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「彼女は斜め上の高嶺の花」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編②)  作者: サナダムシオ


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⑳ 町田加恋

 彼女の指先を追って、もう一度空を見上げると、そこには既に、ウルトラマンらしきシルエットの雲が、現れていた。もう間違いない。彼女も能力者だ。それも、かなり遠距離の水蒸気、もしくは大気を操る……。


 ボクがそこまで考えて居た時、ふと、彼女と眼が合ってしまった。

 その少女は、ショートカットで小麦色の肌をした、活発そうな見た目の子だった。彼女は腕を上げるのをやめて、つかつかと、ボクらの方に向かって、歩いて来た。太い眉と大きな黒い瞳。見るからに勝気な感じがした。


「見たわね?」

 彼女はまるで、正体を現した妖怪のようなセリフの調子で、そう言った。

「ああ、見たとも!」

 ソレに負けじと、花井くんが、語気を強めにしてそう言った。


「今見た事を、誰にも言わないと、約束しなさい!」

 尚も高飛車な感じで、畳み掛けて来る彼女。

「イイけど……条件があるんだ。」

 ボクは、出来るだけ穏やかな感じで、そう言った。


「……条件って何よ?言ってごらんなさい!」

 彼女は、ツンデレっぽくそう言った……いや、この先デレが出る保証は無いが。

「ソレは……ボクらの仲間になる事だよ。」

 ボクは恐る恐る、そう言ってみた。


「へえ~、仲間?一体何のチームなのよ?」

「時空調査チーム。」

「は?何ソレ?」

「悪魔やトカゲ人間たちから、この世界を守るんだよ。」

 花井くんが、そう言った。いや、間違ってないけど、話を端折り過ぎだ。


「はぁ?何言ってるの?頭の中が膿んでるの?それとも何か、オカシナ薬にでも、手を出したのかしら?」

 彼女は当然の反応を見せた。


「あの……最初からちゃんと説明するから、話を聞いてくれるかな?」

 ボクはもう一度、説得を試みる。

「やってられないわ。もう、昼休みの時間も終わるから、私、行くわね?」

 彼女はそう言うと、さっさと屋上から、降りて行ってしまった。


 途方に暮れたボクたちは、教室に戻ると、早速委員長に、先程の少女について相談した。すると……。

「ああ、それならC組の町田加恋ちゃんね。私が後で話しておくわ。また授業後、体育館裏に集合しましょう。」と言ってくれた。

 やれやれ、これで一安心だ。


 放課後、体育館裏に集まったボクら5名は、またそれぞれ自己紹介をして、自らの能力を明かし合った。彼女は「最初から、そう言えば良かったのよ。」とか何とか、まだ少しブツブツ言っていたが、どうやら、ボクらを取り巻く事情について、納得したようだった。流石は委員長だ。


挿絵(By みてみん)

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