課後、図書室でラノベを読むだけのヲタクちゃんだった。今まさに、彼女は順調にラノベを読み進めている。ああ――なんたることか。ページをめくる手が止まらないっ!!
(面白っ! エッ! ヤバすぎるっ!!)
興奮で語彙力を失ったヲタク(笑)。さすがにこれではこの物語も一向に進みそうにないので、ここで彼女はふと、突然の尿意に襲われる(って、エエッ…雑⦅苦笑⦆)。
(ああっ! 続き気になるけど…さすがにお手洗いが先よねっ)
急な展開ではあるが、さすがの朱音もこの突然の生理現象にはあらがえない。そして、TPOもわきまえる。まあ、年相応の女の子といったところだろう。図書室を後にし、トイレへ向かう。
桜花高校の図書室は三階にある。幸いにも、その入り口のすぐにトイレも設置されている。朱音はそのトイレに入った。そう――三階のトイレ(って、何か不穏…?!)。
(トイレが図書室から近くて助かるわ~って、アレ?!)
マジかよと、朱音は思った。それもそのはず、個室が全部閉まっている。ったく、放課後だってのに、なんで謎に女子トイレってのはいっつも混んでいるのだろう??
と、そんな余計なツッコミはさておき、朱音は最悪だった。なにせ、尿意が迫っているというのだ。早く個室が空かない限り、彼女はここで辱めを曝してしまうっ!!
(もうっ! 早くしてっ!!)
なんだかイライラしてきた朱音。と、その時――、
「ゴーン…!」
(って、なにっ? この音??)
急な恐怖現象っ!! 一番奥の三番目の個室から、謎の音が聞こえるっ!!
(いやっ…怖い怖いっ!!)
この謎の現象に朱音は動揺っ! いや、でも待て――たまにこういうやつがいやがるっ! そう――トイレの使い方がやけに雑なやつっ!!
(まさか――っ! 三番目のトイレ使ってるやつ、めっちゃヤバいヤツ?!)
朱音は思った。三番目のトイレに、トイレの使い方が雑な非常識なやつがいると――って、こんな変な引きで第三話終了かよっ(笑)?!




