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十社会十パラドックス  作者: 遠藤千和
第1章 ー入学編ー
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9/22

第9話 「恨みの脅威」

前回初登場の人物・前回情報を公開された人物 (説明)

吉基 ??? (男、故人、元凶の血縁者?)

「凪紗!早く家に帰ったほうがいいよ!俺らも安全とは言えないし河実さんも!」


「そ、そうですよね。分かりました。(これが人の恨みなんだ。こんなの信じられないけどきっとそういう人間として形成されてしまったんだ。)」


「ぼ、僕のせいで、、。ご、ごめん。(もしまた被害に遭うのは、僕だけでいい。殺されるわけにはいかないけど、それ以上に絶対に周りに迷惑をかけたくない。)」


「いやしょうがないよ、だって凪紗は正しいことをしたまでしょ!人によって考えは違うし、凪紗の正しさはそれなんだからさ!」


「う、うん。ありがとう黎人。」


「これからどうなるかはわかんないけどきっとどうにかなるよ!学園にも話したからきっと警察とかに連絡して対応してくれるよ!」


「一先ずこの駅から家に戻るまでは4駅移動する必要があるし、みんなで固まって動いた方が得策だ。」


「周りの目をよく見て行った方がいいよね、どんな形でまた接触してくるか分からないし!」


「次は仕留めると言っていたからな、普通に考えたら単純にタイミングを伺って殺しにくるだろうな。」


「警察の保護を受けて守ってもらうとかはしないんですか?」


「まだ分からないからな。きっと保護を受けることはできるだろうが。」


「とりあえず家の近くに戻るためにまた電車に乗ろう!」


「駅まで戻るのすら心配だけどな。」


「まーまー!河実さんはあんな気配に気付けるくらい鋭い探知能力持ってるから大丈夫だよ!」


「そんなことないですよ。」


「いや、そんなことはないにせよ、河実に助けられたのは事実だしな。ありがとう。」


「いえいえ、ほんとに何も。」


「よし!加羅琉坂駅着いたー!でも昼ご飯食べてないからお腹すいちゃった!コンビニで買って行ってもいいかな!」


「わかった。僕はいらないからなるべく急ぐようにするんだ。」


「はーい!河実さんなんかほしいものあるー?」


「私も大丈夫です。なんだか、食欲が出ないので。」


「わかったよー!(きっと、2人とも精神的に疲れてるんだ。俺がなんとか2人とも平常心保てるように頑張らないとね!)」


「黎人はもう行ったか。河実?」


「はい、なんですか。」


「河実ならわかるだろうけど、僕はもう他の人を巻き込みたくはない。だから心配かもしれないけどこれ以上…。」


「そんなこと言わないでくださいよ。諏訪異くんが言ってたじゃないですか、命が1番大切なんです。1人じゃ守れない命もあるんです。それに、諏訪異くんが1番心配するのもわかって言ってるんですよね。私の姉を納得させてくれた、豊龍くんは人の気持ちをよく考えているんだと私は思ってます。私はよく知らないですが、あんないつも一緒にいる友達を悲しませたくないなら1人で抱え込む必要はないと思います。」


「…。そうだよ、な。(そんなのはわかってる。僕はどうしたら。うっ、頭が、痛い、。また頭痛か、?)」


「豊龍くん、大丈夫ですか?(また頭痛、。豊龍くんこんな頭痛持ちなら薬は持ってないのかな。)豊龍くん、薬、ありますか?」


「くっ、いや、薬は持って、ないんだ。心配する、な。」


「いやーこれ美味しそうだよねー凪紗!って、大丈夫?また頭痛だね、。ちょっと休んでからいこう。」


「い、っいや大丈夫、だよ。このまま行こう。2人に、迷惑、は。」


「いや無理しないでよ!(わかってる、凪紗は俺らに意地でも迷惑をかけたくないんだ。例え、どんなことが起ころうが。もし仮に、自分が殺されようが。)」


「豊龍くん、絶対には大丈夫ではないと思うで、諏訪異くんの言う通りここは休んで行きましょう。いつ九条櫂がまた殺しにくるかは分かりません。ですが、きっと彼は人が多い場所では襲う事ができない。彼は1人でいましたが、豊龍くんが考えていた最悪の通り、あんな1人で無謀な計画が完遂できるとは思いません。」


