俺的にはおかんも追加したいです
登場人物が基本男性キャラクターばかりのため、読まれる方によっては、若干のボーイズラブ要素を感じてしまうかも知れません。
ご注意のほどよろしくお願いします。
「蛇と黄龍を同時に呼ぶなんて、主は随分と豪胆だな」
黄龍がちゃぶ台にこぼしたお茶を、文句を言いつつ片付ける蛇とそれを眺める黄龍、そして、新たにお茶を淹れ直す俺を見て玄武が言い放った。
「玄武も飲むか?」
俺はそんな玄武の言葉は軽く聞き流し、お茶を勧める。玄武はそれに黙って頷きちゃぶ台の前に陣取る。玄武と黄龍の分と共に、蛇の分も改めて新しいお茶を淹れてやる。
「頂くぞ、主」
玄武がお茶に手を伸ばす。一方では蛇が黄龍に向かって注意をしている。
「さっきは熱くて驚いて湯呑みをひっくり返したんだから、今度はちゃんと冷ましてからゆっくり飲みなさい」
黄龍に対して何だかんだと文句を言いながらも、結局世話好きなのだろう、蛇は甲斐甲斐しく世話を焼いている。
「その通りだ、黄龍の相手が出来るのは世話好きな蛇ぐらいだ。他の四神では黄龍は手に負えないからな」
また勝手に心を読まれた。最近は喋らなくても会話になってしまっている事が多い気がする。なんとも言えずお茶を一口啜ると、今度は蛇が口を開く。
「ちょっと、誰が世話好きよ」
「ならば放っておけば良いだろう」
蛇に玄武が言い返すも、
「放っておいたらおいたで、今度は二次被害が出るじゃないのよ。結局迷惑を被るのは私たちじゃない」
だから世話してるのよ、と蛇も負けじと言い返す。
「それを世話好きだと言っているんだ」
ふっ、と玄武が珍しく笑う。そして言葉を続けた。
「蛇、知っているか?最近ではお前の様な奴をツンデレと言うらしいぞ。ついでに、オネエ系とも言うらしい」
うんうんと、一人納得しながら頷く玄武に、蛇が怒鳴る。
「私のどこがツンデレオネエだっていうのよ!?」
「文句を言いつつも世話を焼いている所がツンデレで、喋り方がオネエだ」
玄武は蛇の怒りに怯むことなく、説明する。 あまり表情を見せない、普段の調子の玄武と怒り心頭の蛇の睨み合い。神様同士のケンカに内心ドキドキな俺をよそに、横からのほほんとした声が聞こえて来る。
「ハニー、君の淹れてくれたお茶はなんて美味しいんだ。一杯目をこぼしてしまったのが非常に悔やまれるよ」
黄龍が飲めたということは、お茶はきっちり冷めたのだろう。
「玄武、蛇、ケンカなんかしてないで。お茶冷めちゃったから新しいの淹れようか?」
俺はここぞとばかりに二人の神様の仲裁に入る。
「主がそう言うなら、止めてやってもいいわよ」
蛇が素直に頷き、玄武も頷く。
「そうだな、そろそろお茶も飲みたいしな」
しょうがない奴らだ。しかし、今回ばかりは黄龍の空気の読まなさに救われたな。よし、と俺は立ち上がり蛇と黄龍に声を掛ける。
「今日は二人も一緒に夕飯食べていくか?」
いつもは四人だけだから、たまには四神全員で食べるのも良いだろう。
「嬉しいよ、ハニーがそんなに僕と一緒にいたいと思ってくれるなんて」
とんちんかんな答えの黄龍はスルーして蛇を見ると、そっぽを向いてはいるがきちんと答えてくれる。
「主が言うんだから、仕方なく付き合ってあげるわ」
仕方なくと言いながらも顔が少し嬉しそうに見える。喜んでもらえた様だ。その様子に俺も嬉しくなる。
「やっぱり、ツンデレオネエだな」
玄武が俺にだけ聞こえる声で囁いた。
最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも続けていきますのでよろしくお願いします。
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*登場するキャラクターの性格等は全てフィクションであり、作者の書きやすいように作られたものです。




