前向きなのか、なんなのか
登場人物が基本男性キャラクターばかりのため、読まれる方によっては、若干のボーイズラブ要素を感じてしまうかも知れません。
ご注意のほどよろしくお願いします。
最近気がついた事だが、どうやら俺は一度でもアプリで召喚や封印をした神様や妖怪を、アプリを使わなくても名前を呼ぶだけで召喚も返還も出来るようになってしまった様だ。ただ、媒体として携帯は持っていないといけない様だが。
四神曰く、毎日神様である四神を召喚し続け、時に妖怪の封印と召喚をなどを繰り返しているため元々あった力が表面化してきた、らしい。四神達は嬉しい事のように話していたが、俺としては少し困っている。なぜなら、まだその力を上手く制御出来ていないお陰で、蛇や黄龍、烏天狗に火鼠に鎌鼬、挙句に家の神社のお稲荷様まで家に召喚してしまう。
この間も蛇と黄龍を召喚してしまいえらい騒ぎになった。
「ちょっと主、何なのよ!?久しぶりに呼ばれたと思ったら、何でコイツがいるのよ!?」
蛇の怒声に肩をすくませると、反対側からは相変わらずな黄龍の声が聞こえて来る。
「やあ、マイスイートハニー。また会えてボクは幸せだよ」
そして、黄龍が俺に近寄ろうとした瞬間、何も無い畳の上を滑って顔面から転んだ。
「もう、仮にも四神の長なんだから少しはちゃんとしなさいよ!?」
蛇は倒れ込んで来た黄龍を上手く避け、もっともな事を言う。こんなドジな神様じゃあ、叶う願いも叶わなくなりそうだもんな。縁起悪そうだし。
「おいおい、ボクのどこがちゃんとしていないって言うんだい?」
ぶつけた顔面を擦りながら黄龍が起き上がる。ぶつけた鼻が赤くなっていて痛そうだ。鼻血が出なくてよかった。
「全部よ!!その喋り口調も行動も、ドジな所も、そのドジに気が付いていない所もよ!!」
蛇が目を見開き誰もが思っていたであろう事を口にする。
「そうなのかい、ハニー?」
黄龍が悲しげに俺の方を向く。まあ、俺としては。
「口調と行動はともかく、ドジなのはちょっとなあ。神様なのに何か縁起悪そうかな」
どうせ心が読めるんだろうし、俺は素直に答える。
「それに、ドジだと妖怪の捕獲も失敗しそうで連れて行きにくいし・・・」
どうせなら蛇や黄龍も妖怪の捕獲をしたり、他の四神と同じ様に過ごさせてやりたい。でも今のままじゃあ蛇だけかな。
「分かったよ、ハニー」
俺の心を読んだのか、少ししょんぼりとした黄龍が話し出す。
「こうすれば良いんだね」
そして、名案だとばかりに黄色のイグアナに姿を変える。
「こうすればきっと人の姿の時より被害は少ないはずさ!!」
ドジをどうにかする気は無いのか。がっくりと肩を落とした俺に、蛇が無言で肩に手を置くと、ふう、と一息吐いて無駄無駄と言う様に首を振った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも続けていきますのでよろしくお願いします。
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*登場するキャラクターの性格等は全てフィクションであり、作者の書きやすいように作られたものです。




