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無職でも英雄や勇者になれますか?  作者: チム子


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3 親友


黒歴史を思い出し顔が熱くなる本当に情けなかったよなあの時…

実は今でもあのペンダントを持ち歩いている、あの事件の後、疎遠になってしまったというか自分が彼女を遠ざけていた、情けない自分を思い出すから、それで返しそびれて今に至った。



とぼとぼと歩いていると背中を思いっきり平手で叩かれた。

「カナカナ、おっはよ~アンド気合注入」



いつの間にか進化している渾名で呼ばれ、叩かれた背中を擦りながら後ろを振り返ると、涼宮檜人《すずみやかいと》が笑顔でウインクしている。中学校では父親の仕事の都合で別の学校に行って3年ぶりに高校で再会した時には最初誰なのか全く気づかなかった、幼いころに比べて背は自分よりも高くなっていたのと高校は学業にかなり力を入れている代わりに服装髪色は自由なのもあって金髪にピアス、顔はアイドル並みに整っている悔しい…地味にうちのクラス顔面偏差値高いんだよな…変わってしまった幼馴染と勢いに辟易していると。



「今日はいつもと比べてさらに暗いね、どしたん?」

涼宮は心配そうに顔を覗き込む、僕は公園で黒川さんと会った事を話した。

顔をポカンとした後にフルフル震え出した、小さいころから思っていたが相変わらず表情が豊かだな。


「バカヤロー!!」左頬に衝撃が走る


「何するんだよ、涼宮…」

叩かれた左頬が熱くなっている手加減を知らないのは相変わらずだ。何に怒っているのかは何度も涼宮に言われているので察しはつくがそんな簡単な問題じゃないと抗議したい。


「何不満そうな顔をしてんの?!左頬を叩かれたら右頬も差し出しなさい!!バカヤロー!!」右頬にも衝撃が走る



「ラブリちゃんの気持ちを考えろよな、いつまでも昔の事、何時までもズルズル引きずんなよな」黒川さんの事を昔から恥ずかしい渾名で呼んでいる涼宮の言っていることは分かるけど、どうしても昔の事を思い出して距離を開けてしまう。


「分かってるよ…でも」


「もう許してやれよ自分の事、それにあいつはもうこの街には居ないらしいし」

シャドーボクシングしながら涼宮が悪い顔で笑っている、涼宮は否定しているが心が折れてしまった僕の代わりにペンダントを奪おうとした奴に復讐してくれたのだろう、この街から奴が居ない事を聞いたときは正直嬉しかったし、何より安心してしまった、その事がより一層自分を情けなくした。



「今日は黒川さんと話してみるよ…それにこのペンダントも返さないと」


「まぁそれは返さなくてもいいと思うけど…それにしても大丈夫かなラブリちゃん…」心配そうに公園のある方向を見て呟く


「黒川さん何かあるのか、もしかして逃げたのがまずかった?」


「それもまずかったけど、ラブリちゃん卒業式のスピーチでいつもより早く学校に行かないといけないって昨日言ってたから遅れて無いと良いけど…まぁラブリちゃんなら大丈夫か」と勝手にうんうんと納得して肩を並べて歩き出す。



2人して見慣れた通学路の景色を見て、そこの場所であったことや昔の話をしながら歩き出す。変わってしまった場所、変わらない場所、色々話したが話は尽きなかった。



「やっぱ、カナちゃんは面白いな、この高校でも昔みたいに色々出来たら良かったなぁ…」


残念そうに肩を落とす、原因は僕のせいだ何時までもくよくよして知らない間に皆との壁を築いてしまっていた、その事は僕自身も、もっと皆との繋がりや幼馴染たちとの関係も良くしたかったなと後悔している。



「ごめん…僕のせいだ、僕も涼宮ともっと色々したかったな後悔しているよ…今更だけど」俯き恐る恐る涼宮の顔を覗き見るとはっと驚いて口をあんぐり開けている。



「そっか…そうだよな、色々したかったよな、今からでもやっていこーぜ」

涼宮は嬉しそうに肩を組みながらバシバシ叩いて来る相変わらず力加減は出来て無くて痛いけど嫌な痛みじゃなかった。


「そうと決まればルート変更ちょっち遠回りしていこうぜ、高校生活最後なんだし」


「まだまだ時間があるしそうだね少し遠回りしていこうか」


涼宮を甘く見ていた、少しどころか昔よく遊んでいた隣町の方まで行ってしまい、全然少しどころじゃないかなりの遠回りになってた、学校に着く頃には遅刻ギリギリの時間になっていた。


「やべぇ、やべぇ危うく遅刻しかけたぜ、ギリギリセーフ」


「はぁはぁはぁ…最後に遅刻で先生に怒られるとか、本当に勘弁してくれ」

涼宮は息切れ一つしていないが、僕と言えば小学生以来、部活も文科系に入部したし運動らしい運動はしてこなかったので肩で息をしていた。



教室のドアに手を掛ける開けようとすると鍵が掛かっているのか開かない中を覗き込むと黒川さんと目が合った一瞬視線を逸らしそうになった、今度こそは逃げないという硬い意志を持ちつつアイコンタクトと動作で鍵が閉まっていることを伝えると黒川さんが相槌を打ちこちらに向かってくる。



すると、地面に突如、幾何学模様の光が浮かび上がり地面が揺れ出した。

黒川さんが必死にドアを開けようとするが開かない、ドアを挟み声を掛け合っているが空間が切り離されているかのように声は聞こえなかった。



次第に光の輝きが大きくなり、比例して地面の揺れも激しくなってきた

次の瞬間、耳が痛くなるほどの爆発音が聞こえたと思ったら視界が暗くなり意識はそこで途切れていた。



チム子です。

初めての作品なので誤字やら脱字やらあると思いますので申し訳ありません。

少しでも心に何か残せたら嬉しいかな。。。

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