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今日は久しぶりに「自分の食べたいお菓子」を作ろうと厨房へ押しかけた。ニーンニンニン向けの結界もしっかり張り。王妃様につられたのか、最近、前世の記憶がより鮮明になってきた気が。
新年じゃないし、フェーブも入れないけど、シンプルだけど、あの香り高いガレット・デ・ロワ大好きだった覚えがある。濃厚なアーモンドクリーム!サクサクなパイ!やったるぞー!
残ったパイ生地は長細く切って粉チーズや胡椒を振ってくるくるっとねじって一緒に焼いちゃお。
やっぱり紅茶よりコーヒーかな。お子様の舌でも大丈夫かな。カフェインはなるたけ我慢してるのよね。
焼き上がり。あ〜良い香り。
はっ!私に気配がないのは良いが(良くない)この香りはヤバいかも。
焼き上がりワンホールを自室に持ち込み、侍女のルシアとこっそり切り分ける。ルシアもこの時はマナーも何もなく「この大きさですと2人でペロリですわ、お嬢様!」
直径30センチくらいあるけど笑笑
たまには良いか。
バーン!と開くドア。お、お姉様!
「リリ、久しぶり!いつ領地からきてたの?良いもの食べようとしてるわね!ルシア、大きめに切り分けなさい。あと、私にもコーヒー。ブラックでね!」
うん。こういう人だった。
「リリ、学園の準備はどう?ダンジョンに行くのに、リリの作った、なんだっけ。あみあみ?あれ欲しい。ゴマの付いてるそんなに硬くない野菜みたいな名前のも欲しい」
お姉様、私の学園の準備はついでですか。あみあみってお姉様、適当な。中華街や長崎でみた麻花を真似たお菓子やらはダンジョンでのオヤツ?携帯食ですか。
バーンとまた開くドア。ルー兄様まで!
「お!良い匂いだと思ったら。本当に知らないうちに色々やってるな、リリィ。このチーズと胡椒のしょっぱいのもいいな!
お前の店で売ればどうだ?うちのバターとチーズだろ?あの青かびのチーズでも、このパイ作ってくれ!あと、ジャガイモのパスタ?ニャッキ?あれのチーズクリームも青かびチーズで食べたい!」
ルー兄様、ニャッキじゃなくてニョッキです。ルー兄様もなかなかの食いしん坊。
ブルーチーズを領地で作ってたのを見つけてきたのには驚いたわ。ブルーチーズで作ったクリームソース、美味しいよね。
コンコンコン。執事がやってきた。
「お嬢様、奥様からそちらのお菓子でお茶の時間にとのお話でございます」
お姉様とルー兄様、ルシアまでがっかり。分け前減るってそんな。また、作るから、ね?




