↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「彼女は斜め上の高嶺の花」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編②)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/27

⑭ 進化の過程

「因みに、あの子は私の"時間軸違い"の下の妹。上の妹は、"植物使い"なのよ。凄いでしょ?」

 雪子さんは、自慢げにボクにそう言った。

 なるほど、超能力三姉妹という訳だ。確かにコレは大したものだ。


 その後は、公園中央の売店で、名護屋名物の"きしめん"を食べて、午後からはカバやゴリラなどを見た。

「……ねえ、知ってる?」

 チンパンジーの運動場前で立ち止まり、雪子さんがまた、語り始めた。


「私たちニンゲンが、いつ、どんなタイミングで、ニンゲンになったか?」

「それは、やっぱり、猿人から原人、それから旧人から新人へと、段階を経て進化したと……。」


「……そう、学校では学ぶわよね。受験対策では、それで正解。それでいいのよ。でも、ネアンデルタール人と私たちホモ・サピエンスとの間には、大きな進化の隔たりがあるわ。貴方はそこに、なんの疑問も感じないのかしら?」


「それは……確かに、ちょっと無理が有るような気もするけど。」

 ボクはモゴモゴそう言った。


「私たちはね……昔、アラハバキという名の、とある爬虫類族に遺伝子をイジラれて、今のニンゲンになったのよ。」

 彼女は突然、そんな爆弾発言をしたのだった。


「えええっ!?」ボクは、のけぞるようにして驚いた。

「間違いないわよ。私、ソレをヤッた一族から、直接話を聞いたんだから。」

 彼女はボクに、更にそんな追い打ちをかける。


「古代エジプトで、色々な下働きをさせるために、ヤッたらしいわ。生みの親の彼らのDNAを参考に、遺伝子を調整したから、私たちの中に、好戦的な特徴が色濃く残ってるって訳。それで度々、人類滅亡の危機を迎えてるんだから、責任取って欲しいわよねえ?」

 そんな事を言われたところで、ボクとしても、返答に窮するのである。


 最後は、ユキヒョウ、ジャガー、アライグマ、バクをなどを見て、退園となった。

 デートそのものは嬉しかったが、雪子さんから色々な話を聞いて、ボクは何だか、疲れてしまった。


 地下鉄東山線で千種まで行き、その日はそこで、解散となった。

「すっかり疲れた顔ね。その辺で少し休んで行く?」

 二人で地上に出てきた時に、彼女がそう言って指差したのは、国鉄沿いに林立するラブホテルだった。


 ボクは慌てて、ブルブルと首を振った。

「冗談よ、冗談。」

 彼女はそう言って、フフフと笑うと、「じゃあ、またね?」と言い残して帰って行った。

 ボクは、キツネに化かされたような気分で、暫くその場に立ち尽くしていた。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。