だって、俺よりイケメンじゃないですか
登場人物が基本男性キャラクターばかりのため、読まれる方によっては、若干のボーイズラブ要素を感じてしまうかも知れません。
ご注意のほどよろしくお願いします。
火鼠が増えた事によって、俺のアプリにもかなりのキャラクターが増えてきた。と言うより、家に動物が増えてきた。まずは青龍、白虎、朱雀、玄武の四匹。そして初めて捕まえた烏天狗に、大昔からうちの神社でこの辺りの地域を守り続けてきた白狐と黒狐、そして火鼠の八匹。しかも、たまには顔を出せと言っていた、本来は神社の方にいるはずの狐達までが、結局、ちょくちょく俺の所まで遊びに来ている。何故か全部現存する動物の姿で召喚することになるのが不思議だが。
「可愛い女の子が良かった・・・」
そう、俺の当初の計画では、キャラクターの殆どはかわいい女の子の萌えキャラだったはずなんだ。なのに、何を間違ったのか、かわいくないとは言わないが、みんな動物。人型になっても男。しかも全員俺より長身イケメン。全く嬉しくない。
「どうせ白狐と黒狐も人の姿になれるんだろ?そんで、どうせ俺より背も高くてイケメンなんだ・・・」
ちょうど遊びに来ていた白狐と黒狐に愚痴を言うと、人型になってやろうか?、と二匹が申し出る。どうやら神に属するものは人の姿にも動物の姿にもなれるらしい。狐の姿のままでも十二分に神々しい感じがしている二匹だ、今更人型になったって長身イケメンは避けられそうにない。
「いらないです」
醤油と砂糖で煮た油揚げを二匹に食べさせながら丁重にお断りする。そこへ、油揚げの匂いに惹かれたのか、烏とカピバラがやって来る。
「お前らも食べるか?」
後から来た二匹の鼻先に差し出してやると、烏は迷うこと無くパク付き、カピバラは匂いを確かめてから恐る恐ると言ったふうに油揚げを口に入れる。烏は器用に一枚の油揚げを食べきり満足そうにする。一方カピバラは食べきったものの、なんとも不思議なものを食べたと言わんばかりに首をかしげている。
「俺にはお前らだけが癒しだよ」
なんたって人の姿にはならないからな。烏とカピバラを抱きしめて、もふもふと癒しを求める。何故いきなりこんな事をされるのか理解していないながらも、一応主である俺の気持ちを察してか、二匹は大人しく俺にもふもふされている。
「弥勒、我らの方が毛並みは良いぞ」
そうだそうだと、白狐と黒狐が俺の服の裾を咥え、撫でろ撫でろとせがんでくる。俺としては長身イケメンへの嫉妬から烏とカピバラをもふもふしていたので、そう素直に撫でろとおねだりされてしまうと、俺がなんだか大人気ない気がしてきてしまう。いや、でもこいつら神とか妖怪だからみんな俺より年上じゃないか。とはいえ、もふもふが目の前で撫でろ撫でろと尻尾を振っているのだ。撫でないわけにはいかないよな。
結局俺は烏とカピバラ、白狐に黒狐を思う存分撫で回した。
最後まで読んでいただきありがとうございます。これからも続けていきますのでよろしくお願いします。
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*登場するキャラクターの性格等は全てフィクションであり、作者の書きやすいように作られたものです。




