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王妃様の欲(食)が暴走して話が勝手にされ始めました。作者も止められそうにないです。王妃様の満喫の話ですから、まあいいか。リリィ頑張れと生温かい目で読んでください
王妃様ホットラインが早朝、朝食前にやってきた。どうせつぶやきだろって見てみると
「クレープ食べたい!クレープはやっぱり焼いてるところを見てるの楽しいわよね!」
わあ、出来たてどころか、焼いてるところからの、ご所望か!うーん。
前世ではクレープメーカーもあったし、簡単だったけど、あのクレープ用の鉄板と棒?何だっけな〜トンボみたいな。生地の作り方は覚えてる。焼くのにコツもいる。次の登城までに準備できるかしら。
いやいや、焼いてるところからって、厨房に王妃様来ちゃダメだから、私が行ってるんでしょう?!
結果、王家主催の夜会にクレープ屋台爆誕。
ついでに前世のビュッフェみたいにローストビーフをサーブしたり、半円のパルミジャーノ・レッジャーノで仕上げるリゾットもお目見えさせた。
私は夜会に参加できないので、準備や会場設定に駆り出された。どうしても王妃様の「これじゃない感」が出てしまい、料理長、家令、執事、侍女頭やら夜会を仕切る方々と王妃様と私で説明しながら、試食もした。
ここ大事。試食。
王妃様自ら前世スタイルのクレープをパクりなど、とんでもないことだったらしい。
なら、試食なら!と扇の影でパクり!
もう、紙ビリビリしながら完食しちゃダメでしょうに。
侍女頭の目が怖い!
結果、革新的な夜会スタイルとして王妃様の株も上がり、食も満たされたとのこと。ちなみに王妃様はチョコホイップ派。シュガーバターも捨てがたいらしい。
王妃様は執務室でこっそりクレープをぱくつくことが出来るようになったと、ホットラインで報告がきた、
焼いてるところからでは?との疑問に
「もういいかな」
おおぅ。こんなところで権力の無駄遣いが!王家の料理長やサーブされた皆様のクレープ特訓が(泣)
もったいないから、リリィ商会でイートイン付きのクレープ屋さんを開店することにした。やっぱりクレープは食べ歩きで楽しみたい。
今度、マーガレットちゃんと行こうっと。
そんなことをしている中、お父様の執務室に呼ばれた。
「リリィ名義の口座に定期的にすごい入金があるのだよ。リリィ商会の分だけではなくて、王家…王妃様からかな?『ろいやりてぃ』『こんさる料』って伺った。なんだろ?」
!やった!王妃様、信じてた!やったー!労働には対価。しかし、コンサルか笑笑
「あと、王家の夜会で見たうちのチーズを使ったリゾットが、いま高位貴族の夜会で流行ってるらしくてね、領地にいるアルからの報告では注文がすごいらしい。
でもあれ、すぐにできるものじゃないだろう?
うちの分を取っておきたいってルーカスが騒いでるんだ。
あと、テオが12月24月36月と熟成したら味が違う筈って、こっちも騒いでチーズ倉を占拠してるんだ」
おっ!さすがルー兄様。テオもやるなぁ。研究肌だもんね。
「今出てるものは熟成が24月のものです。
高位の方々は、目新しいモノが出てきたら、皆様の興味はそちらに行かれるでしょうから、半切りを数量限定で、お出しすれば良いでしょう。あれ、なかなか減りませんよ。
うちのもやっと半分くらいになってきたところです。
私が領地に戻って熟成の進み具合での旨味をお父様や皆で検証できるように致します。そちらは小さくカットして販売致しましょう。お酒のおつまみに最高かと」
あ〜ラクレットやミモレット、コンテ、ペコリーノ・ロマーノやモッツァレラ、ウォッシュチーズのタレッジョ食べたい。やっぱり領地に帰ってテオとチーズ探索に行くか。
熟成はテオの生活魔法か私の適当な魔法でイケる気がする。
はっ!生乳に「タレッジョになれ!」ってやったらどうだろう。
家令がやってきて、お父様に何か話す。お父様がため息つかれながら、「ルーカスもテオの援軍にチーズ倉を守るために領地に単騎で向かったそうだ。あの子は文官になると猛勉強中と聞いていたのだが」
お父様、大丈夫。流行りなんてすぐ廃れます。残ったチーズスキーを上客に大事にしていきましょう。
そこへ王妃様ホットライン
「私はヤギ、羊のチーズは苦手だったけど、ウォッシュチーズ大好き。待ってるわ!」
はい、早速、上顧客確保です。




