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空ノ要  作者: ハレノチ秋
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第5話 ジャスティス・メインテイナー

SCセレクションシリーズが始まり覚醒したシラデラと学園都市ランキング5位のチトセが猛威を振るう中、雪月花総合学園TOP3候補でもある風紀委員長早蕨マモル率いるユニットがカナメ達の前現れる。

その中チトセは他のユニットの戦闘に巻き込まれ、ショウマは負傷、実質的に2対5を強いられるカナメとシラデラ。

果たしてこの試練、カナメとシラデラは攻略できるのか…

あるユニットとの戦闘が終わりすぐに脅威が僕たち迫ってきた。

 TOP3候補、風紀委員長 早蕨 マモル率いるユニット、ジャスティス・メインテイナーのお出ましだった。

 出会い頭すぐに僕はマモルのスカイによる紫色に光る波動をお見舞いされたがなんとか零次元で防ぐことができた、今現在だ。


「おーい、カナメ生きてるかー?」


「生きてる、風紀委員長のお出ましだ助けてくれ、アズール量も少しまずい」


「ショウマくんはここで休んでて、私がいくわ」


 ショウマは一旦さっきのユニットの戦いで消耗したため一旦どこか安全の場所で待機、シラデラが戦闘に戻ってくれるようだ。


「……すみません、今別ユニットに追われてて!援護が……」


「おうけーい、もういい俺がチトセを助けに行くぜ!お前ら2人ならマモルに勝てるだろ!」


 初めて僕はシラデラとのコンビでの戦闘だ。


「カナメくんと二人で戦えるの楽しみだわ」


「僕だって楽しみさ、作戦は」


「ないわ、とりあえず周りの委員から潰しましょ」


 僕はまず委員の一人、ショットガンを持った生徒……確かタキさんだっただろうか、そちらから無力化しようと試みた。《零次元》を発動しながら、最短距離で距離を詰める。


「ほらよ、これでも食らえッ!」


 タキは不敵に笑い、ポケットから閃光弾スタングレネードを取り出すと僕の方へ放り投げた。


「ナノハ!俺らに《常夜の視界じょうやのしかい》を!」


 パッッン!


 視界を焼き尽くすはずの白い光が炸裂する。

だが、僕の『零次元』はあらゆるベクトルを皆無にするもの。光もまた運動量を持ち、それはベクトルに含まれる。

直撃したはずの光は牙を抜かれ、僕の網膜を灼くことはない。

 相手もまたナノハと呼ばれてた者のスカイによって一時的に視界を暗くしてフラッシュの光を中和して視界が失われることはなかった、本来は相手の視界を暗くして妨害するものだがそれを上手く応用した使い方だ。


「おいナノハあいつにもかけてたのか」


「いやぁ、そんなことしてないよー」


 相手は何故僕の視界が奪うことが出来なかったか気づけてなかった。


「なるほど、銃弾を止めたり光さえも届かないようにする…なにか運動量を無くすスカイか」


 残念ながらマモルはほぼ完璧な答えを導き出した。


「委員長!!!シラデラさんが接近してます…うわぁぁぁぁ!!」


 ジャスティスメインテイナーの1人のメンバーがシラデラの回し蹴りによって空の彼方へふっとんでいったのを見えた。


 (シラデラさんが1キルしました、ポイント+10pt)


「規格外のフィジカルだな」


「僕らのシラデラさんは凄いんだぜ、岩も拳で壊せるんだ、てことで2対4だ」


「……大事な仲間なんでね、少し本気で行かせてもらう、出力最大、スカイ《執行の銃弾》」


 さっきよりも紫色の攻撃の光の強さは増しており、さっきよりも大きく、数が多かった。


「くっ…」


 あのハヤネの連撃に63回耐えたシラデラが少し怯んでいた。


「この攻撃…重いわね、ただのアズールによる銃撃強化とは思えないわ」


「ただのアズールの銃撃強化だがな」


 普通アズール強化による攻撃や身体強化は鮮やかな明るい青色にその部位、銃などが光るがマモルの場合そのアズールの消費度合いが高く紫色までに光るとか。

 アズールの消費のメリットはシンプルに攻撃を強化し身体強化による運動神経アップや防御力のアップなどがあるが、デメリットとして相手に感知されたりなど奇襲などには少し不向きだ。


「私も更に強化するまでだわ」


 シラデラが光る銃弾に拳を振りかざす、すると銃弾空の彼方へ飛んだってしまった。


「なんだと!?高質力のアズール強化弾だぞ!?」


 ただの銃弾さえ拳で弾くのは難しいことのはずなのに、更に強力な銃弾を弾くことなど普通驚くことだ、冷静なマモルでさえ驚いた様子だ。


「マモル委員長、フラッシュいきます」


「もう一度常夜の視界で目、守っちゃうね〜」


「…………させません」


 通信から静かな声が聞こえた。


「スカイ、常夜の…」


 ナノハは静かに倒れた、何が起こったのか、そうチトセさんの援護射撃が再び戻ったのだ。


 (チトセさんが1キルしました、ポイント+10pt)


