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十社会十パラドックス  作者: 遠藤千和
第1章 ー入学編ー
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第5話 「姉と妹」

前回初登場の人物・前回情報を公開された人物 (説明)

河実 ??? (女、3年?組、???氏)

河実 ??? (女、6年?組、???氏)

「お姉ちゃんが2人いるんだね!俺知らなかった!それにしても、不登園になるなんてよほどのことがあったんだね。」


「私は、助けることができれば、それでいいんです。そのためにこの学園に行くことも決めました。というか、豊龍くん大丈夫ですか?また苦しそうな顔をしていますけど。」


「凪紗も苦しいだろうけど、今はとりあえず頑張って我慢して!」


「ああ、そうだな。な、なんとか河実の姉を説得させる手段を考えなければな。早急に復帰することが、できなくとも、いずれ復帰させれば良いのだろう?」


「なるべく早く、とは思いますけどね。とにかく、去年起こった事件、それについても深く調べていく必要があると思うんです。あ、あと姉の性格についてですが、明るく優しい模範人間のような人でした。今不登園となっているのが、それのせいで本当にわからないんです。」


「(不登園になった理由。精神に何らかの負荷がかかっている可能性が高い。ならば、急に押しかけるのは得策ではないな。暗限にも情報を調べてもらって、明日には決断をだそう。)わかった。ど、どう接触するか、今日1日だけは考える時間をくれ。僕らはいずれにせよか、河実の力が必要だと思っている。だ、だから、その問題はか、必ずどうにかする。」


「ありがとうございます。必ず、姉があんなになってしまった理由を探し出しましょう。そうしなければ気が済まないんです。」


「とりあえず考えとくよーー!企業研修に関わる話もあるから今しちゃおーー!」


「そうですね。豊龍くんも、治ってきたみたいなので。」


「あ、ああ。少しずつ治ってきた。企業研修も段々近づいてきたからな、今日で大体まとめておくぞ。」


「ていうかね!また新しい商品出たんだよ!抹茶のプレミアムケーキ!美味しそうだよね、凪紗!」


「黎人が企業研修の話するって言ったんじゃないか。(しょうがないやつだな。)」


「諏訪異くん。企業研修の話はしないのですか?」


「ああ!ごめんつい夢中になってた!企業研修の話はねーー…。」


ーーー翌日の昼休みーーー


「黎人、昨日言ってた、河実の姉の話だが。僕らが直接干渉するのは、本人にさらなる負荷を与える可能性もある。だから、手紙を出すことにしないか?僕はこれが今の最善だと思うんだ。(僕は、というより、暗限に聞いた結果でもあるんだけどな。直接干渉はダメってあれだけ言われたしな、しかも「仲間になる確証がないのによく話したね」とも言われた。これはもう従うしかない。)」


「凪紗がそう言うなら俺は従うよ!直接干渉しないのは共感するし!河実さんにはどういうふうに話すー?」


「河実には、これを渡してくれとだけ言えばいいだろう。河実が直接言っても何も響かないわけだしな、手紙とか特殊な方法の方が響くかもしれない。」


「そうだね!妹でしかも仲が良かった河実さんで直接話してダメだったんだから、俺たちで行けるわけないもんね!」


「まあ、そういうことだ。(短にもこういった現象は多い。例えば、なんも話を聞かない不真面目な生徒。そんな生徒は感情論は響かないだろうが、手紙やメッセージなど声を聞かない手法では響くこともある。声という要素がない故だ。)」


「とりあえず手紙書こーー!どんなふうに書くーー?河実さんにはいつ渡すのーー?」


「んー、まだ色々決まってないが、僕は書く内容を決めている。タイミングだが、河実に渡すのは早めの方がいいだろうな。信用できてないわけではないが、情報を知って独り歩きだけをしている河実には危険性もある。いち早くに、河実の姉の不登園を解消するようにしなければならない。」


「たしかにーー!内容は教えてくれないのーー?」


「同じような文章書いてもしょうがないからな、黎人は黎人らしい文章があるだろう。僕の文章とは全然違うと思う。だからそれでいいんだ。」


「わかったよーー!今日の接触のときにとりあえず手紙を渡そうと思ってるってことを言おう!手紙はとりあえず、明日までには描けるように頑張ろーー!」


「そうだな。というか今思ったんだが、河実の姉の名前を知らないな。説得力に欠けないかすごく不安なんだが。」


「たしかに!こっちも名前知らないし、河実さんのお姉さんも俺たちの名前知らないから大丈夫かなーー?俺らは知られてなくてもいいけどーー、河実さんのお姉さんの名前は知っとかないと!」


「でも河実自体が、眼論(めろん)という珍しい名前なくらいだから、他の果物の名前でもついているんじゃないか。まあ、それは河実に直接聞けばいいか。でも、もう1つ聞き忘れたことがあるんだ。」


「たしかに、眼論っていう名前珍しいもんね!でも、メロンだから姉妹で果物っていのはなんか名付け親がすごくない?あっ、聞けばわかる話だよね!で、もう1つ聞き忘れたっていうのはなんなのーー?」


