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十社会十パラドックス  作者: 遠藤千和
第1章 ー入学編ー
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第4話 「頭痛」

前回初登場の人物・前回情報を公開された人物 (説明)

刹那 奏菜 (女、?年?組、刹那氏長)

導 陽夜 (男、?年?組、導氏長)

「えっ。氏の制度を消す、ですか?(この制度はそんな単調なもんじゃ。)」


「もちろん。河実が思っているように、単調ではないと考えている。じゃなきゃこんなこと考えられないからな。」


「本当ですか?この氏の制度について深く知っているんですか?それを知らなければ大変なことになりますよ。」


「俺たちはちゃんと考えてるんだよ!河実さんからしたら急にこんなこと言って計画性なかったり、怖いって思っちゃうよね!河実さんにもこの計画に加担してもらいたいんだ!」


「そんな、私のことよく知りもしないですよね。私はたしかに、この制度に恨みを持っています。でも加担することは、もう少ししっかり話を聞かないとなんとも言えないです。」


「じゃあまず色々聞いていっていいかな!じゃあ凪紗、あとの話は頼んだよー!この新しいマーブルサイダーとミックスソフトのミックス新商品を堪能したいからーー!」


「色々とややこしいいな。まあ、しょうがない。色々、聞きたいことがあるんだ。僕たちは亜夜芽氏に入っているんだ。さっき言った通り、君が刹那氏の人だから、聞いておきたいんだ。氏の制度を無くすとは言ったものの、現状簡単に消えるものではないからな。まずは学園全体を統一することにしたんだ。そのために他氏の情報は最低限必要になってくるんだ。」


「待ってください、私そんな刹那氏の人と仲良くないですよ。情報なんてあんまり渡せないですよ。」


「いいんだ。僕らが知りたいのは、刹那氏の氏の動き方の話だからな。氏長との接触もいずれ試みるが、そんな簡単にいくとは思っていない。」


「あと、学園全体を統一ですか。それは本当に可能なんですか?私は可能だとは思いません。」


「別にそう思っても構わない。聞いたことに答えてくれるだけでもいい。」


「わ、わかりました。」


「まず、刹那氏の方針についてだ。これはどのようなものなんだ。」


「刹那氏の建前は臨機応変となっているんですが、本当はそんなことないんです。穏健派よりも穏便な人もいれば、冷徹派に入ることができるくらい、人で無しな人もいるんです。あの九条っていう人は、まさにそんな人だなと思います。」


「氏長とは接触したことはあるのか?僕は名前を知っている程度だ。」


「接触したことはあります。刹那氏では、最初に氏長と面談したい人はすることができるんです。私は面談を希望しました。あの方はすごく優しい雰囲気を感じました。でも、どこか怒っているんじゃないかとも、感じたんです。あったのはその1度だけで、よくわからないまま面談は終わったんです。」


「なるほど。じゃあ刹那氏長の友達とかわかる?」


「あんまり見たことがないので、わかりません。でもおそらく、友達が多そうには見えませんでした。先ほど言いましたが、どこか彼女は普通の人と違うんです。」


「(まだわからないことが多いな。なら、暗限に情報処理してもらうべきか。おそらく接触には時間がかかるだろう。でも刹那氏の情報が少しでも引き出せたことが大きい。)わかった。ここで僕たちの計画を話しておこう。大きな目的はさっきいた通りの、氏の制度を消すことだ、そしてそれのために学園全体の統一が必要なんだ。そして、この計画に関わってくる話、それがこの学園の過去についてだ。」


「この学園の過去ですか?私は少なくとも、1つ大事な情報を握っていると言えます。でも、それを今話すつもりはありません。あなた達の計画に、私も加担することになれば、話しましたいと思います。」


「わかった。その話を聞く限り知っているのかもしれないが、学園の過去について話そう。この学園の氏の制度、これは過去の争いによってできたものとされている、ということだ。(こ、この話をすると、ず、頭痛が、、。まあすぐに治るだろう。)こ、これは亜夜芽氏長、亜夜芽月花から直接、聞いた情報だ。この学園は開園から約60年、始めには氏の制度がなかったとされる。言えば、昔にこの学園で、「殺し」が起こったと言える、ということだ。(なんだ?頭痛がもっと酷く、、。)そ、そして、この学園の園風からわかるに、殺しを起こした元凶、、、そ、その血縁者がこの学校に潜んでいる可能性がある訳、だ。いるかいないか、なんて証明する方法は、ない。だが、ぼっ、僕たちはいると考えている。そして、隠語として、元凶の血縁者(ブラッディブ)と、よ、呼ぶことにした。これが今のところわかっている、情報だ、、。もし、元凶の血縁者が見つかれば、この氏の制度に、しゅ、終止符を打てる可能性も、ある。で、でもさっき言った通り、いるかも、わからない、そしてその子供も親と似て、クズなのか、わからないというところも、だ。全く掴めていないといっても、か、過言ではない。グハッ、、。ゲホッ、ゲホッ、、。(なんだ、意識が朦朧と、、。)」


「なっ、凪紗!大丈夫!?(またあの症状か?、やっぱり凪紗は、、。まだ、だめなんだ。あんまり深い話をさせすぎると。俺の責任だ!)まだ時間は早いからゆっくり休んでからいこう、凪紗。ごめんね、河実さん。こっちの事情で。」


