表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/20

第十四話 焔の足跡

この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称・事件等は架空であり、実在のものとは関係ありません

 蓮の旅は、阿蘇から北上し、山陰の険しい海岸線へと向かっていた。

 今の蓮は、単に強いだけではなく、歩くたびに周囲の熱を吸収し、それを「静かなる闘志」へと変換し続けていた。


 しかし、道中組織の追撃は苛烈を極めていた。

 なんとしても不知火を手に入れようと、姿を見せないスナイパーや、音速で飛来するドローンが蓮に襲いかかった。


「……不知火、『風塵ふうじん』」


 蓮は、阿蘇で得た熱量を、足裏から不知火に伝え、放出する。

 それは「清流」の滑らかさと、「焔」の瞬発力を融合させた、三理一体の高速移動だった。

 飛来する弾丸よりも早く動き、弾丸が空気を切り裂く「熱の筋」を読み取って、その間をすり抜け、ドローンを切り裂いていった。


 荒波と険しい山道を越えると、断崖絶壁に建つ古社が見えてきたとき、蓮は自らの身体が変化しているのを感じた。

 

 「水」のように形を変え、

 「火」のように熱を放ち、

 「山」のように揺るがない。


 その全てを「風」が運び、一つのタチカキとして完成させていく。


「……凪、そこにいるんだな」


 切り立った崖の上、海風が吹き荒れる社。

 そこには、これまで出会ったどの兵士とも違う、異様な殺気を放つ男が立ちふさがっていた。

 それは最後の刺客。かつて蓮と共に修行したこともある、神代の門下生たちの成れの果てだった。


「神代蓮。君の『不知火』をもらうぞ」


 蓮は静かに不知火を正眼に構えました。

 もはや言葉は不要でした。一歩踏み出すたびに、砂浜の砂が熱でガラス化し、空気がプラズマのように青白く発光していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