第4話 SC(セレクション シリーズ)
ついに雪月花総合学園でも開催されるSC。
カナメは神田ショウマ、白寺ナナネ、代々木チトセを含めた4人構成のユニットを結成しUCSの出場権を巡る。
カナメたちに与えられる試練は一体いくつ襲いかかるのか…
水月 玖日――――
ついに明日開幕する、雪月花総合学園のSC。
このSCは各学園で実施され、その学園の生徒同士でUCSの出場権を獲得するために戦い合う。学園によって実施日は異なるが、それも数日程度の差だ。
「よぉ! 雪月花の生徒諸君! 俺は学生競技協会・会長、浦和シバフミだ! 今日は諸君らにSCのルールを説明するぜ! それと……全力で戦うお前らは、きっと美しい!!」
今日の5、6時間目はSCのルール説明のため、全校集会が行われていた。
僕らは一年の時も、この「変なおじさん」ことシバフミのルール説明を聞いていた。この人はUCSやTCSといった、学生が熱く戦う光景を何よりも愛しているのだという。
「今年のSCも変わらず、戦闘の舞台は各学園の自治エリアだ! お前らの場合、この広大な『雪月花自治エリア』が戦場となる。ここは広いから、存分に楽しめそうだな! じゃあ今からホログラムで映すルールを、その目に焼き付けろ!」
するとざらりとながーいSCの総則が書かれていた。
※詳細は番外のSC総則に記載、そちらを参考に。
「あー!後で紙で同じ内容のやつを配っとくんで!じゃあ盛り上がる試合になることを楽しみにしてるぜ!!!」
シバフミのおっさんは手を振りながら体育館から退出した。
水月 拾日―――― SC in 雪月花総合学園 開幕
「よっしゃーみんな!この4人でトップ3、いや1位目指そうぜ!」
僕らはSCの集合場所の雪月花第1グラウンドに集まった。このあと僕らはランダムに雪月花総合学園の自治エリアのどこかへ転送される。
「き、緊張します…」
「大丈夫よチトセさ…チトセちゃん…」
シラデラがチトセさんを、ちゃん付けで呼びチトセさんは顔真っ赤にしながらもどこか嬉しそうだった。
「僕は今日までにスカイの特訓を頑張ってみた、みんなも今までの努力だしきろうか」
みんなは本気の顔になり、ついに転送が始まった。
視界は真っ白になり無重力感に包まれた、やっぱりこれはあまり慣れない感覚だ。
(セレクションシリーズ開始、端末が各生徒に配布されています確認してください。)
と、僕のポケットに気付かぬうちに入ってた配布端末から音声が流れた。
「ここは…雪月花第2森林訓練エリアみたいだな、木のおかげで射線も切れそうだ、当たりだな!」
【SC 進行状況 1】
スポーンエリア: 雪月花総合学園自治区 第2森林訓練エリア。
生存ユニット: カナメ、ショウマ、ナナネ、チトセ
獲得ポイント: 0pt
生存ユニット数: 76ユニット / 360名
現在順位:???(20分後、ランキングが表示)
次の安全エリア縮小まで20分(安全エリア外でのポイント減少率 -1/2s -100ポイントで強制脱落)
「…わたしは単独行動で索敵します、透明になれるので…!」
チトセさんの中の2つ目のスカイは自信を透明化する《静かなる消失》で、普通の人ではほとんど視認することができない強力なスカイだ、それに加え三つ目のスカイ《暗殺者》によってチトセさんが撃つ狙撃銃のフラッシュと銃声を100%消えるので狙撃された相手はバグか何か勘違いするようなやられ方をする、極めて相性のいいスカイだ。
「今回やっぱり気をつけるべきユニットは、墨田 リンさんのユニットよね、なんたって学園生徒ランキングが2位ですもの。」
「まぁ大丈夫だろ!シラデラも覚醒を果たしたんだし」
前回の3位のハヤネ率いるユニットの練習試合以降、シラデラはアズールの使い方にも慣れて本格的に上位層並の実力を得ていた、僕もまた前回の敗北を活かし特に1つ目のスカイ《零次元》の使い方に焦点を当て自分の強化に力を入れた。