「カナメくん、手をバレーのレシーブの手にして私を飛ばしてちょうだい。」


 そう言われ僕は両手を合わせに斜め下にしシラデラを飛ばそうとした、シラデラの足が僕の手に乗った瞬間思っきり僕はマモルの方向に押し上げた。


「うげぇ、いたい」


 予想していたが、フィジカル覚醒と化したシラデラの脚力は甚大でかなり痛かった。


 狙いは、風紀委員長・マモル。


 「……愚かな。空中は、最も無防備な戦場だ」


 マモルは微動だにせず、空を見上げる。その瞳には、すでに彼女の「墜落」の未来が映っているかのようだった。


 「スカイ、《執行の銃弾》――弾幕展開」


 彼の掲げた両手から、さっきよりもさらに濃密な、どす黒い紫色のアズールが解き放たれる。それは銃弾というより、空間を圧殺する奔流。回避行動の取れない空中のシラデラさんへ、容赦なく降り注ぐ。


 (終わった……!)


 誰もがそう確信した、その瞬間。


 「ハァッ!!」


 空中で、シラデラさんが吠えた。

彼女は、迫りくる紫の弾幕に対し、あろうことか真っ向から拳を叩きつけたのだ。


 ――ガギィィィンッ!!!


 物理法則を無視した金属音が、戦場に響き渡る。

信じられないことに、彼女の拳に弾かれた紫の弾丸が、軌道を逸らして地面へと突き刺さった。


 「なんだと……!?」


 マモルの冷静な仮面が、今度こそ完全に剥がれ落ちる。


 「まだまだぁッ!!」


 一発、二発、三発――。

シラデラさんは空中で、まるでバレーボールのアタックを繰り返すように、飛来する紫のアズールを拳で、そして蹴りで、次々と弾き返していく。

弾かれた弾丸が周囲のビルを粉砕し、瓦礫の雨を降らせる。


 その破壊の渦の中心で、彼女は青白いアズールを纏い、マモルの「正義」を文字通り叩き潰しながら、着実に距離を詰めていく。


 (……怪物か?)


アズールを極限まで圧縮したマモルの紫。それを、ただの肉体強度フィジカルとアズールの「出力」だけでねじ伏せるシラデラ。


 「これで、最後ォォッ!!」


 眼前に迫ったシラデラさんが、空中で体を捻り、全身のアズールを右脚に集中させる。

マモルの全方位弾幕を全て弾き返し、彼女の蹴りが、ついに風紀委員長の喉元へと振り下ろされた


「ぐヴぉッッッ!!!??」


 マモルは30メートル程吹っ飛びかなりの致命傷を負ったであろう。


「マモル委員長!?ふざけっ…」


 (チトセさんが1キルしました、ポイント+10pt)


 フラッシュばっか投げてたタキはチトセさんに狙撃され一発アウトだ、これが5位の実力なのか。


「……っああ、痛いではないか…シラデラさんだっけな、肉弾戦と行かないか」


「正気かしら、正直自信あるわよ私」


「なぁにそんなことは知っている、それに遠慮なく仲間の援護ありだっていい」


「はぁ…カナメくんチトセちゃんショウマくんマモルさんとタイマンしていいかしら」


「…すみません」


 チトセさんの震える声が通信から聞こえた。


「銃弾にこんなにアズール強化ができる僕だ、肉弾戦も得い…」


「…すみません、わざとじゃなくて偶然というか…」


「いいわよ、こ、これも作戦の内だわ、それにしても"あと1人"どこに行ったのかしら」


「それなら…」


 (チトセさんが1キルしました、ポイント+10pt)


 バタンっ


「ん、え?」


 僕の後ろから物音が聞こえ振り向くと、風紀委員の腕章を付けた生徒が倒れていた、その生徒の左手には短刀が、全く気配を感じれなかった。


「ありがとうございます、チトセさん…ちょっと待て、連続キル判定じゃない…!?」


 連続キルの判定は最後にキルしてから20秒いない、今僕の後ろで倒れた生徒のキルアナウンスはマモルがやられてから20秒は決して経っていない、その違和感に嫌な予感がした。