「ま、まさにその通りだ、な。き、きっとこの表で直接動いてくる可能性は、低い。少し休ませてもらう。ごめん、な。」


「豊龍くんはいつも頑張っているんですね。全く安らぐ時間がなくて、こんなにも張り詰めているのでしょうね。」


「うん、そうなんだ凪紗は。頑張りすぎちゃう優しい人なんだよ。だから俺はここまでついてきたようなもんだから。」


「そうなんですね。ここからどうしますか。とりあえず家まで送り届けますが、学園生活にはどう影響してくるんでしょうか。」


「どうだろうねー。なんとも言えないけど、とりあえず大変なことになるだろうね。」


「学園には数日は行けないかもしれないですし、学園の中で話題に上がるかも知れないですね。もっと大きな問題にならなければいいんですけどね。」


「どうせなら九条櫂の仲間を見つけて警察に全員突き出すくらいまでできたらいいよね。」


「そうですね。九条櫂の仲間の残党が残ってたとしたら、また同じことになりかねませんし。」


「よし、だいぶ休めた。待たせてすまなかった。それじゃあ家へ帰るか。」


「お!凪紗やっと目覚ました!帰るかー!電車の中でこのコンビニ弁当食べるのが美味しいんですよ!」


「やけにテンション高いな、黎人。」


「今乗れば15分も乗ればとりあえず加羅琉駅までは着きますよね。」


「そうだな。よし、乗るか。」


「弁当早食い選手権ーー!諏訪異選手が食べるにはこの幕の内弁当ー!箸をセットして、よーいどん!」


「1人でやってて虚しくならないのか、黎人、、。」


「楽しいからいいでしょう!」


「はっはっはー。なるほど、現在地の確認っと。えーっと、九条さんに送信してっと。(何に使うんだかな。よくわからんよ。ただの学生じゃないか。俺も権力はないしよ、まあ従うしかないんだけどよ。こんな近くでも気づかないようじゃ1人でやっても変わらないだろうがな。)」


「ほんとに弁当美味しいな!2人も食べれば良かったのに!」


「もうすぐ着くし、別に僕は大丈夫だ。」


「豊龍くん、家まではどれくらいですか。」


「家までは大体10分くらいだ。学園と家の中間に駅があるからな。登園するときよりは時間はかからない。」


「そうなんですね。私、家まで見送って行きます。諏訪異くんは、どうですか。」


「わかったよ!俺も一緒に見送るから、凪紗の家まで行こう!」


「そこまで心配してくれてありがとう。そこまで言うんだったらお願いする。」


「何が起きるかわかんないしね、一応だよ!」


「よし、加羅琉駅に着いたか。」


「ていうか凪紗!今考えてたんだけどさ、九条櫂は次は仕留めるって言ってたけど、俺的には周りに危害を加える可能性もあると思う!九条櫂がたくさんの仲間を率いてたとしても凪紗を確実におびき寄せて殺せるわけじゃないじゃん!きっと周りの誰かを使って凪紗をおびき寄せるつもりなんだよ!」


「それは一理あるな。僕を直接狙ったとしても今後、警察から保護を受けることがあれば、殺しにくくなるからな。ならおびき寄せて対面するのが奴にとっては1番の手段だろう。どうせ裏の人間ばっか使ってずるい手段に逃げるような奴だ。」


「俺たちも用心した方がいいかもしれないね、河実さん!」


「そうですよね。私たちは現場に居合わせてますし、顔も周りに知られてる可能性も高いと思います。万が一仲間に襲われるかもしれないので、常に団体で動いた方がいいですね。」


「今みたいなただ歩いてる状態でさえ狙われる可能性はある。それに加えて、よく周りも見といた方がいいな。」


「そんなこと言ってる間に、凪紗の家着いちゃったね!」


「あ、ここが豊龍くんの家なんですね。私の家と意外と近いですね。もっと遠いと思ってました。」


「そうだ。とにかく2人も気をつけんだぞ。河実と黎人の家は割と近いしな、2人で移動して行った方がいい。」


「そだね!今日は短かったけどありがとう凪紗ー!しばらく会えないかもだけどまたね!」


「じゃあな、河実、黎人。」


「よし、行こ!河実さん!」


ーーー豊龍凪紗の自宅ーーー


「今日は大変な1日だった。(これからどうなるだろうか。今日初めてこの学園がこうなった理由が理解できた。でもそれ以上の問題、九条櫂の襲撃。きっと僕は警察に事情を聞かれ保護されるだろうな。けどこれによって氏制度滅亡は遠のいてしまう。それが起きるくらいなら、やはり直接おびき寄せて捕まえるのが吉。ただ連絡先も知らないしな。1人でやって奴がいそうなところを出歩くのが1番効果的だと考えられるか。)」


「凪紗聞いたよ、大変だったんだってね。学園で今会議を行なっているらしいから、それが終わるまでは凪紗は自宅待機だそうよ。」


「ありがとう母さん。でもこれは僕が終わらせなきゃ。」


「凪紗、無理するんじゃないよ。」


「う、うん。(今何もする事ができないのは時間の無駄だな。この情報はとりあえず暗限に渡して、どうにか整理してもらおう。)」


ーーー???ーーー


「なんだか邪魔な事件が起こったそうじゃないか。」


「そうです。あの九条櫂が豊龍凪紗を殺そうとしていたらしいです。


「あの組の影響か。別に何も文句はない。目的にそぐわないなら消すだけだ。九条櫂の行動は邪魔にはならない。消したいなら自由に消せばいい。」


「そ、その通りです。」


「はっはっは。少しずつ計画も進めていく必要があるからな。彼のために粛清を。どうせ変わらないこの世界を変えよう。誰も突き止めることはできないだろう。彼を知っている人は数少ない。もしわかったのなら協力者として引き入れるとしよう。」


ーーー暗限弥生の自宅ーーー


「豊龍凪紗、やっぱ大変なことになったみたいだね。あのまま放っておいた方が危険だったからしょうがないよ。でもわざわざ一緒の班にする必要はなかったかな。あと1人別の氏の人を入れた方が良かったな。さて、豊龍凪紗から言われた「吉基」について情報を整理整頓しとくか。(元凶と事件の名前、「子作り事件」っていうのは分かったから、とりあえず事件色々探してみて、わかる事メモだね。んー、元凶は自殺したけど、やっぱり普通に考えたら元凶の血縁者は生きてるって考えるのが普通だよね。…今思ったけど、後継者だとしても、それって「血縁者」に限った事なのかな?)」


ーーー→ continue to next story




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