四神談話
登場人物が基本男性キャラクターばかりのため、読まれる方によっては、若干のボーイズラブ要素を感じてしまうかも知れません。
ご注意のほどよろしくお願いします。
「玄武はさー、何で人の姿のままで主に撫でてもらうんだ?」
日当たりの良い縁側でいつも通り青龍、白虎、朱雀と共に俺、玄武は動物の姿で日向ぼっこをしていた。その時の事だ、白虎が件の様な質問をしてきたのは。
「玄武はその様な事を主にさせているのですか?」
そして更に青龍が質問の上乗せをする。
「俺も俺も、今度主に撫でてもらう」
朱雀は俺もして欲しいとはしゃいでいる。
確かに、亀のままでも撫でてもらって入るのだが、どうにもあれは。
「物足りないからだ」
正直な話、甲羅を触られても特に何も感じない。つまり、俺は頭と両手足位しか主に撫でてもらえないのだ。他の奴らは全身撫でてもらえるから動物姿の方がいいかもしれないが、正直俺は足りないのだ。
と、言う事を説明すると青龍がなるほどと頷く。
「確かに玄武は我々に比べ露出している量が少ないですからね。それに、私にも分かりますが、爬虫類の肌で主に触れるより人の肌で触れた時の方が心地は良いですね」
そうして、今度私も撫でてもらいましょう、と青龍は一人納得した様だ。
「俺はどっちも気持ちいいかなー」
白虎が体を伸ばし腹を見せる。
「むしろ猫の方が全身撫でてもらえるから良いかな」
どこまで伸びるのかと言いたくなる程伸びながら白虎が言う。
「俺もどっちでもいいけど、人の姿でも撫でられたい!!あ、でも鶏のまんまだど羽が乱れないように一方向にしか撫でてもらえないんだよね」
朱雀は言いたい事を言いながら、羽を広げばさばさと羽ばたいた。とりあえず、全員一致で今度人の姿のままで主に撫でてもらう事にしようとなった。
「ところで、主は今まで捕まえた妖怪達も定期的に呼び出して遊んであげているみたいですよ」
青龍から主の新しい情報が入ってくる。
「そんな事までしていたのか主は」
「そういう優しい所が我々も気に入っている所ではないですか」
俺の呆れたような声に青龍が答える。
「まぁ、それもそうだな」
「それに今回は稲荷寿司を作ってもいたので、自宅の白狐と黒狐の所に行っているのでしょう。我々の分の稲荷寿司も作ってありましたよ」
にこにこと笑い青龍が俺を見る。
「青龍、何だその目は。言いたいことがあるならはっきり言え」
「いえね、玄武がヤキモチをやく姿が可愛いなと」
俺がヤキモチだと!?断じて違う。俺はただ、捕らえた妖怪達にまで気を使っていることに呆れているだけだ。青龍の発言に言葉が出せずにいると、朱雀と白虎も青龍に乗っかり始める。
「マジマジ?玄武ってば主にヤキモチ焼いてんの?」
「意外と可愛いなー、お前」
「違う」
「まあまあ、しょうがないじゃ無いですか。主はみんなの主ですからね」
俺の否定の言葉は無視され、青龍に諭される。ほかの奴らもニヤニヤと楽しそうに俺を見る。俺としてはもう、この状況が鬱陶しくなってきていた。そうなると最後の手段を使わざるを得ない。言葉のとおり、甲羅にひきこもる。頭と両手足を甲羅に引き入れ外見からは甲羅だけの状態になる。外から三匹が何やら言っている言葉が聞こえなくもないが、こうすれば外はもう気にならない。このままひと眠りしよう。昼になれば主も帰ってくるしな。
最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも続けていきますのでよろしくお願いします。
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*登場するキャラクターの性格等は全てフィクションであり、作者の書きやすいように作られたものです。