「…ふぅ、まさかあの狙撃で生き残るとは僕も思わなかったよ」


 さっき頭を狙撃され倒れたはずの守るが30メートル先に立っていた。

 明らかに即死なはずの狙撃から生き延びていた、しかも撃たれた箇所の傷がほぼ治っていた。


「僕は無防備に一人で喋っていたわけではない、常に油断はせずアズールで肉体強度を強化していたのさ、特に頭を…しかもそれだけではない遂に僕は…星還を会得した!!」


 "星還"とは一体何か、僕は知らなかった、マモルが即席で名付けたスカイなのか。


「マジか聞こえたぜ!マモルのやつ星還を会得したのか!?星還はアズールの流れを逆流?させて自分を治癒する能力みたいなものだ、使えるやつとかそうそういねぇぞ!!」


「こんな感覚なのか!生きているということは素晴らしい!!!!」


 マモルのさっきまでの冷静さとは裏腹に興奮気味だった、目はガンギマって声のトーンも明るかった。


「ハッハッハッ!もう1回戦と行こうか!シラデラさん!!!」


 復活したマモルは再びシラデラに遅襲いかかる、ハイになっているためか動きがさっきよりも速い。


「さっきの蹴り、単のフィジカルじゃないみたいだね、アレは僕と同じアズールによる強化、しかも普通とは違う、膨大なアズール量によるものだな!!」


「そうよ、アズール量、天使のハーフよりも多いらしいわよ」


 肉弾戦をしながら2人は会話していた、多分この状況僕たちが応戦しに行った方がシラデラはやりずらそうだ。


「僕の攻撃は拳だけじゃない、銃もあるさ」


「私もね」


 2人は体術で殴り蹴り合いながらすかさず銃での攻撃を行う。

 アズールは銃に込めるよりも、拳や脚、刀、槍その他諸々の近接武器のほうがアズール消費効率が良くアズール切れになりづらい。


「ぐふっ!」


 シラデラがマモルが殴るタイミングを掴みカウンターをヒットさせすかさず銃で追撃した。


「痛いけど、もうすぐ治るさ、まだまだ!」


 かなりのダメージを負ってもなおマモルは逃げずそのまま戦う。


「あら?さっきよりも力、弱くなってないかしら?」


「それがなんだと言うのだ!ハッハッハッ!まだやれる!」


 シラデラ何かに気づいたようだ。


「スカイを使ったり、アズール強化をしたりする時のアズールの流れを正の向きだとしたら、星還は負の向き、つまり――」


 星還で回復してる間は正の向きの流れの効率が悪くなる。


「"今が"脆いて訳ね」


 シラデラの拳が先程の青ではなく真っ白に光り輝く。


「なに!?白い、どんだけ込めて…!?」


 シラデラさんの言葉とともに、彼女の右拳が爆発的な光を放った。

青ではない。紫でもない。それは、汚れなきエネルギーの奔流が凝縮された、真っ白な輝き。


 「なに!? 白い、どんだけ込めて……ッ!?」

マモルの目が見開かれる。


 彼が会得した「星還」は、アズールを逆流(負の向き)させて肉体を修復するアビリティ。だが、シラデラの拳に宿る「白」は、アズールを強引に押し流す、圧倒的な「正の向きの暴力」だった。

「正義正義うるさいわいよ!」


 シラデラさんの咆哮とともに、白銀の拳がマモルの顔面に炸裂した。


 ドォォォォォォンッ!!!


 戦場に、これまでとは比較にならないほどの衝撃波が吹き荒れる。

衝突の瞬間、マモルの顔面の皮ふが、筋肉が、骨が、アズールの圧力に耐えきれず結晶化し、次の瞬間には粉々に砕け散った。


 「コボォア!!!???」


 マモルの体は、まるで巨大なプレス機に弾かれたように、地面を削りながら後方へ吹き飛んだ。

30メートル、40メートル……。そして吹っ飛んだ先にあった寮に直撃した。


 シラデラと僕とショウマはマモルが吹っ飛んだ先へ向かった。

 着くとそこにはぐったりしつつもまだ生存していたマモルがいた。


「ハハハ…シラデラさんとても楽しませって貰ったよ…貴方のお陰でいい経験もでき星還も会得した………降参だ」


 (マモルさんがシラデラさんに降参宣言しました、マモルさんは失格とし控え室に転送します、シラデラさんに対しては1キル判定としポイント+10pt)


 (カナメさんのユニットが他のユニットの攻撃なしに単独でユニットを殲滅しました、ボーナスポイント+45pt)


 配布端末からアナウンスが流れた。

 マモルは降参し鮮やかな水色の塵を出し消え転送された。


「よっしゃー!風紀委員ユニット撃破だ!!」


  【SC 進行状況 3】

生存ユニット: カナメ、ショウマ、ナナネ、チトセ

獲得ポイント: 327pt

生存ユニット、人数: 31ユニット / 204名

現在順位:2位

第2回エリア縮小開始まで3分(安全エリア外でのポイント減少率 -2/2s -100ポイントで強制脱落)




 (一方 中継の実況では…)



「なんと!!!星還を会得したマモル風紀委員長が失格だ!!!倒したユニットはあの学園都市ランキング5位の代々木チトセさんが所属するカナメユニットだ!現在は2位、しかしやっぱり1位は学園都市ランキング2位の墨田 リン生徒会長率いるユニットだ!総合点はなんとカナメユニットと約200点差の546pt!リン会長単独でのキル数は31人!現段階で最多キルだ!そして3位は去年のCSでも3位でUCSに出場したタツキユニットだ!今年も最多タスキ獲得ユニットとして選ばれるのか!?現在は最多タスキユニットだ!さて第2回安全エリア縮小まで3分!今回の縮小はエリア外にいると2秒ごとに2pt減るぞ!この後の盛り上がりにさらに期待だ!」 ――――現在のSC in 雪月花総合学園視聴者数――67万人


見覚え、聞き覚えのある奴らが結構出てきます、どっかの青春のソシャゲみたいな奴らばっかですね笑

次回の6話が過去の自分が書いた最後の話です、その後の続きは書くかは後ほど考えます。

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