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轟き照らすは金の龍  作者: 火蛍
リバース・アルケミスト
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未来の可能性

 件の配信依頼、アルジェには様々なゲームプレイヤーからコラボの声がかかるようになった。

 ゲームの内容は様々であり、格闘ゲームでの対戦やパーティゲームのプレイ、果てにはホラーゲームの協力プレイなどもこなした。

 ジャンルの違うゲームを通じ、アルジェの様々な面が見えるようになったことで彼女の名はゲームプレイヤーの間で知られるようになっていった。


 そんなある日、アルジェはカグヤに声をかけた。

 

 「カグヤ、聞いてみたいことがある」


 「どうしたの」


 「私でもプロゲーマーになれる?」


 アルジェの疑問とはキメラである自分がプロゲーマーになれるかどうかというものであった。

 専門外の質問にカグヤは思わず首を傾げた。


 「うーん……アルジェはプロに必要なものって何だと思う?」


 「必要なもの……」


 「プロはね、そのゲームが上手いとか強いとかだけじゃなくて、自分のプレイでそのゲームを面白そう、楽しそうって見た人に思ってもらうのが大事なの」


 カグヤはプロに必要なスキルをアルジェに解いた。

 前者のスキルは今のアルジェが持っているものだが後者のスキルはどちらかといえばアルムの方が持っているスキルであった。


 「まあアルジェは見た目がいいからそれでも十分通用するとは思うけど……」


 「難しいということは理解できた」


 アルジェは疑問に対する答えを出して話を締め括った。

 そして次なる疑問をカグヤに呈した。


 「カグヤ、もしキメラが出なくなったとしたら私は人間と一緒に生きていける?」


 「もちろん。 アルジェがそうしたいと思うならねー」


 カグヤはアルジェを肯定するように見解を示した。

 これまで人間に対して全く興味を示さなかったアルジェが人間社会について考えるようになったことはカグヤにとっては非常に喜ばしかった。


 「大丈夫。 アルムとアルジェが人間と一緒に暮らしていけてるのが何よりその証明だから」

 

 カグヤはアルジェの背を押すように言い放った。

 アルムは元々人間に対して友好的であり、アルジェも今やカグヤとハルヒ以外に顔見知りの知り合いができている。

 内輪から外れた相手とも付き合いができていることから社会で生きるのに問題がないのは明白であった。


 「もし自分がキメラであることを知られたらって考えるてるなら試してみる?」


 「試すって何を」


 「アルムとアルジェの正体を配信で明かしてみるの。 もしそれでもリスナーや周りの人たちが離れないならアルジェはちゃんと人間からの信用があるってことになるし」


 カグヤの提案にアルジェは思わず正気を疑った。

 カグヤの発想が時折常軌を逸脱することは知っていたが今回は特にぶっ飛んでいる。


 「って思ったけどやっぱ今はやらない方がいいな。 いろいろ面倒くさそうだし」


 カグヤは提案を自ら取り消した。

 正体を明かすことを踏みとどまったことにアルジェは安堵する。


 「とりあえず、アルジェは心配せずに今を生きてればオッケーだから」

 

 カグヤは現状で問題はないと結論づけ、アルジェに人間と共に生きていける可能性を示したのであった。

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