「みなさん…!敵ユニットを確認しました、みんなから結構離れてます…わたし…やります!」
チトセさんの声が端末と共に配布された小型イヤホンから聞こえた、どうやらもう敵を見つけたようだ。
(チトセさんがキルをしました、ポイント+10pt)
(チトセさんが連続2キルしました、ポイント+12pt)
配布端末から通知音が聞こえ、僕らは驚愕した。
「おいおい!チトセもう2キルしたのかよ!」
「うー…あと3人残ってるんです…」
今チトセさんがキルしたユニットは5人構成、残り3名で人数的には有利になっている、ここぞとばかり僕らはユニット単独殲滅によるボーナスポイントに向け、チトセさんを除いて3人で残りの生徒を倒すことにした。
「残り3人は、ナナネちゃん……が今走ってる方向にある岩に2人、その左隣の木の上に狙撃手生徒がいます!」
「チトセちゃん、ちゃん付けで呼んでありがとうね、3人で岩にいる生徒をやるわ、チトセちゃんは狙撃手を任せるね」
(チトセさんが3キルしました、ポイント+10pt)
銃声も聞こえず、聞こえてくるのはチトセさんによるキル通知だった。
「お!隠れてるやついたぞー」
「やべー!ショウマたちのユニットかよ!クソ!おいまだこの距離なら刀ならやれるぞ!」
相手ユニットの声が聞こえた、その瞬間残りのふたりが僕に集中銃撃をしてくる、しかし僕は既に零次元を使用しており2人の銃弾は肌に触れる前にベクトルを失い止まり落ちてった。
「はー!?」
「シラデラさん!俺らも撃とうぜ!」
「いや、私は…」
シラデラは何を考えたのか銃を構えずそのまま岩の方へ全力疾走した。
「シラデラ、何を」
「おい女子が突っ込んでるぞ!こいつならやれるぞ!」
2人は次にシラデラを岩に隠れながら撃っている、何弾かシラデラにヒットしたが全く怯まず岩に徐々に近づいていく、そしてシラデラの手が青く光り始め殴り掛かるモーションを始めた。
「そこから…出てきなさい!!」
シラデラは疾走の勢いと手に込めた大量のアズールで何と大きい今一つを拳で破壊した。
「岩を拳で!!!???」
「チトセちゃん今よ!」
「…はい!」
そして目の前の2人は一気に1つの銃弾で頭を抜かれ、控え室に転送された。
(チトセさんが単独ユニット殲滅しました、ボーナスポイント+75pt)
元は1つのユニットが他のユニットの干渉なく1つのユニットを壊滅させるボーナスポイントを狙っていたが、シラデラは一人によるユニット殲滅のボーナスポイントを狙っていた、それが成功し大量のポイントを得ることができた。
(安全エリアが縮小します、エリア外の生徒はポイントが減少します。及びこれよりポイントランキングの開示を行います。)
【SC 進行状況 2】
生存ユニット: カナメ、ショウマ、ナナネ、チトセ
獲得ポイント: 129pt
生存ユニット数: 68ユニット / 317名
現在順位:3位(20分後、ランキングが表示)
第1回エリア縮小終了まで10分(安全エリア外でのポイント減少率 -1/2s -100ポイントで強制脱落)
「お!もう3位じゃねぇか!にしても初動がこれでも上には2ユニットいるのか」
「恐らく墨田さん率いるユニットと確かタスキポイント専門にしてるユニットがいたはずだわ、マップを見ると近くにタスキがあるわ」
マップを確認しながらその位置着くと木の枝に緑のタスキが掛かっていた、ショウマが先にそれに触れるとタスキが僕の方に吸いよられ僕に触れると塵となって消えた。
(緑色タスキを獲得しました、タスキポイント+5pt)
「下から2番目のやつか」
タスキの色は5色あり、白、緑、黄色、赤、金の順にポイントが高い、特に金は一つだけで100pt貰える。
「やっぱり…キルが1番ポイント効率いいですよね…えへへ…」
「なんだよチトセ、楽しそうじゃん!いいねぇ」
みんないつもよりもウキウキしている様子だ、僕も割と楽しい。
「それよりみんなここ一帯は安全エリア外よ、そうね…雪月花第三公営寮団エリアに向かいましょ」