「思ったんだが、まず手紙を読んでくれない可能性がないか?僕らのことなんて知らないからな、そうだったらどうするかも河実に聞いてみるべきだよな。」


「そうだね!とりあえず今日の接触のタイミングに色々喋っちゃおう!今日は数学ないからすぐ時間過ぎてくよ!頑張ってこ!」


「そうだな、今日は疲れない時間割だ。」


ーーー企業研修準備(5時間目)ーーー


「河実さんーー!昨日の話してもいいかなーー!」


「あ、待ってました。どうやって姉のして不登園をやめさせるんですか?」


「それについてだが、僕たちが手紙を書くことにした。理由はまあ、色々河実の姉のことを予想したことからだ。それから思ったのは、今できる最善の行動は手紙だと感じた。そして、河実にも色々質問があるんだ。いいか?」


「はい、なんですか。」


「俺らがその手紙を直接渡すことは可能か?」


「んー、、。あんまり考えたくはないですが、おそらく他人の話にまったく聞く耳を持たないと思うんです。姉の部屋に入ることはできないので、直接渡すと言っても部屋の前に置いておくことになると思います。でも、私が渡してもどうせ何も言葉をかけられないと思うので、その時は家に案内します。もしかしたら2人なら、どうにかなるのかもしれないので。私の両親は基本的に私に対して何も構うことはありません。気にせずに上がってもらって大丈夫です。」


「わかった。感謝する。そして、手紙を書くにあたって名前を知りたいんだ。教えてくれるか、河実の姉の名前を。」


「わかりました。私の姉の名前は河実柚(かわみゆず)です。学年的には昨日言った通りで、この学園の6年A組に当たります。性格は明るく優しい模範的な人間。成績も良かったです。でも、昔から精神面だけは不安定だと思っていました。不安定な精神もあり、私の姉はすぐにマイナスな思考に陥ってしまうんです。去年起こった事件というのが、大きいとは思うんですけど。そこについては、私は何もわかりません。」


「柚さんっていうんだ!あ、果物の名前だね!」


「やはり果物の名前だったのか。この家族は色々特殊な家族だな。(と、というか、ゆ、柚?柚という名前、どこかで…?うーん、気にしていても意味がないか。とりあえず、直接話してみて、色々確かめるしかないな。)」


「あ、なんとなくわかってたんですね。私の両親は好きな果物の名前を私たちにつけたらしいんです。ていうか、話が変わるんですけど、その手紙というのはいつ持ってくるんですか?できるなら、なるべく早めを望むんですけど。」


「ああ、手紙の書く期間についてだが今日までにしてたんだ。名前を使って表現したかったからな、僕はまだあまり書いていない。黎人はもう書いたのかもしれないけどな。」


「俺はもう終わったよーー!凪紗は頭がいいからね、色々考えてるんだよーー!俺らの目的が伝わることよりも、河実さんを大切にしてほしいって書いたよ!伝わるかなーーー!」


「(黎人の考えは、常人ならきっと響くだろう。でも河実柚に対してはそれで響くかはわからない。黎人がそうやって書いたなら、僕はこの内容を…。)」


「わかりました。書き終わるのは明日でも大丈夫なので、今日は企業研修の話をしましょう。ちなみに、手紙を渡すタイミングは明日でいいですか?私も家を掃除しなければならないので。」


「わかった。もう企業研修まで準備時間は3時間しかないからな、完璧だが、準備の穴を最後まで探すとするか。」


「そうしよー!で、黎人ーー!手紙頑張って仕上げてきて!」


「ああ、もちろんだ。とりあえず企業研修の確認から行くぞ。」


ーーー翌日の昼休みーーー


「書き終えられた凪紗ーー?ちゃんと持ってきたのー?」


「ああ、しっかり書き終えたぞ。ちゃんと持ってきた。これが手紙だ。あと1つ言っておくが、今日の夜が勝負だぞ、黎人。」


「わかってるよー!ちゃんと手紙渡さなきゃねー!読んでくれるかなーー!」


「河実の家に7時に集まる手筈になっているからな。忘れずに行くぞ、黎人。あ、家に来てからいくか。河実の家の場所はわからないだろ。」


「河実さんの家の場所知らない!お言葉に甘えて一緒にいこ!」


「とりあえず、地獄の数学を乗り切るとするか。本当にめんどくさいな。」


「まーまー!数学よりももっと頑張んなくちゃいけないでしょ今日は!」


「そうだな。そういえば、暗限ー。」


「ん、どうしたの?」


「頼みたいことがあるんだ。」


「河実眼論の家行くの今日なんでしょ?どうしたの?何か問題でもあった?」


「河実の姉の名前は河実柚というらしいんだが、その生徒について色々調べておいてほしい。」


「わかったよ。何か報酬はあるの?」


「報酬、か?前はこんなもの要求しなかっただろ。今回はやってくれないのか?」


「だって何も報酬なしに使われても、どうせ都合よく使うでしょ、豊龍凪紗?」


「(うっ、情報処理能力があるとこういう点で大変なのか、、。)し、しょうがないな、何か考えておく。」


「そこはあっさりなんだね。頼んだよ。」


「(仕方がないか、。)よし、これで準備万端だな。黎人、今日を乗り切るぞ。」


「数学も含めて、ね?」


「痛いところをつくな。」


「ま、とりあえず頑張ろ凪紗ーー!」


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