「なんとなくはわかります。(とっても苦しそうな顔をしています、大丈夫ですかね?きっと、重度の頭痛に違いないですね。)話はどれくらい終わったんですか?」


「ほぼ、話し切ったと思う!今日の話はこの程度になるけど、どう?」


「わかりました。でも、今の私に決断はできません。私には考えなければならないことがあるんです。」


「他の考えることーー?」


「そうです。今はそちらを考えたいんです。もし今度、また時間があったら話したいと思います。今は豊龍さんもこの様子なので。」


「わかったよ!今度は凪紗もこうならないようにするねー!今日はありがとう!」


「それでは、また。」


「じゃーねー!(凪紗の頭痛はどんどんひどくなっている様子。これ以上ひどくなったら、日常生活にも支障が出るかもしれない。俺しか知らない、俺だけの使命を守らないと。そして、情報をさらにまとめていかないと。どうするべきかなー。)」


「ごめん。黎人、、。(何が俺に頭痛を起こしているんだ?な、なんだ?わからない。浮かんでこない。)」


「全然大丈夫!今日は帰って休んでよ!帰れないなら俺の親の車呼ぶよーー!」


「いや大丈夫だ。迷惑かけた。ごめん、、。」


「(マーブルサイダーとミックスソフトの混合商品あんま楽しめなかったけどー、凪紗が無事で良かった!)いや、謝らないで!」


 僕の頭痛のせいでもあるが、1度話しただけでは彼女を説得することはできなかった。彼女が抱えている問題についてどうするべきか、考えてなくてはならなくなった。話してしまったからには、僕たちに着いてもらう必要がある。彼女は大事な情報を握っていると言った。それが何なのかわからない。もしも彼女が、元凶の血縁者に関する情報を知っていれば、使わない手段以外はない。


ーーー2日後ーーー


「黎人、今日は再び河実と接触するチャンスだ。この前聞けなかったこと、聞き出すぞ。」


「そうだねー!大事な情報、今日は聞き出さないとね。今のままだと学園の過去を知っている危ない存在でもあるからね!」


「うわ、今日数学あるのか。昨日の勉強でコンパス使ったから、コンパスがない。今日は先生に言うしかないか。」


「ふっふっふ、凪紗!俺コンパス2つ持ってるんだ!自分も忘れるかもしれないしね!」


「ああ、黎人ありがとう。」


「数学さえ乗り切れば今日は余裕だな。」


「相変わらず凪紗は数学だけ苦手だね!」


「あんなんやってても仕方ないだろ。」


「まあまあ、凪紗はできるんだからいいじゃん!」


「まあな。黎人も頑張るぞ。」


「そだねーー!」


ーーー企業研修準備4時間目ーーー


「こんなカロリー使う授業嫌だな。数学はない日が救いだ。」


「終わったことは考えないようにしよ!」


「そうだな。河実との接触を忘れないようにな。」


「おっけいーー!」


「来たぞ。」


「河実さーーん!この前ぶりーー!元気にしてた?」


「あ、諏訪異くん、豊龍くん。この前はごめんなさい。私も考えを少し話そうと思ってます。また、放課後にあのカフェに行きませんか?」


「わかったよーー!凪紗も復活したからねーー!」


「っていうか、あの九条櫂はどこで何をしてるんだ?」


「んー、凪紗にあんな事言われたからねー!よほど響いてどっかで八つ当たりでもしてるんじゃないー?」


「欠席はしていないようだが、どこにいるかはわからないな。河実はあのあと何もなかったのか?」


「はい。特には何もありませんでした。警戒はずっとしてるんですけどね。」


「まあ気を付けておいた方がいいぞ。俺もだが。ところで黎人、仕事の進み具合はどうなんだ?訪問準備はおっけーって感じかな!」


「さすがに仕事が早いな、助かる。」


「諏訪異くん、ありがとうございます!」


「いや、他にやりたいことあるから進めとかないとってねーー!先に終わらしただけ!」


「この授業でとりあえず準備万端にだけしておくか。やるぞ。」


「頑張ろーー!」


ーーー行けつけのカフェーーー


「この前は大変ですまなかった、改めて。」


「全然大丈夫ーー!マーブルサイダーとミックスソフトの混合商品は時間たっぷり楽しめなかったけど!」


「大丈夫です。私も考える時間が必要だったので。」


「そうか。とりあえず、前話した通りだ。それでは納得しなかったんだろ?」


「はい。それで私から一つ話があるんです。」


「気になってたんだ、それは一体なんなんだ。」


「私には姉がいるんです。3年に1人と、6年に1人です。3年の姉は学園に通ってはいるんですが、もう1人の姉が、不登園なんです。親や姉に直接聞いても、何も教えてくれないんです。私とすごく仲が良かったので、またこの学園にきて欲しいんです!そこで少しずつ調べていたんですが、一つの情報を見つけました。この学園では去年に悲劇的な事件があったそうなんです。それが私の知っている情報です。」


「なるほどな。(事件、か?去年何かが?うっーーー。なんだ、また頭痛か、、、、。)」


「だから、なんとか私の姉を説得して助けてあげて欲しいんです!お願いします!助けてくれたらそのお礼に、この計画に協力すると誓います。」


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