「おいおい、俺ん家の近くじゃねぇか!一休みしに行くか?」
「そんな事してる暇はないぞ、すぐ追い越されるし」
僕らはまず安全エリア内の雪月花第三公営寮団エリアに向かうことにした。安全エリア外ではポイントがマイナスになり-100ptになると強制脱落になってしまう。
雪月花第三公営寮団エリア――――
目的地に着くと至る所に銃痕と黒煙があった、恐らくかなりの激戦区だったんだろう。
「お、俺の部屋が!!爆破されてるじゃねぇぇぇかぁぁ!」
ショウマは自分の部屋が爆発されていたことに気づくと嘆き始めた。
「大丈夫ですよ…大会が終わったら自動的に全て復元されるので…」
それを聞くとショウマは元通りになった。
(第2回安全エリア縮小まであと20分です、次のポイント減少率は-2pt/2sです。)
一回目の安全エリアの縮小が終わり二回目の安全エリアがマップに表示された、僕たちは運良く次の安全エリア内だった。
「…良かったです………!?」
チトセさん驚いた様子をした瞬間チトセさんは思いっきり近くの建物の壁に飛び込み隠れた、1秒後チトセさんがいた場所に新たな銃痕ができた、敵襲だ。
「敵です…!」
僕ら3人も建物に身を潜め撃ってきた敵を探した。チトセさんのいる方を見ると既にそこにはいなく、透明化して索敵し後ほど狙撃するとの事だ。
「…皆さん上です…!」
無線からチトセさんの声が聞こえた瞬間無数の銃弾が降り注ぐ、僕は零次元、シラデラはアズールで身体強度を上げ何とか生き長えたが、ショウマは数発当たりギリギリだった。
「右の建物に2人上に3人…です!」
(チトセさんが1キルしました、ポイント+10pt)
何とかチトセさんが一人殺れたようだがまだ上には3人いる。
「シラデラ、ショウマ少し離れた建物に連れっててくれ、ここは僕がやる。」
「わかったわ、生きて帰ってね」
シラデラはショウマを抱え少し奥にある建物に避難して貰った、これは敵による攻撃を避けるためではない。
「フィールドスカイ…《エンドオブディメンション》」
僕は刀を剣舞のように振り、自分のフィールドを形成した、周囲にはノイズが生じ辺りは不安定になった。
「2人逃げたがあと一人は下にまだいる、一気に叩き込むぞ!自分のスカイでフラッシュを入れる…なんだフラッシュ弾ができない!」
上でスカイの不発で少し焦ってるようだ。
「おい早くしろって笑逃げられるぞ」
それもそのはずこの不安定なフィールドをではスカイの使用は制限される、そして。
「準備が整った、斬!」
そしてフィールド内には細かい無数の次元までも断つ斬撃が一瞬放たれた。僕が隠れていた建物は細切れに粉砕され上にいた生徒も斬撃に断たれ脱落した。
(カナメさんが三連続キルをしました、ポイント+36pt)
「…あと一人…!?もう1つのユニットが来てます!……あれは…TOP3候補のユニットの風紀委員メンバーが集まるユニットです。」
「くぅ…俺のスカイが自動発動だったらな!撃たれたがもう大丈夫だ!風紀委員て言ったか!マモル風紀委員長に気をつけろよ!あいつは結構強いぜ周りはあんまだけど!」
「……!?皆さんできるだけ分厚い建物に逃げてください!」
その瞬間、紫色の眩い光とともに大きい爆発が起こった、辺りの建物は崩壊し瓦礫の山に囲まれた。
「ほう、この一撃で生き延びるとは、素晴らしい」
近くには黒いマントを羽織った5人組の姿があった。
「こいつらが…」
「ええ、風紀委員長 早蕨 マモル率いるユニット《ジャスティス・メインテイナー》よ」
そして再びマモルは僕が隠れていた建物があった所にさっきと同じ強力な爆破攻撃をしようとしていた、彼のライフル銃の銃口は紫色に輝き始めていた。
SC開幕です。
こっからはポイント追加のアナウンスといった文章が多いので結構情報量増えます。
過去の自分はもしかすると計算ミスをしてる可能性があるので、ポイント合計が異なる可能性があるかも!




