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今日は、ルー兄様リクエストのチーズフォンデュが夕飯のメインに出されることになった。
ルー兄様から、チーズのまだ食べてない食べ方を聞かれ、そういえば、チーズフォンデュ食べてないなぁとなったのだ。
材料はもちろん機材もレシピも伝え、料理長にチーズが分離しないように注意しながら、白ワイン入りと無しで作ってもらった。
「うん!パンも合うが、じゃがいもも合うな!肉やソーセージも捨てがたい」とルー兄様は延々と食べている。
「ルー兄様、お野菜も食べてくださいませ」
「さっき、前菜で食べたろう?充分だ!」
うー、明日から野菜たっぷりメニューを料理長に指示しよう。
アル兄様はドロシー様をご招待して、ワイン入りのフォンデュを2人で楽しんでいた。
「リリィ様、とても美味しいですわ。兄と姉がうらやましがっておりました」ふふっと楽しそうにするドロシー様。
伯爵家の次女であるドロシ様は、家族から蔑ろではないが、何事も「3番目」で、お姉様のお古のドレスやら色々後回しにされてきたらしい。
アル兄様がものすごく甘やかすのが、恥ずかしいがとても嬉しいらしい。
「今度、伯爵家の皆様をご招待させていただきたいが、兄君と夫人でいいかな?」
アル兄様、伯爵家のご機嫌取りも余念がないね。
「そうですわね、兄は喜んでご招待を受けると思いますが、義姉は…」
ああ、子爵家にわざわざ出向くのが次期伯爵夫人としての何かがあるのかな。
「なら、兄君と姉君をご招待しましょう。姉君も婚家はリリィの商会のお得意様と聞いていますから、支障はないでしょう。
それに、姉君もご夫妻で招待すれば、義姉君も来やすいのではないですか」
アル兄様、ドロシー様を本当に大事にしてるなぁ。
「そうですわね。まずは両親に相談してみたいと思います」
貴族、めんどくさいね!
「リリ、お前、他人事の様な顔してるが、父上へお前の縁談が山ほど来てるんだぞ」
えっ!まだ早いって!聞いてないし。
ニーンニンニンが王妃様ホットライン持ってきた。
「チーズフォンデュ、白ワイン入りのレシピを王城の厨房に伝えてね!あと、リリィの縁談は私が厳選するからって、子爵に伝えあるの」
ほーう。そんなことが。
「チーズフォンデュには、リリィが選んだチーズが一番合うな」
ああ、ルー兄様、料理長と色んなチーズで試してましたね。そこでもう胸焼けとかしないのがルー兄様なんだよなぁ。
「これは世に出すなよ?またチーズがなくなると困るのだ」
ルー兄様、チーズは売り物です。
はっ。レストラン!
チーズ専門の。前世でもあったよね。
コース仕立てにして、前菜からお野菜と組み合わせて、ピザ、チーズフォンデュ、リゾットからメインを選べるようにするってどうかな。
デザートにもチーズ。デザートチーズが苦手な人にはドルチェ。
うんうん、イケる気がする。少し高めのお値段設定でどうだろう。
貴腐ワイン、どこかの領地で作ってるって聞いたな。早くデビュダントして、お酒とお料理楽しみたい。
領地で作ったパテや伯爵家の海鮮を使った前菜とか考えながら、料理長と試作しよう。
「ルー兄様、チーズは領地の大事な収入源です。ルー兄様のコレクションではありません」
ルー兄様の絶望した顔。
「ルー兄様、このお鍋にくっついたおこげのチーズがまた美味しいのですよ」
復活するルー兄様。レストラン開店したら上顧客にしてみせよう!
と王妃様ホットラインが。
「チーズ専門レストラン、用地押さえたわ!貴族街にあるお店、ちょうど売りに出してたのよ!外装や内装は任せてね!名前はフロマージュとかどう?もちろん、プレオープンの前に陛下と行きたいから、貸切にしてね。」
早!王妃様が怖い。口に出してないよ!
王妃様、コースのレシピをお渡しするので、お忙しいお二人はお城でお楽しみくださいとニーンニンニンに託しといた。
お忍びで陛下と来られるとか、何の罰ゲーム。これ以上、高位貴族から目をつけられたくないよ。
陛下のお好きなワインをお二人で楽しめますよと付け加える。18禁の「奥様は王妃」を存分に楽しめばいい。
「ルー兄様、チーズフォンデュがコースかでいただけるレストランが近々、開店の運びになりました。プレオープンにはドロシー様もご招待させていただきます。アル兄様とご忌憚なくご意見をお願いいたします」にっこりとルー兄様とドロシー様に微笑んだ。
王妃様はリリィの思惑など手に取るようにわかります。スポンサーですしね




