人類の力
― 旭将軍の独白 ―
強化外骨格兵装・旭人。
それは、我々が“人類の限界”という幻想を捨てた瞬間に生まれた兵装だ。
光輝炉――
特殊な製法で精製した光輝岩を燃料とし、
旭光のように輝く熱をエネルギーへと変換する装置。
寿量でも魔力でもない。
神仏の加護に頼ることもない。
ただ、人間の手で作り上げた“光” だ。
この光輝炉によって、
旭人は光線を放ち、武器に力を纏わせ、
大巫女に匹敵する攻撃力を得た。
だが、これは始まりにすぎない。
旭道――
人間が魔族に抗うために生まれた神術。
肉体を強引に強化し、超人的な身体能力を得る術。
だが、その代償はあまりにも大きかった。
魔物の肉を食べ続けなければならない。
毒に適応できなければ死ぬ。
適応したのは、ただ一人――春風アサヒ。
アサヒの血によって使用者は増えたが、それでも僅か。
人類全体を救うには、あまりにも遠い。
だから我々は考えた。
大巫女が神仏合体によって力を得るのなら、
人類もまた“変身”すればいいのではないか、と。
三年の歳月を費やし、
ついに辿り着いた答えが――旭人。
旭道を外部装置として再現し、
アサヒと同じ身体能力を、誰にでも与える兵装。
魔王アサヒが大巫女たちを圧倒した、
あの“理不尽な肉体”を、技術で再現したのだ。
だが、我々はそこで満足しなかった。
戦争とは、個の力だけで勝てるものではない。
ゆえに、旭人には“役割”を与えた。
凡庸型旭人。
大型シールドを両肩に装備し、ライフルと刀を持つ。あらゆる状況に対応する万能型。
前線維持・護衛・制圧のバランスが良い。
カラーは緑。
支援型旭人。
砲台を両肩に装備し、長距離用ライフルと刀を持つ。
砲撃戦・狙撃・援護射撃に特化。
後方から戦況を支配する火力支援機。
カラーは青。
強襲型旭人。
大型の大剣を両肩に装備し、ライフルと刀を持つ。
乱戦・制圧・突破に特化。
カラーは赤。
暗殺型旭人。
小型ライフルと短刀を持つ。
ステルス機能を搭載。
暗殺・潜入・ゲリラ戦に特化。
指揮系統を破壊する“影の刃”
カラーは黒。
指揮官機旭人。
武装は凡庸型旭人と変わらない。
指揮統制・戦術判断を行う司令塔。
高い通信能力と戦場把握能力を持つ。
カラーは黄色。
これらは、神の力から独立し、自らの手で絶望に立ち向かう為に作られた力だ。
この力を、世界に魅せつける。
そうすれば人々は希望を知り、進化する。
新人類、エヴォルヴァーへと。
世界は変わる。
いいや……変えることができる。




